クールな経営者は不器用に溺愛する 〜ツンデレ社長とWワーク女子〜

瀬崎由美

文字の大きさ
22 / 50

第二十二話・Rシーン

しおりを挟む
 身体の奥がビクビクして力が出なくて、ベッドに横たわるだけの私に高坂さんは何度も髪を撫でたり額へ唇を付けたりと宥めてくれていた。少し落ち着いてから彼に向かって腕を伸ばすと、横たわったまま私の腰に手を回しキュッと抱き寄せ、唇を重ねてくる。その私を労わるような優しいキスも嬉しかったけれど、私は今度は自分から彼の中へ舌を忍び込ませた。それには一瞬だけ驚いた表情になった高坂さんだったが、私の舌を唇で食んで迎え入れてくれた。

 互いに絡め合う舌先の動きの激しさに、息をするのを忘れてしまいそうだった。彼のことを求めるように唇を這わせ、離さないとばかりに舌に吸い付く。ドレスを脱いだ身体はさっきまで火照っていたのに少し冷え始めていたみたいで、彼の大きな手は私の背中を温めるみたいに優しく擦り続けてくれていた。
 その彼の手が身体の前に移動してきて、撫でるように胸に触れてくる。ぴんと立ち上がった乳首はその優しい刺激だけでも過剰に反応してしまい、私は「んっ」と短い声を出す。指の間に先端を挟みながら手を広げて乳房を包み込み、高坂さんがゆっくりと揉み始める。胸全体に与えられる刺激に、私は恍惚とした目で彼の顔を見上げた。

「もう一度、触っても平気ですか?」

 高坂さんが私のことを見つめながら聞いてくる。その瞳は変わらず熱を帯びていて、見つめ返すと熱気で理性を失ってしまいそうだった。私が黙って頷くと、彼は起き上がってから私の脚の方へ移動して、黒色のショーツを腰から引き摺り下ろした。そして、レース地のガーターベルトと太腿までの長さのガーターストッキングになった脚を手で掴んで広げさせると、その間に顔を埋める。

「んっ、高坂さん……」

 彼の息を脚の間に感じて、私は恥ずかしさで彼の名前を呼んだ。シャワーを浴びてもいないし、さっきイカされたばかりだから花弁も蕾も濡れたままだ。そんな状態の秘部を彼は躊躇うことなく舌で舐め、それと同時に指で花蕾を指先で弄り始める。二つの刺激に襲われて、私は声を出さずにはいられなかった。

「あっ、ああんっ!」

 脚の方から聞こえてくる、くちゅくちゅという淫猥な水音。花弁の中に溢れた蜜を彼の指が掻き回していた。彼は溢れ出てくる蜜を舌先で舐め取ってから、花蕾を唇で吸い上げる。舌先が蕾の先に触れた時、私はまた強い電流が身体の中に走るのを感じた。膣の奥がビクビクと震え、蜜がお尻まで垂れるほど溢れる。私はその快感に必死で抗おうと、身体の下のシーツをぎゅっと握りしめた。

 また絶頂に達した私の様子を、高坂さんは身体を半分起こして愛おしそうに眺めながら、濡れた花弁の中へと自分の指を挿入してくる。彼の長い指は私の奥深いところまで入り込んでくると、その蜜壁をゆっくりと擦りながら移動していく。彼の指が出し入れされる度、私は自分を見失ってしまいそうなほどの快感に襲われる。中をぐっと押されると腰が知らずに揺れて、指を動かされる度に短い喘ぎ声が漏れて止まらなくなった。

「あんっ、あんっ、あんっ」

 指を二本に増やされ、激しく前後に動かされると、蜜壁が細かい痙攣を繰り返した。何度も絶頂に達したことで、もうどこを触れられても過剰なほど反応してしまう。私は彼の肩に手を伸ばして、涙目でフルフルと首を横に振った。もうこれ以上はおかしくなってしまいそうだ。

 けれど彼は私の右脚を片手で持ち上げて、再び指を中へ挿し入れてくる。脚が上がっていることで、さっきとは全く違う箇所が強く刺激され、私は喘ぎながら腰を揺らす。あまりの快感に難しいことは何も考えられない。ただ彼が私を気持ちよくするために一生懸命になってくれていることに心が満たされていた。

「ああんっ、高坂さんっ!」
「ハァ、咲良さん……」

 私が名前を呼ぶと、彼も興奮した声で呼び返してくれる。だから私は何度も彼の名前を繰り返しながら、数えきれないほどの絶頂を迎え入れた。

「も、もう、だめぇぇ……」

 身体を捻じらせて抗う私が最後に大きく達したのを見守ってから、高坂さんがやっと指を抜いてくれる。私は彼のシャツの胸元にしがみ付き、涙を溜めた目で高坂さんのことを睨みつけた。

「高坂さんって、意外と意地悪ですよね……」

 私からの訴えに、高坂さんは口の端だけを少し動かして笑っている。私はまだヒクついている脚の間を刺激しないように気を使いながら、身体の向きを変えて彼に背を向ける。そうすると高坂さんは横になったまま後ろから私の身体を抱き締めてくる。すると、私は腰の辺りに当たる何か熱いものの存在に気付き、驚いて首だけを振り返らせる。彼のボトムの中で膨れ上がっているそれは、もう十分過ぎるほど硬く大きくなっていたのだ。こんなに窮屈そうになっているのに、何もしなくていいんだろうか?
 高坂さんは私が何に気付いたのかは察したみたいだけれど、私の首筋に唇を落とした後、何も言ってはこなかった。

 ――どうして、私だけ……?

 てっきり最後までするものだと思っていたのに、彼は私を悦ばすだけで終わりにしようとしている。私は彼が相手ならいいと思っていたし、それでたくさんの恩を返せるならというつもりだった。でも彼はまた一方的に私へ与えてくれるだけで、私は彼に対して何もしてあげていない。それは高坂さんの大きな優しさで、彼の誠実さの表れだということは分かる。けれど私はそれに一抹の寂しさを感じずにはいられなかった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

甘い束縛

はるきりょう
恋愛
今日こそは言う。そう心に決め、伊達優菜は拳を握りしめた。私には時間がないのだと。もう、気づけば、歳は27を数えるほどになっていた。人並みに結婚し、子どもを産みたい。それを思えば、「若い」なんて言葉はもうすぐ使えなくなる。このあたりが潮時だった。 ※小説家なろうサイト様にも載せています。

【完】ソレは、脱がさないで

Bu-cha
恋愛
エブリスタにて恋愛トレンドランキング2位 パッとしない私を少しだけ特別にしてくれるランジェリー。 ランジェリー会社で今日も私の胸を狙ってくる男がいる。 関連物語 『経理部の女王様が落ちた先には』 エブリスタさんにて恋愛トレンドランキング最高4位 ベリーズカフェさんにて総合ランキング最高4位 2022年上半期ベリーズカフェ総合ランキング53位 2022年下半期ベリーズカフェ総合ランキング44位 『FUJIメゾン・ビビ~インターフォンを鳴らして~』 ベリーズカフェさんにて恋愛ランキング最高11位 『わたしを見て 触って キスをして 恋をして』 ベリーズカフェさんにて恋愛ランキング最高25位 『大きなアナタと小さなわたしのちっぽけなプライド』 ベリーズカフェさんにて恋愛ランキング最高13位 『ムラムラムラモヤモヤモヤ今日も秘書は止まらない』 エブリスタさんにて恋愛トレンドランキング最高32位 『“こだま”の森~FUJIメゾン・ビビ』 ベリーズカフェさんにて恋愛ランキング最高 17位 私の物語は全てがシリーズになっておりますが、どれを先に読んでも楽しめるかと思います。 伏線のようなものを回収していく物語ばかりなので、途中まではよく分からない内容となっております。 物語が進むにつれてその意味が分かっていくかと思います。

一夜の過ちで懐妊したら、幼なじみの冷酷皇帝に溺愛されました

由香
恋愛
没落貴族の娘・柳月鈴は、宮廷で医官見習いとして働いていた。 ある夜、皇帝即位の宴で酒に酔い、幼なじみだった皇帝・李景珩と再会する。 遠い存在になったはずの彼。 けれど、その夜をきっかけに月鈴の運命は大きく動き出す。 冷酷と恐れられる皇帝が、なぜか彼女だけには甘すぎて――。

溺婚

明日葉
恋愛
 香月絢佳、37歳、独身。晩婚化が進んでいるとはいえ、さすがにもう、無理かなぁ、と残念には思うが焦る気にもならず。まあ、恋愛体質じゃないし、と。  以前階段落ちから助けてくれたイケメンに、馴染みの店で再会するものの、この状況では向こうの印象がよろしいはずもないしと期待もしなかったのだが。  イケメン、天羽疾矢はどうやら絢佳に惹かれてしまったようで。 「歳も歳だし、とりあえず試してみたら?こわいの?」と、挑発されればつい、売り言葉に買い言葉。  何がどうしてこうなった?  平凡に生きたい、でもま、老後に1人は嫌だなぁ、くらいに構えた恋愛偏差値最底辺の絢佳と、こう見えて仕事人間のイケメン疾矢。振り回しているのは果たしてどっちで、振り回されてるのは、果たしてどっち?

不埒な一級建築士と一夜を過ごしたら、溺愛が待っていました

入海月子
恋愛
有本瑞希 仕事に燃える設計士 27歳 × 黒瀬諒 飄々として軽い一級建築士 35歳 女たらしと嫌厭していた黒瀬と一緒に働くことになった瑞希。 彼の言動は軽いけど、腕は確かで、真摯な仕事ぶりに惹かれていく。 ある日、同僚のミスが発覚して――。

苦手な冷徹専務が義兄になったかと思ったら極あま顔で迫ってくるんですが、なんででしょう?~偽家族恋愛~

霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
「こちら、再婚相手の息子の仁さん」 母に紹介され、なにかの間違いだと思った。 だってそこにいたのは、私が敵視している専務だったから。 それだけでもかなりな不安案件なのに。 私の住んでいるマンションに下着泥が出た話題から、さらに。 「そうだ、仁のマンションに引っ越せばいい」 なーんて義父になる人が言い出して。 結局、反対できないまま専務と同居する羽目に。 前途多難な同居生活。 相変わらず専務はなに考えているかわからない。 ……かと思えば。 「兄妹ならするだろ、これくらい」 当たり前のように落とされる、額へのキス。 いったい、どうなってんのー!? 三ツ森涼夏  24歳 大手菓子メーカー『おろち製菓』営業戦略部勤務 背が低く、振り返ったら忘れられるくらい、特徴のない顔がコンプレックス。 小1の時に両親が離婚して以来、母親を支えてきた頑張り屋さん。 たまにその頑張りが空回りすることも? 恋愛、苦手というより、嫌い。 淋しい、をちゃんと言えずにきた人。 × 八雲仁 30歳 大手菓子メーカー『おろち製菓』専務 背が高く、眼鏡のイケメン。 ただし、いつも無表情。 集中すると周りが見えなくなる。 そのことで周囲には誤解を与えがちだが、弁明する気はない。 小さい頃に母親が他界し、それ以来、ひとりで淋しさを抱えてきた人。 ふたりはちゃんと義兄妹になれるのか、それとも……!? ***** 千里専務のその後→『絶対零度の、ハーフ御曹司の愛ブルーの瞳をゲーヲタの私に溶かせとか言っています?……』 ***** 表紙画像 湯弐様 pixiv ID3989101

【完結】育てた後輩を送り出したらハイスペになって戻ってきました

藤浪保
恋愛
大手IT会社に勤める早苗は会社の歓迎会でかつての後輩の桜木と再会した。酔っ払った桜木を家に送った早苗は押し倒され、キスに翻弄されてそのまま関係を持ってしまう。 次の朝目覚めた早苗は前夜の記憶をなくし、関係を持った事しか覚えていなかった。

一夜限りのお相手は

栗原さとみ
恋愛
私は大学3年の倉持ひより。サークルにも属さず、いたって地味にキャンパスライフを送っている。大学の図書館で一人読書をしたり、好きな写真のスタジオでバイトをして過ごす毎日だ。ある日、アニメサークルに入っている友達の亜美に頼みごとを懇願されて、私はそれを引き受けてしまう。その事がきっかけで思いがけない人と思わぬ展開に……。『その人』は、私が尊敬する写真家で憧れの人だった。

処理中です...