クールな経営者は不器用に溺愛する 〜ツンデレ社長とWワーク女子〜

瀬崎由美

文字の大きさ
32 / 50

第三十二話・Rシーン

しおりを挟む
「咲良」

 短く私の名前を呼んでから、柊人さんが私の両脚を手で開かせる。そしてその間に硬くなったものをゆっくりと挿し入れてくる。私が痛がったりしないかと、少し心配そうに何度も顔を確かめながら。
 柊人さんのものが入ってきた刺激に、私の口から甘い声が漏れる。蜜で十分に満たされた秘部は痛みも抵抗もなく彼のことをすんなり受け入れてしまった。奥まで入ってきた熱くて硬い肉棒の存在。身体の深いところまでが彼でいっぱいになり、指とは違う刺激に思わず見悶える。熟した蕾に彼の肌が擦れる度、理性を見失いそうだった。

「ああっ……」

 彼が少し腰を揺らすだけで、身体の中にビリビリと電流が走るような刺激が襲ってくる。さらに奥へと突き上げられれば、蜜壁が痙攣を起こす。柊人さんは反応も確かめるように私の目を見つめてくる。その瞳の熱で彼も十分に感じてくれているのが分かって、私はうっとりと目を細めた。

 手を伸ばして彼の頬に触れて、その唇を求める。柊人さんの腕で身体を抱き寄せられ、舌を絡ませて互いの熱を確かめる。私達は今、誰よりも近いところで相手の存在を感じ合っている。ようやく一つになれたという喜びと、愛おしさが際限なく溢れ出す。
 私の中で柊人さんがゆっくりと動き蜜壁を擦って回ると、自分でも驚くほど淫靡な声が口から漏れた。身体はこれでもかというほど敏感になっていて、些細な刺激にも過剰に反応してしまう。花蜜が掻き混ぜられる音が脚の間から聞こえてくる。

「あんっ、だめぇ……」

 彼の物でいっぱいになっている蜜道には全く余裕がない。少し腰を前後されるだけで激しい刺激が襲って来て、すでに何度も達した後の私は簡単にイカされてしまう。こんなに繰り返して達したのは初めてかもしれない。
 膣内が痙攣を起こすと柊人さんの表情がわずかに歪んだ。喜びと困惑が混ざり合った顔だ。彼は吐息混じりに呟く。

「ハァ……そんなに締め付けたら――」

 その顔があまりにも可愛く思えて、私は彼の身体に手を伸ばし、甘えるように自分から抱きついていく。柊人さんも私の前髪に一度だけ口付けてから、私のことをギュッと抱き寄せてくれた。そして、さっきまでよりも早い速度で腰を動かし始める。彼の動きに合わせて、私の口から短い啼き声が漏れた。

「あっ、あっ、あっ……」

 抗えない激しい刺激。最奥を突かれると無意識に身体が反り返る。膣内を勢いよく擦る肉棒はさらに大きさを増したように感じた。快感を逃そうと彼の背に添えた手に力を込める。彼の肌はかなり熱をもっていて少し汗ばんでいた。耳元では柊人さんの荒い息遣いが聞こえてくる。

「ああんっ、柊人さん……!」

 何度目か分からない絶頂を迎えた私の耳たぶを、柊人さんが食むように唇で吸ってくる。そのくすぐったい感覚に私は首を振って抗議する。膣の中はまだ小刻みに震え続けていた。柊人さんは腰を動かすのを止めて、半身を起こした状態で花蕾に指を添える。ぷっくりと膨らんだ蕾を軽く圧しながら左右に揺らされる。挿入されたまま外まで弄られて、もう頭がおかしくなりそうだった。どちらの刺激に反応してしまうのか、自分では判別がつかない。でも、無意識に腰が揺れ、唇からは官能の吐息が漏れ続ける。

 私を見下ろしている眼はとても熱く優しかった。彼の下で甘く啼く私の身体を愛おしいとでもいうかのように、何度も抱き締め、沢山のキスを落とす。上に覆い被さって強く抱き寄せられた後、彼の腰がまた激しく前後する。荒い息を吐きながら私の中を行き来する彼のものが、蜜道で小さく震えたのが分かった。柊人さんはハァっと肩を上下させてから、私の首筋に唇を触れさせる。

「――っ⁉」

 肩に近いところに小さな痛みを感じて、私は彼の顔を確かめた。悪戯が成功したようにはにかむ柊人さんは、ぺろりと舌を出して私の首元を舐めてみせる。またキスマークを付けられてしまったらしい。でも、その箇所を指でなぞっている彼があまりにも嬉しそうに見えてそこまで怒る気は起こらなかった。社員旅行のある時期でなくて良かったと、心の中で胸を撫で下ろす。こんな痣だらけの身体で温泉には入れそうもない。

「……せめて、外から見えないところにして欲しい」
「ごめん」

 首のこれは着る服を選ぶと抗議すると、柊人さんは素直に謝ってくれた。今のは衿付きのシャツならギリギリ隠せる場所だから良かったものの……
 身体を離し、隣にごろんと寝転んだ彼のことを横から見ていると、柊人さんがそっと布団を掛けてくれる。エアコンが効いているから寒くはないけれど、部屋の明るさに恥ずかしさが復活してきて、私は肩までこっぽりと掛布団を引き上げた。柊人さんは隣から腕を伸ばし、私の身体を布団ごと抱き締めてくる。そう言えば、ホテルで目が覚めた時もこんな体制だったことを思い出す。

 ――やっぱり、こないだはちゃんと付き合う前だったから……?

 あの時とは違い、今日は最後まで抱いてもらえた。ようやくちゃんと繋がることができた。それは彼なりの誠実さなんだろうと、私は一人で納得する。きっと、彼のそういうところに、私は惹かれてしまうのだろう。静かに目を閉じて今にも寝息を立てそうな彼の顔を横から眺めながら、私は手を伸ばして彼の前髪にこっそりと触れた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

譲れない秘密の溺愛

恋文春奈
恋愛
憧れの的、国宝級にイケメンな一条社長と秘密で付き合っている 社内一人気の氷室先輩が急接近!? 憧れの二人に愛される美波だけど… 「美波…今日充電させて」 「俺だけに愛されて」 一条 朝陽 完全無欠なイケメン×鈴木 美波 無自覚隠れ美女

契約結婚のはずなのに、冷徹なはずのエリート上司が甘く迫ってくるんですが!? ~結婚願望ゼロの私が、なぜか愛されすぎて逃げられません~

猪木洋平@【コミカライズ連載中】
恋愛
「俺と結婚しろ」  突然のプロポーズ――いや、契約結婚の提案だった。  冷静沈着で完璧主義、社内でも一目置かれるエリート課長・九条玲司。そんな彼と私は、ただの上司と部下。恋愛感情なんて一切ない……はずだった。  仕事一筋で恋愛に興味なし。過去の傷から、結婚なんて煩わしいものだと決めつけていた私。なのに、九条課長が提示した「条件」に耳を傾けるうちに、その提案が単なる取引とは思えなくなっていく。 「お前を、誰にも渡すつもりはない」  冷たい声で言われたその言葉が、胸をざわつかせる。  これは合理的な選択? それとも、避けられない運命の始まり?  割り切ったはずの契約は、次第に二人の境界線を曖昧にし、心を絡め取っていく――。  不器用なエリート上司と、恋を信じられない女。  これは、"ありえないはずの結婚"から始まる、予測不能なラブストーリー。

病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜

来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。 望んでいたわけじゃない。 けれど、逃げられなかった。 生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。 親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。 無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。 それでも――彼だけは違った。 優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。 形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。 これは束縛? それとも、本当の愛? 穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

訳あって、推しに激似のクールな美容外科医と利害一致のソロ活婚をしたはずが溺愛婚になりました

羽村 美海
恋愛
【久々の連載にお付き合いいただきありがとうございました🙇🏻‍♀️💞2月より新連載を予定しております。詳細は近況ボードにてお知らせいたします】 狂言界の名門として知られる高邑家の娘として生を受けた杏璃は、『イケメン狂言師』として人気の双子の従兄に蝶よ花よと可愛がられてきた。 過干渉気味な従兄のおかげで異性と出会う機会もなく、退屈な日常を過ごしていた。 いつか恋愛小説やコミックスに登場するヒーローのような素敵な相手が現れて、退屈な日常から連れ出してくれるかも……なんて夢見てきた。 だが待っていたのは、理想の王子様像そのもののアニキャラ『氷のプリンス』との出会いだった。 以来、保育士として働く傍ら、ソロ活と称して推し活を満喫中。 そんな杏璃の元に突如縁談話が舞い込んでくるのだが、見合い当日、相手にドタキャンされてしまう。 そこに現れたのが、なんと推し――氷のプリンスにそっくりな美容外科医・鷹村央輔だった。 しかも見合い相手にドタキャンされたという。 ――これはきっと夢に違いない。 そう思っていた矢先、伯母の提案により央輔と見合いをすることになり、それがきっかけで利害一致のソロ活婚をすることに。 確かに麗しい美貌なんかソックリだけど、無表情で無愛想だし、理想なのは見かけだけ。絶対に好きになんかならない。そう思っていたのに……。推しに激似の甘い美貌で情熱的に迫られて、身も心も甘く淫らに蕩かされる。お見合いから始まるじれあまラブストーリー! ✧• ───── ✾ ───── •✧ ✿高邑杏璃・タカムラアンリ(23) 狂言界の名門として知られる高邑家のお嬢様、人間国宝の孫、推し一筋の保育士、オシャレに興味のない残念女子 ✿鷹村央輔・タカムラオウスケ(33) 業界ナンバーワン鷹村美容整形クリニックの副院長、実は財閥系企業・鷹村グループの御曹司、アニキャラ・氷のプリンスに似たクールな容貌のせいで『美容界の氷のプリンス』と呼ばれている、ある事情からソロ活を満喫中 ✧• ───── ✾ ───── •✧ ※R描写には章題に『※』表記 ※この作品はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません ※随時概要含め本文の改稿や修正等をしています。 ✿初公開23.10.18✿

地味系秘書と氷の副社長は今日も仲良くバトルしてます!

楓乃めーぷる
恋愛
 見た目はどこにでもいそうな地味系女子の小鳥風音(おどりかざね)が、ようやく就職した会社で何故か社長秘書に大抜擢されてしまう。  秘書検定も持っていない自分がどうしてそんなことに……。  呼び出された社長室では、明るいイケメンチャラ男な御曹司の社長と、ニコリともしない銀縁眼鏡の副社長が風音を待ち構えていた――  地味系女子が色々巻き込まれながら、イケメンと美形とぶつかって仲良くなっていく王道ラブコメなお話になっていく予定です。  ちょっとだけ三角関係もあるかも? ・表紙はかんたん表紙メーカーで作成しています。 ・毎日11時に投稿予定です。 ・勢いで書いてます。誤字脱字等チェックしてますが、不備があるかもしれません。 ・公開済のお話も加筆訂正する場合があります。

黒瀬部長は部下を溺愛したい

桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。 人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど! 好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。 部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。 スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。

定時で帰りたい私と、残業常習犯の美形部長。秘密の夜食がきっかけで、胃袋も心も掴みました

藤森瑠璃香
恋愛
「お先に失礼しまーす!」がモットーの私、中堅社員の結城志穂。 そんな私の天敵は、仕事の鬼で社内では氷の王子と恐れられる完璧美男子・一条部長だ。 ある夜、忘れ物を取りに戻ったオフィスで、デスクで倒れるように眠る部長を発見してしまう。差し入れた温かいスープを、彼は疲れ切った顔で、でも少しだけ嬉しそうに飲んでくれた。 その日を境に、誰もいないオフィスでの「秘密の夜食」が始まった。 仕事では見せない、少しだけ抜けた素顔、美味しそうにご飯を食べる姿、ふとした時に見せる優しい笑顔。 会社での厳しい上司と、二人きりの時の可愛い人。そのギャップを知ってしまったら、もう、ただの上司だなんて思えない。 これは、美味しいご飯から始まる、少し大人で、甘くて温かいオフィスラブ。

Melty romance 〜甘S彼氏の執着愛〜

yuzu
恋愛
 人数合わせで強引に参加させられた合コンに現れたのは、高校生の頃に少しだけ付き合って別れた元カレの佐野充希。適当にその場をやり過ごして帰るつもりだった堀沢真乃は充希に捕まりキスされて…… 「オレを好きになるまで離してやんない。」

処理中です...