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92.燃え尽きたぜ。真っ白にな
しおりを挟む学力試験が間近に迫り毎日のようにシアと豊に勉強を教わっていた。
それに合わせて、先日の日以降メイヴィスと水城もほぼ毎日顔を出していた。
最初、水城に驚いていたレティーシア達だったが、ジョセフも良く来ていたからか、直ぐに馴染んだ。
ミシェルは少し気まずそうにしていたが、事情を知ると少し落ち着いたようだ。
事情は違うけど、ミシェルも視線を向けられることが多くて避難も兼ねて此処にきているのは一緒だからだ。
水城は初めての学力検査に向け俺たちと一緒に勉強している。
聞くと、水城は十位以内には入っていたものの学年首位ではないらしくせめて五位以内には入りたいと頑張ってるようだ。
俺からすれば十分成績はいいのだが、ジョセフはずっと首位をキープしていたからか、少し劣等感を感じているようだ。
出来のいい兄貴を持つと大変だな…。
ん?俺も出来の良い兄を持っているのに感じないのかって?
俺とお兄様は求められるものが全く違うから殆ど比べられないんだよね。
たまに比べてくる奴もいるが、大体俺より成績は下なのでスルーしている。
私を蹴落としたって、手前らがジョセフに選ばれることはないから。ザマーミロ。
水城は男の王族としてジョセフと同じものを求められるからか比べられることも多いのだろう。
王太子よりは周りの期待もマシですよと笑ってはいたけど、王子だからと言って楽ではないんだなとしんみり思う。
そうやって水城の話をみんなで聞いてたら豊だけでなくシアにまで目が笑っていない笑顔を向けられる羽目となった。
だってみんな目の前で話してるんだもん!俺も混ざりたいじゃん!!!
膨れっ面を向けた俺にシアは苦笑をし、豊には「順位が下がっても知りませんよ」と釘を刺され、しぶしぶ勉強を再開したのだった。
せっかくソールに上がれたのだ。上位は無理でも今の位置はキープしたい。
ああ、窓際のソファーセットでお茶飲んでるメイヴィスが笑ってやがる。顔はこちらから見えないけど肩が震えてるからばれてるんだからな!
最後はミシェルが拗ねる俺を慰めてくれたのだった。
学力検査当日。
片っ端から詰め込んだ知識が零れていきそうな状態で必死に答案を埋めて真っ白に燃え尽きました。
周りを見渡しても、よく前世で見たクラスの雰囲気とは違って、騒がしくもなく、仲の良いもの同士で答え合わせをしている。
ルナの時は何人かは集まってしてたけど、終わったことを喜んで談笑してたな。女子は大半そうだった。
俺も前世ではそうだったけど一年前は答え合わせをシアとしてたな。ソール目指してたからね。
あ、そうか。
2年に上がって勉強が急に難しくなったなーって思ってたけどソールだから難しくなったのかな。
テスト内容は一緒だけど、授業内容は詰め込む情報が多くなってるんだ。
一つに対して情報が10のあればルナの時は6~7程度だったのが、ソールは10詰め込んでくるんだ。
テスト問題も、何個か複数の答えが出るものがあったし…より難しい答えを出した方が高得点になるのだろう。
前世で言う所の特進クラスと普通クラスみたいな感じかな?
特進クラスのソールは教える内容もハードなのだ…ステラは知り合い居ないからよくわからんが…張り出される成績表が学年全てからの順位だと聞いてるし、ステラもテストは一緒なのだろう。
俺がソールに上がったようにルナに落ちたり、ルナに上がったり、ステラに落ちたりしてる人は少なからず居るのだろうな。
うん……考えるは良そう。
取りあえず暫くは勉強したくない。
明日から普通に授業あるけども…今日だけはもう本も見たくない!
明日ら本気出すから今日は遊ぶ!
取りあえずみんな誘ってお茶かな。
いつもと変わらないけど、今日はとことん、おしゃべりして過ごす!
そう決めた俺はさっさと荷物を纏めて、シアとミシェルに声をかけた。
2人とも賛同してくれてシアはメイヴィスに、ミシェルはレティーシアとエイミーに声をかけに行くと言ってくれて、キープ部屋で落ち合おうと言ってから分かれた。
俺は豊と水城を頼まれました。
豊は自分の席で集まっていた庶民組と答え合わせをしていた。
申し訳なく思いながら、そっと声をかけると庶民組は少し恐縮していたが、俺と豊がいつものような感じで話してるとちょっと警戒を解いてくれた。俺はえばったりしないので仲良くしようぜ。俺も心は庶民だ。言えないけど。
今日は庶民組と答え合わせするから不参加とのお答えを頂き、邪魔したことを詫びてから、1年のクラスへ向かった。
水城はちょうど教室から出てきた所を捕まえられたので、囲まれる前にサクッと話すと笑顔で了承てもらえた。
俺は勉強の為に図書室で借りてた本を思い出し、返しに行ってから向かうからと水城にキープ部屋のカギを渡してその場で別れた。
話してる時に教室や廊下にいた令嬢たちに敵意をこもったジロジロ見られたけど、メイヴィスもシアも来るって言ったし、誤解されることはないだろう。
きっと大丈夫だよ。
図書室に向かう廊下は人気がなかった。
やっぱりテスト終わったばかりで文字読む気にはならないんだなーと勝手に納得してると後ろから声をかけられた。
振り向くと焦げ茶色の髪と同じ色の瞳をした女生徒が立っていた。
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