千枝のスマホダイアリー

みすずメイリン

文字の大きさ
125 / 131
それでも続く3月

3月13日(金)13:13

しおりを挟む
 うわああああああああああ!!!!!
 未だにドキドキするっ!
 ここのところ数ヶ月で、職場の人以上、恋人未満の状態で、でも、二人で恋人みたいな雰囲気を出していたり、去年の忘年会では、キスされかけるなどしたけれど、とうとうこの日がやってきたか……。

 藤堂さん、いや、隼人さんと、わたくし、千枝は、正式に恋人として、付き合うことになりました。
 っていうか、何が、13日の金曜日は不幸になるっていうの?! 全然じゃん。

 今日は、ホワイトデーとして、もう一度、藤堂さんと一緒に、会社の近くのレストランで、お昼ご飯を食べることになり、バレンタインデーのお返しとして、高そうなフィナンシェをもらった。近くで嗅ぐと本当にいい匂いがする。
 藤堂さんは、安心した顔をして、「篠田に喜んでもらえて良かったよ。たしか、篠田は、ホワイトチョコが好きじゃなかったんだよな?」ときいてくれた。
 私は、影山さんが2回も私に、私が嫌いなホワイトチョコを渡してきたことを思い出しながら、気を使ってくれる藤堂さんに、感激しながら、「よく覚えてくださったんですね、ありがとうございます」と伝えた。

 そして、藤堂さんは、少し緊張したように、話を進めた。
 「そういえば、今はもう、影山和多留も鬼頭巡も社内にはいないよな」
「はい。そうですね」
「来年度から、篠田も広報担当部へ部署の異動することも決まった」
私は、少しクスクス笑いながら、「そうですね」と答えた。
 そしたら、藤堂さんは、真剣な眼差しをしつつも微笑みながら、「そういえば、篠田、君は先月のバレンタインの時に、俺のことが好きだといってくれたよな。そして、俺は今も君への気持ちは変わっていない。今の君はどうなんだ?」と聞いてきたので、私も、藤堂さんにアイコンタクトを取り、「私も、藤堂さんのことが今でも好きです。それは、去年の11月から気持ちは変わっていません」といった。
 そしたら、藤堂さんは、私の頭をぽんぽんと撫でて、「改めてよろしくな、千枝。あ、俺のことも隼人って、呼んでほしい。もちろん、職場以外での話だが」といって、私は、元気よく、「はい、隼人さんっ!」と返事をした。

 私達は、初めて、お互いのLIMEを交換した。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

俺様上司に今宵も激しく求められる。

美凪ましろ
恋愛
 鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。  蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。  ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。 「おまえの顔、えっろい」  神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。  ――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。 **2026.01.02start~2026.01.17end** ◆エブリスタ様にも掲載。人気沸騰中です! https://estar.jp/novels/26513389

17歳男子高生と32歳主婦の境界線

MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。 「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…

屋上の合鍵

守 秀斗
恋愛
夫と家庭内離婚状態の進藤理央。二十五才。ある日、満たされない肉体を職場のビルの地下倉庫で慰めていると、それを同僚の鈴木哲也に見られてしまうのだが……。

距離感ゼロ〜副社長と私の恋の攻防戦〜

葉月 まい
恋愛
「どうするつもりだ?」 そう言ってグッと肩を抱いてくる 「人肌が心地良くてよく眠れた」 いやいや、私は抱き枕ですか!? 近い、とにかく近いんですって! グイグイ迫ってくる副社長と 仕事一筋の秘書の 恋の攻防戦、スタート! ✼••┈•• ♡ 登場人物 ♡••┈••✼ 里見 芹奈(27歳) …神蔵不動産 社長秘書 神蔵 翔(32歳) …神蔵不動産 副社長 社長秘書の芹奈は、パーティーで社長をかばい ドレスにワインをかけられる。 それに気づいた副社長の翔は 芹奈の肩を抱き寄せてホテルの部屋へ。 海外から帰国したばかりの翔は 何をするにもとにかく近い! 仕事一筋の芹奈は そんな翔に戸惑うばかりで……

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜

来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。 望んでいたわけじゃない。 けれど、逃げられなかった。 生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。 親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。 無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。 それでも――彼だけは違った。 優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。 形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。 これは束縛? それとも、本当の愛? 穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

処理中です...