クールな経営者は不器用に溺愛する 〜ツンデレ社長とWワーク女子〜

瀬崎由美

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第二十一話・Rシーン

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 自分で引き留めてしまったにも関わらず、私の「本当に大丈夫?」という心配が表情に現れていたのか、高坂さんは口の端で笑ってみせた。

「指示がないと動けないような人間は、うちの会社にはいません」

 挨拶が必要な相手にはすでに声を掛けてあるから平気だと言いながら、彼がそっと私の身体を引き寄せる。私がはだけた胸を身体の前で交差した腕で隠そうとすると、何故? という風に首を傾げていた。

「部屋が明るいから、恥ずかしい……」

 冷静になってくると、今の私はとんでもない格好をしていることに気付く。ドレスを腰まで下ろされた半裸で、下着は捲れ上がっていて二つの胸は思い切り照明の下で露出している。そんな乱れた姿を高坂さんは変わらず熱を帯びた眼で見てくるが、私は羞恥心に苛まれて平静じゃいられない。
 高坂さんはふっと小さく笑い声を漏らした後、ソファーから下りて壁のスイッチへと向かい、一つずつ確かめながら消していく。入り口に近いライトだけを残し、薄暗くなった部屋の中で、私は心臓をバクバクさせながら彼の動きを眺めていた。彼はもう一度ソファーへと戻ってくると、腕を伸ばしてきてそのまま私のことを抱き上げた。

「え、え、ええっ⁉」

 軽々とお姫様抱っこで部屋の中を移動する高坂さんを、私は落ちないよう彼の首にしがみ付きながら見つめる。小柄というわけでもない私のことを簡単に持ち上げられるのだから、彼はそれなりに鍛えたりしているのだろう。シャツ越しに触れた腕は細めだけれど確かにとても引き締まっている。

 私をベッドの上にぽすんと座らせてから、高坂さんが前にしゃがみ込んで丁寧に足からパンプスを一足ずつ脱がせてくれる。彼の手でベッド下にお行儀よく揃えられた黒色のパンプス。まるでお姫様のようなその扱いに、私の頭が再びぽーっとなる。私の気分が彼の仕草で簡単に高揚させられてしまうのはなぜだろう。
 靴を脱がされた私はそのままベッドの上に優しく押し倒され、かろうじて腰で留まっていたドレスは彼の手で滑らかに足下から抜き取られてしまう。ブラジャーまで剥がされてしまい、露見した胸とショーツを手で覆い隠そうとするが、高坂さんは意地悪な笑みを浮かべながらそれを制し、ショーツとガーターベルトとストッキングだけになった私のことをじっと上から見下ろしてくる。

「電気は消したんですから、隠さないで」
「だって……」
「すごく、色っぽいですよ」

 ドレスに合わせて今日の下着は黒のレース地で統一していた。自分では少し背伸びした感はあったのだけれど、彼は「とても綺麗だ」と私の身体の上に覆い被さりながら耳元で囁いてくる。私は恥ずかしさで片手を広げて顔を隠そうとした。けれどすぐに彼に退けられて唇で唇を塞がれてしまう。さっきよりも優しくて激しいキスの雨が降り注ぎ、私の理性は再びどこか遠くに旅立った。

「んんっ」

 彼の背に手を回し、その甘い口付けに容赦なく溺れ始める。抗う気なんて一切湧き上がらず、口腔内で暴れる舌先を追いかけながら、胸への愛撫に見悶える。指先で乳房の先端が摘まみ上げられると、知らずに腰が揺れていた。彼の舌がつつーっと首筋を舐め下ろしていけば短い吐息。柔らかくまだ十分に弾力を保つ乳房が彼の手の平で包まれながら揺らされると、無意識に甘い声が口から出ていた。唇で乳首を吸う動きには、官能的な息が漏れる。

 私に触れるのは初めてなはずなのに、なぜ彼はこんなにも私の弱いところを絶妙に狙って刺激してくるのか。彼の手が下りてショーツの上から脚の間に指先で触れてきた途端、私はビクリと身体を震わせる。ショーツの中はキスと胸への愛撫だけでぐっしょりと濡れているのは自分でも分かっていた。彼に触れられる度に身体の奥から蜜が溢れ、すでに下着にまで染み出ていた。

 私のショーツの中の惨事には気付いているはずなのに、高坂さんは意地悪なことも揶揄うような言葉も口にはしなかった。けれど、目を細めた嬉しそうな笑顔で、私のこめかみや頬に小鳥が啄むような軽い口付けを落としていく。そして、私の目を見つめ直し確認するような視線を送ってから、ショーツの奥へと指を忍び込ませてくる。

「あ、ああんっ……」

 脚の間の秘部をゆっくりと探索し始めた彼の指は、花蕾の形を確かめるように周りを円を描くように動いていた。蜜が潤滑油となったとても弱い刺激なはずなのに、時折蕾に擦れる指に私は声を上げる。その指先が蕾へ直に触れてくると、身体の中に小さな電流が走ったようだった。腰がビクリと震え、花弁の奥からたくさんの蜜が溢れ出てくる。私が反応して艶っぽい啼き声を上げると、高坂さんが私の耳たぶを甘噛みする。耳のすぐ横からは彼の荒い息遣いが聞こえてくる。彼の指の動きが激しさを増すのと比例して、彼の口からは「ハァ……」という感嘆の声が漏れ出ていた。
 そして、蜜でたっぷり濡れた蕾を指先で軽く圧しながらクネクネと揺らされると、その刺激に私は身体を大きく反らせる。ぷくりと膨れて過敏になった蕾が限界だと主張し、ビクビクと膣の奥が小刻みに痙攣を起こす。私は彼の背に回していた腕にキュッと力を込めて最初の絶頂を迎えた。

「はぁんっ!」

 激しい鼓動を感じながらベッドにぐったりと横たわったままの私を、高坂さんは隣に寝ころんで優しく髪を撫でて宥めてくれた。
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