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エピローグ
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いにしえの伝説ほど、信用出来ないものはない。
初代グリフトン国王の墓の中に入っていた彼の手記には、現代では解読不可能な文字でこう記されている。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
グリフトン王家の者達へ
子孫たち、申し訳ない。
建国の伝説はその実全く違う。本当はこうだ。
私はただのしがない旅中の淫魔だった。
その日、私は突然来た発情期を収めるため精を魔物達から摂っていたら、絞り取りすぎて一帯の全ての魔物が腹上死してしまい、困っていた。
その現場を近くの集落の住民達に目撃され、私はたった1人で魔物の群れを殲滅した勇者としてもてはやされ王になったのだ。
私は集落へ戻ってきた当初あまりの熱烈な扱いに驚いたが、しきりに褒められ満更でもない気持ちになり、有る事無い事武勇伝を語ってしまいこんな大事になってしまった。
本当に、心から申し訳ない。
私も、今の現状がいまだ信じきれていない。
そして、これを踏まえて一つ注意してもらいたいことがある。
私の子供達は幸いな事に私には似ていない。
だが今後、私に生き写しのような子供が生まれた時。それは先祖返りの淫魔だ。だから、その子に過剰に性的な刺激を与えてはいけない。
もし与えてしまえば、その子は淫魔としての性に目覚め、あらゆる雄を堕落させてしまうだろう。
初代グリフトン国王、クリストフ
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
おしまい。
初代グリフトン国王の墓の中に入っていた彼の手記には、現代では解読不可能な文字でこう記されている。
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グリフトン王家の者達へ
子孫たち、申し訳ない。
建国の伝説はその実全く違う。本当はこうだ。
私はただのしがない旅中の淫魔だった。
その日、私は突然来た発情期を収めるため精を魔物達から摂っていたら、絞り取りすぎて一帯の全ての魔物が腹上死してしまい、困っていた。
その現場を近くの集落の住民達に目撃され、私はたった1人で魔物の群れを殲滅した勇者としてもてはやされ王になったのだ。
私は集落へ戻ってきた当初あまりの熱烈な扱いに驚いたが、しきりに褒められ満更でもない気持ちになり、有る事無い事武勇伝を語ってしまいこんな大事になってしまった。
本当に、心から申し訳ない。
私も、今の現状がいまだ信じきれていない。
そして、これを踏まえて一つ注意してもらいたいことがある。
私の子供達は幸いな事に私には似ていない。
だが今後、私に生き写しのような子供が生まれた時。それは先祖返りの淫魔だ。だから、その子に過剰に性的な刺激を与えてはいけない。
もし与えてしまえば、その子は淫魔としての性に目覚め、あらゆる雄を堕落させてしまうだろう。
初代グリフトン国王、クリストフ
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おしまい。
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