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第二章
第74話:ジル、初めてのお使い
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エリスがアーニャにキスの確認をしている頃、ルーナの部屋では、ジルとルーナが体を近づけ、コソコソと話し合いを始めようとしていた。
「ねえねえ、ジルくん。いつも私たちって、エリスさんにお世話になりっぱなしでしょ。だから、何か一緒にプレゼントを作って渡さない? 日頃の感謝の気持ちを込めて」
「うん、エリスお姉ちゃんに作って渡すー!」
「シーッ! 声が大きいよ。これは絶対に内緒だからね」
口元に人差し指を持っていき、シーッと息を吐くルーナを見て、ジルは口を固く閉ざした後にコクコクと頷いた。
「それでね、エリスさんの好きなものってわかる? それとなく聞いてみたんだけど、今は何も欲しいものがないみたいで、よくわからなかったの」
月光草の採取にアーニャとジルが行っている間、ルーナはエリスに確認していた。が、ジルが呪いから解放されるという願いが叶った後で、エリスは幸せな日々を送っている。その結果、ルーナちゃんが笑顔でいてくれることかな、とお姉さんっぽい発言で質問をかわしていた。
現在、アーニャにキスをしたか必死に問いただしているエリスとは、別人みたいである。
「うーん。エリスお姉ちゃんがほしいものはわからないけど、好きなものは簡単だよ?」
家族であるジルは、エリスが好きなものを把握している。少し考えれば、日頃の会話からすぐに答えを導き出せるのだ。
「えっ、なになに? 教えて!」
「アーニャお姉ちゃん!」
好きなもので真っ先に思い浮かぶのは、エリスが尊敬して止まない憧れの女性、アーニャである。子供のジルから見ても、アーニャと話すエリスは嬉しそうに見える。周りの人からは、破壊神アーニャと話すために気合いを入れている、としか認識されていないが。
「確かに、エリスさんは姉さんに憧れてるって言ってたけど……、ちょっと難しいね。姉さんをあげるわけにもいかないから。でも、お揃いのものくらいなら作ってあげられるかな」
「じゃあ、あれ作ろう? マジックポーチ!」
さすがにマジックポーチは作れないよ、とルーナは思いつつも、なかなか良いアイデアではあった。
小物を入れるポーチなら、余分に持っておいても損はないし、それくらいの手芸なら、時間をかければできるはず。
「なるほど、いつも姉さんが持ってるポーチか。いいね! じゃあ、私がポーチを作るから、ジルくんは素材の調達を任せてもいい?」
ルーナの言葉を聞いて、ジルは気づいてしまう。これは……、お使いイベントの始まりだと!
「ぼ、僕一人で買いに行くの?」
まだジルは、一人で街中を歩けない。知らない大人たちがウロウロするなか、目的の場所に行き、必要なものを購入してくるというのは、高難易度のイベントである。
呪いで苦しむときに看病をしてくれたエリスに、恩返しをしたい。でも、一人で行くのはちょっと怖い。
「こういうことに姉さんは付き合ってくれなさそうだし、エリスさんには内緒にしておきたいでしょ。それなら、ジルくんが一人でお使いできるようにならないとね」
「う、うん……」
「大丈夫だよ、ジルくんならできるから。一人でお使いできたってエリスさんが知ったら、きっといっぱい褒めてくれるよ。私もジルくんがお使いできるところがみたいなーって思うもん。一人でお使いを頑張れる男の子って、とってもカッコイイから」
しかし、子供好きのルーナにとっては、その気にさせるなんて簡単なこと。ましてや、ルーナにも恋心を抱くジルにとって、カッコイイと言われれば、もうやるしかない!
「……僕、一人でお使いに行ってくる!」
「すごーい、偉いね~」
そう言いながら、早くもルーナに頭をナデナデされるジルは、チョロイ。ルーナの手の上でゴロゴロと転がり、幸せな心で満ち溢れている。
――お使いなんて、簡単だもん。ルーナお姉ちゃんのために、絶対買ってくるんだから。
本来の目的は、エリスのためである。
「何を買ってくればいいの?」
「確か、姉さんのマジックポーチは、魔封狼の革で作られているんだったかな。レアな素材だし、ギルドに在庫が残ってるといいんだけど」
「魔封狼の革を買ってくればいいんだね。わかった、頑張っていってくる!」
「あっ、待って。ジルくんのお小遣いじゃ買えないから、代理購入申請書を書くね。私の冒険者カードと一緒に出せば、冒険者ギルドで買い物ができるはずなの。初めてだから、ちょっぴり心配だけど」
そう言いながら、ルーナは近くの引き出しを開けて、サラサラッとペンを走らせる。すぐに書き終わると、冒険者カードと一緒にジルに手渡した。
「くれぐれも、エリスさんに気づかれないようにしないとダメだよ」
「うん、大丈夫。魔封狼の革を買って戻ってくるだけだもん。間違えないように、ちゃんと買ってくるね」
ブツブツと「魔封狼の革……魔封狼の革……」と呟くジルに、ルーナは少し心配になった。本当に初めてのお使いなんだな、と実感してしまったから。
(行き場所もわかってるし、帰ってくるのが遅かったら、姉さんに見て来てもらおうかな。錬金術ギルドの隣が冒険者ギルドだし、迷うことはないと思うんだけど)
初めてのお使いに緊張したジルは、いつもよりもテンションが高い。自分を奮い立たせてるようにブツブツ呟いていると、ルーナの部屋にエリスがやってくる。
「ジル、今日から私は錬金術ギルドへ仕事に行くけど、一緒に来る? 昨日の疲れが残ってるようだったら、ルーナちゃんと一緒に家で過ごす?」
「ルーナお姉ちゃんと一緒がいい! 魔封狼の革を買って……」
気合が空回りして、一番話してはいけないエリスにジルは報告しようとしてしまう。これには、珍しく慌てたルーナが急いで誤魔化す。
「わーわー! さっきからジルくんは疲れて、眠そうにしてたよ! ね、眠たいよね、ジルくん?」
「……うん! 眠たい!」
言わないって約束したばかりでしょ、とルーナに目線で訴えられたジルは、さすがに察した。
「そ、そう? すごい元気そうだけど。じゃあ、今日はルーナちゃんと一緒にいてね。アーニャさんも作業部屋にこもるみたいだし、帰りが遅くなったらごめんね」
二人の様子がなんか変だなーと思いつつも、エリスは気づかない。なぜなら、アーニャとジルが結ばれたと誤解しているため、誰よりも頭がお花畑状態だから。
「うん、大丈夫。エリスお姉ちゃん、いってらっしゃーい」
「いってらっしゃい、エリスさん」
「はーい、いってきまーす」
ルンルン気分で鼻歌を口ずさむエリスは、何事もなく去っていた。それと同時に、ルーナが大きなため息を吐く。
「ジルくん、魔封狼の革を買いに行くこと、まだ内緒だからね。姉さんには言ってもいいけど、エリスさんには絶対に言っちゃダメだよ」
「はーい」
返事だけはいいジルに、ルーナは少しばかり不安を覚えるのだった。
「ねえねえ、ジルくん。いつも私たちって、エリスさんにお世話になりっぱなしでしょ。だから、何か一緒にプレゼントを作って渡さない? 日頃の感謝の気持ちを込めて」
「うん、エリスお姉ちゃんに作って渡すー!」
「シーッ! 声が大きいよ。これは絶対に内緒だからね」
口元に人差し指を持っていき、シーッと息を吐くルーナを見て、ジルは口を固く閉ざした後にコクコクと頷いた。
「それでね、エリスさんの好きなものってわかる? それとなく聞いてみたんだけど、今は何も欲しいものがないみたいで、よくわからなかったの」
月光草の採取にアーニャとジルが行っている間、ルーナはエリスに確認していた。が、ジルが呪いから解放されるという願いが叶った後で、エリスは幸せな日々を送っている。その結果、ルーナちゃんが笑顔でいてくれることかな、とお姉さんっぽい発言で質問をかわしていた。
現在、アーニャにキスをしたか必死に問いただしているエリスとは、別人みたいである。
「うーん。エリスお姉ちゃんがほしいものはわからないけど、好きなものは簡単だよ?」
家族であるジルは、エリスが好きなものを把握している。少し考えれば、日頃の会話からすぐに答えを導き出せるのだ。
「えっ、なになに? 教えて!」
「アーニャお姉ちゃん!」
好きなもので真っ先に思い浮かぶのは、エリスが尊敬して止まない憧れの女性、アーニャである。子供のジルから見ても、アーニャと話すエリスは嬉しそうに見える。周りの人からは、破壊神アーニャと話すために気合いを入れている、としか認識されていないが。
「確かに、エリスさんは姉さんに憧れてるって言ってたけど……、ちょっと難しいね。姉さんをあげるわけにもいかないから。でも、お揃いのものくらいなら作ってあげられるかな」
「じゃあ、あれ作ろう? マジックポーチ!」
さすがにマジックポーチは作れないよ、とルーナは思いつつも、なかなか良いアイデアではあった。
小物を入れるポーチなら、余分に持っておいても損はないし、それくらいの手芸なら、時間をかければできるはず。
「なるほど、いつも姉さんが持ってるポーチか。いいね! じゃあ、私がポーチを作るから、ジルくんは素材の調達を任せてもいい?」
ルーナの言葉を聞いて、ジルは気づいてしまう。これは……、お使いイベントの始まりだと!
「ぼ、僕一人で買いに行くの?」
まだジルは、一人で街中を歩けない。知らない大人たちがウロウロするなか、目的の場所に行き、必要なものを購入してくるというのは、高難易度のイベントである。
呪いで苦しむときに看病をしてくれたエリスに、恩返しをしたい。でも、一人で行くのはちょっと怖い。
「こういうことに姉さんは付き合ってくれなさそうだし、エリスさんには内緒にしておきたいでしょ。それなら、ジルくんが一人でお使いできるようにならないとね」
「う、うん……」
「大丈夫だよ、ジルくんならできるから。一人でお使いできたってエリスさんが知ったら、きっといっぱい褒めてくれるよ。私もジルくんがお使いできるところがみたいなーって思うもん。一人でお使いを頑張れる男の子って、とってもカッコイイから」
しかし、子供好きのルーナにとっては、その気にさせるなんて簡単なこと。ましてや、ルーナにも恋心を抱くジルにとって、カッコイイと言われれば、もうやるしかない!
「……僕、一人でお使いに行ってくる!」
「すごーい、偉いね~」
そう言いながら、早くもルーナに頭をナデナデされるジルは、チョロイ。ルーナの手の上でゴロゴロと転がり、幸せな心で満ち溢れている。
――お使いなんて、簡単だもん。ルーナお姉ちゃんのために、絶対買ってくるんだから。
本来の目的は、エリスのためである。
「何を買ってくればいいの?」
「確か、姉さんのマジックポーチは、魔封狼の革で作られているんだったかな。レアな素材だし、ギルドに在庫が残ってるといいんだけど」
「魔封狼の革を買ってくればいいんだね。わかった、頑張っていってくる!」
「あっ、待って。ジルくんのお小遣いじゃ買えないから、代理購入申請書を書くね。私の冒険者カードと一緒に出せば、冒険者ギルドで買い物ができるはずなの。初めてだから、ちょっぴり心配だけど」
そう言いながら、ルーナは近くの引き出しを開けて、サラサラッとペンを走らせる。すぐに書き終わると、冒険者カードと一緒にジルに手渡した。
「くれぐれも、エリスさんに気づかれないようにしないとダメだよ」
「うん、大丈夫。魔封狼の革を買って戻ってくるだけだもん。間違えないように、ちゃんと買ってくるね」
ブツブツと「魔封狼の革……魔封狼の革……」と呟くジルに、ルーナは少し心配になった。本当に初めてのお使いなんだな、と実感してしまったから。
(行き場所もわかってるし、帰ってくるのが遅かったら、姉さんに見て来てもらおうかな。錬金術ギルドの隣が冒険者ギルドだし、迷うことはないと思うんだけど)
初めてのお使いに緊張したジルは、いつもよりもテンションが高い。自分を奮い立たせてるようにブツブツ呟いていると、ルーナの部屋にエリスがやってくる。
「ジル、今日から私は錬金術ギルドへ仕事に行くけど、一緒に来る? 昨日の疲れが残ってるようだったら、ルーナちゃんと一緒に家で過ごす?」
「ルーナお姉ちゃんと一緒がいい! 魔封狼の革を買って……」
気合が空回りして、一番話してはいけないエリスにジルは報告しようとしてしまう。これには、珍しく慌てたルーナが急いで誤魔化す。
「わーわー! さっきからジルくんは疲れて、眠そうにしてたよ! ね、眠たいよね、ジルくん?」
「……うん! 眠たい!」
言わないって約束したばかりでしょ、とルーナに目線で訴えられたジルは、さすがに察した。
「そ、そう? すごい元気そうだけど。じゃあ、今日はルーナちゃんと一緒にいてね。アーニャさんも作業部屋にこもるみたいだし、帰りが遅くなったらごめんね」
二人の様子がなんか変だなーと思いつつも、エリスは気づかない。なぜなら、アーニャとジルが結ばれたと誤解しているため、誰よりも頭がお花畑状態だから。
「うん、大丈夫。エリスお姉ちゃん、いってらっしゃーい」
「いってらっしゃい、エリスさん」
「はーい、いってきまーす」
ルンルン気分で鼻歌を口ずさむエリスは、何事もなく去っていた。それと同時に、ルーナが大きなため息を吐く。
「ジルくん、魔封狼の革を買いに行くこと、まだ内緒だからね。姉さんには言ってもいいけど、エリスさんには絶対に言っちゃダメだよ」
「はーい」
返事だけはいいジルに、ルーナは少しばかり不安を覚えるのだった。
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