転生悪役令嬢、投獄されて運命の人と出会いました~この「おとしまえ」きっちりつけさせていただきます!

エレーヌは、筆頭貴族であるマクナレン家の公爵令嬢、そして、王太子の婚約者である。
ある日、王太子に婚約を破棄されたその理由は、別に好きな人が出来たから。そして、突然、身に覚えのない罪に問われ、地下牢に投獄される。

地下牢の階段で足を滑らせ、思いっきり頭をぶつけた彼女に、突然、見知らぬ記憶が流れ込む。

スマホ、電車、ひっきりなしに道を走る車、そびえたつ高層ビル・・・・・

どれも、この世界にあるものではないが、自分の前世の記憶であることに、すぐに気が付く。

そして、今、自分がいる世界は、前世で散々、やりこんだ乙女ゲームの世界であったのだ。そして、こともあろうに、エレーヌはその中の悪役令嬢だったのだ。

あー、たしかに覚えはあるけど、王太子に色目を使う女子を散々いじめたりとか、色々心当たりはあるけど、収賄はしたことなくてよ?!

地下牢に監禁されてしまい、後は処刑を待つ身の上になってから記憶が戻っても、遅い!

と思っていたら、地下牢ですぐに友達ができ、子分も、一人また一人と増えていって・・・

「……お前、こんな所で何をしている?」

攻略対象である美貌の兄が突然、地下牢に現れた。私は小首をかしげて、令嬢らしく可愛らしい仕草で兄を見上げる。

「何って、ばくちですわ、お兄様、ご存じないの?」

目の前の兄が、がっくりと項垂れた。そう、ちょうど、子分を集めて、カードに興じていた所だったのだ。

「せっかく心配して来てやったと言うのにお前は……」

兄は、ぶつぶつと何かを呟きながら、去っていく

ほほほ、このわたくしのことですもの、転んでもただで起きることはなくてよ?!

そして、パワフルなエレーヌの逆転が、今、幕を開けようとしていた。



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