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82.騎士の家系
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すっかり意気投合したシアとミシェルがにこやかに話してるのを相槌を打ちながら微笑ましく聞いていると、イーノスが入ってくるのが見えた。
そうか、アイツもソールなんだったな……。
つまり今年も同じクラスかー……
席を確認しているイーノスを見ながら、今回は席が隣でないことを祈る。
俺が倒れた時に直ぐに駆けつけ保健室に運んでくれたから、悪いやつじゃ無いことは分かってるんだけどね………
でも、また一年間、皮肉を言われるのは嫌なので、そこそこの距離が欲しいと思うのは仕方がないことだろ?
「アンジェ?どうなさったの?」
シアが俺がの視線を辿ってイーノスに気付いた。
「そう言えばイーノスもソールに上がったのでしたわね」
「イーノス?確か、フローレンス騎士団長の子息の?」
シアの言葉に同じくイーノスに気付いたミシェルが言うとシアが頷き肯定する。
イーノスの父親、騎士団長なの?!
え?マジで?!
驚いて る俺に気付いたシアが「知りませんでしたの?」と小首を傾げながらも教えてくれた。
「フローレンス家は代々騎士の家系で、父君は騎士団長様で、イーノスには二人の兄君がいらっしゃいますが、どちらも騎士団に所属していまして、お二人とも実力は確かだそうですわ」
「初耳です……と言うことはイーノスも将来は騎士に……」
「なりませんよ」
俺の言葉を遮るように否定の言葉が聞こえ、振り向くと少し不機嫌なイーノスが立っていた。
「僕は騎士にはなりません」
イーノスはもう一度はっきり否定を口にしてから軽く頭を下げてから俺の横を通りすぎて少し離れた席に腰を下ろした。
二人に振り向くと二人も俺を見ていた。
騎士の家系に生まれながら騎士にはならない。
あり得ないことじゃ無いかもしれないけど、多分稀なケースだとは思う。
シアとミシェルの少し驚いた顔を見れば分かる。
イーノスは騎士の家系にしては細身だ。
さっき諦めたような表情をしていた。
何かしら理由があるのかもしれない。
もしかして……イーノスが皮肉ばかり言ってるのはそれがあるのかな……
「おはようございます。アンジェリカ様、グレイシア様、ミシェル様」
「ゆ……ラノフ」
「どうかなさりました?」
「……いえ、なんでもありません。ごきげんよう」
いつの間にか来ていた豊がキョトンした顔に、俺達は曖昧に濁すしかなかった。
直ぐに先生が来て、それぞれ席に着き、ホームルームが始まった。
今回の俺の席は中程の廊下寄りの席で、シアが窓際寄りの前の席。ミシェルはシアの二つ後ろ。豊が一番後ろの席で、イーノスが俺より二、三席離れた席で見事に皆の席は皆離れていた。
先生の軽い自己紹介をされた後に、2年生用の教科書を貰い、今学期のざっくりとした行事等の説明を受け、簡単なホームルームは終わった。
先生が出ていった後に教科書を鞄に詰めてから、イーノスの机の方を見ると既に居なくて、回りを見渡すと既に教室を出るところだった。
気にはなるけど、自分で解決出来ると分からないのにお節介を焼いて、また皆に迷惑をかけるわけにはいかないので今は取り敢えず保留だ。
シアを見ると他の令嬢や令息に囲まれていたが、急いでるみたいで輪から抜け出してきて、ミシェルに声をかけた後、俺にも挨拶をして急いで帰ってしまった。
なんだったんだ?
暫くは、ポカンとシアが出ていったドアを見てたけど、ミシェルに声をかけようと立ち上がってから、後ろの席で、豊が同じ庶民と思われる男子と会話しているのが見えた。
学院では、庶民は上位20位───
つまりソールでないと居られないので、やはりは数が少ない。
けど今年は5人いるらしく、一人は女性で、後は男性という内訳らしい。
貴族もそうだけど、女性でがっつり勉強するのは珍しいからか、大体来るのは男性ばかりらしい。
唯一の女性は大商人の娘らしく、女性一人だからどうかと心配したけど、貴族令嬢とにこやかに話してるので問題はなさそうだ。
お得意様だったりするのかもしれない。
そんな事を考えてる内にミシェルが立ち上がってしまったので、慌てて声をかけに行く。
「ミシェル、食堂でご一緒にお食事してから帰りませんか?」
「アンジェ……ありがとうございます」
ミシェル少し戸惑った顔をしてから微笑んだ。
ん?っと少し思ったが、もしかしたらやっぱり不安に思っていたのかもしれない。
声かけて良かったー!
いくら気丈に振る舞っていても、まだ15歳の少女だ。新学期そうそう冷たい視線を向けられたら気が滅入るに決まってる。
大丈夫だって俺が居るって安心させるつもりで誘ったのだが、嬉しそうにミシェルが頷いたので少しホッとした。
そうか、アイツもソールなんだったな……。
つまり今年も同じクラスかー……
席を確認しているイーノスを見ながら、今回は席が隣でないことを祈る。
俺が倒れた時に直ぐに駆けつけ保健室に運んでくれたから、悪いやつじゃ無いことは分かってるんだけどね………
でも、また一年間、皮肉を言われるのは嫌なので、そこそこの距離が欲しいと思うのは仕方がないことだろ?
「アンジェ?どうなさったの?」
シアが俺がの視線を辿ってイーノスに気付いた。
「そう言えばイーノスもソールに上がったのでしたわね」
「イーノス?確か、フローレンス騎士団長の子息の?」
シアの言葉に同じくイーノスに気付いたミシェルが言うとシアが頷き肯定する。
イーノスの父親、騎士団長なの?!
え?マジで?!
驚いて る俺に気付いたシアが「知りませんでしたの?」と小首を傾げながらも教えてくれた。
「フローレンス家は代々騎士の家系で、父君は騎士団長様で、イーノスには二人の兄君がいらっしゃいますが、どちらも騎士団に所属していまして、お二人とも実力は確かだそうですわ」
「初耳です……と言うことはイーノスも将来は騎士に……」
「なりませんよ」
俺の言葉を遮るように否定の言葉が聞こえ、振り向くと少し不機嫌なイーノスが立っていた。
「僕は騎士にはなりません」
イーノスはもう一度はっきり否定を口にしてから軽く頭を下げてから俺の横を通りすぎて少し離れた席に腰を下ろした。
二人に振り向くと二人も俺を見ていた。
騎士の家系に生まれながら騎士にはならない。
あり得ないことじゃ無いかもしれないけど、多分稀なケースだとは思う。
シアとミシェルの少し驚いた顔を見れば分かる。
イーノスは騎士の家系にしては細身だ。
さっき諦めたような表情をしていた。
何かしら理由があるのかもしれない。
もしかして……イーノスが皮肉ばかり言ってるのはそれがあるのかな……
「おはようございます。アンジェリカ様、グレイシア様、ミシェル様」
「ゆ……ラノフ」
「どうかなさりました?」
「……いえ、なんでもありません。ごきげんよう」
いつの間にか来ていた豊がキョトンした顔に、俺達は曖昧に濁すしかなかった。
直ぐに先生が来て、それぞれ席に着き、ホームルームが始まった。
今回の俺の席は中程の廊下寄りの席で、シアが窓際寄りの前の席。ミシェルはシアの二つ後ろ。豊が一番後ろの席で、イーノスが俺より二、三席離れた席で見事に皆の席は皆離れていた。
先生の軽い自己紹介をされた後に、2年生用の教科書を貰い、今学期のざっくりとした行事等の説明を受け、簡単なホームルームは終わった。
先生が出ていった後に教科書を鞄に詰めてから、イーノスの机の方を見ると既に居なくて、回りを見渡すと既に教室を出るところだった。
気にはなるけど、自分で解決出来ると分からないのにお節介を焼いて、また皆に迷惑をかけるわけにはいかないので今は取り敢えず保留だ。
シアを見ると他の令嬢や令息に囲まれていたが、急いでるみたいで輪から抜け出してきて、ミシェルに声をかけた後、俺にも挨拶をして急いで帰ってしまった。
なんだったんだ?
暫くは、ポカンとシアが出ていったドアを見てたけど、ミシェルに声をかけようと立ち上がってから、後ろの席で、豊が同じ庶民と思われる男子と会話しているのが見えた。
学院では、庶民は上位20位───
つまりソールでないと居られないので、やはりは数が少ない。
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貴族もそうだけど、女性でがっつり勉強するのは珍しいからか、大体来るのは男性ばかりらしい。
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お得意様だったりするのかもしれない。
そんな事を考えてる内にミシェルが立ち上がってしまったので、慌てて声をかけに行く。
「ミシェル、食堂でご一緒にお食事してから帰りませんか?」
「アンジェ……ありがとうございます」
ミシェル少し戸惑った顔をしてから微笑んだ。
ん?っと少し思ったが、もしかしたらやっぱり不安に思っていたのかもしれない。
声かけて良かったー!
いくら気丈に振る舞っていても、まだ15歳の少女だ。新学期そうそう冷たい視線を向けられたら気が滅入るに決まってる。
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