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子供
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「ん……」
「おはよう」
「ぅん…………?」
目が覚めると、僕はベッドの上で座ったアルに抱きしめられていた。アルは既に寝る時のラフな格好から冒険者用の服装に着替えていた。
昨日は……僕がアルに色々してあげようとした結果たくさんいじめられたんだった。
それから先はあんまり覚えていないから気を失ったんだろう。
「ふん!」
「ふっ、ご機嫌ななめか?」
「…アルのせいだからね!」
「悪かった、でもソラだって煽っただろ?」
「煽ってない!」
プクッと頬を膨らませて怒るとほっぺたをつんつんと指でつつかれる。むぅ……
「悪かったって…ソラが可愛すぎていじめたくなるんだ…」
「可愛くないもん…とにかくダメ!」
可愛いって……顔が赤くなっているのを感じる。…可愛いは言い訳になってないから!
「いや、可愛い。世界で1番だ……ソラ…」
「や……ふぁ…ん♡……ん……もう!今日はギルド行って帰るんでしょ!」
「ああ……」
朝から襲われるところだった。口を尖らせてなんだか不満げなアルを説得して階段を降りてご飯を食べる。
「アル、ソラくんおはよう」
「ああ、ヒルダ。おはよう」
「おはようございます!」
「朝ごはんはもうできてるよ、早く食べておいで」
「ありがとうございます。いこう、アル」
アルの手を引っ張って、食堂でこの旅最後のヒルダさんのご飯を楽しんだ。
部屋に帰って最後の準備と、忘れ物がないかチェックしたら出発だ。
「2人とも今日でもう街を出るんだろう?」
「ああ、ギルドに寄ってからすぐに帰るつもりだ」
「寂しいけど、また遊びに来るんだよ!」
「はい、絶対来ますね!」
ヒルダさんに次の約束をして、宿を出た。
「早くギルドで報告をして出よう。予定より遅くなったしな」
「早く起こしてくれれば良かったのに…」
「寝顔を見ているのが楽しいんだからいいだろ」
「変なの!」
「ふっ、ソラ。おいで」
「わ!1人で歩けるって!」
急にアルに抱き上げられてびっくりする。もう、僕は子供じゃないのに…
今のうちにアルの匂いを嗅いでおく。甘くて優しい不思議な匂い。
抱っこの時とぎゅってされて寝る時が近くで匂いを感じられるから好き。アルには絶対に言わないけどね。もしかしてもう気づかれてる?
こっそり匂いを堪能しているうちにギルドに着いたみたいだ。
「アル、もう降ろして?」
「嫌だ」
「えっ、ちょっと!」
アルはそのままギルドの扉を開けて受付嬢に話しかける。アルは嫌でも僕は恥ずかしいのに!
睨みつけて頭の上のふわふわの耳をくすぐってやったらしぶしぶ離してくれた。
「アルさん、ソラくんいらっしゃい。今日街を出るのよね。お話は短めに済ませましょうか。報告をお願い」
「ああ、クラーケンが一体いた。解体はしていないんだが、昨日言った通り素材を買い取って欲しい」
「ええ、もちろん」
「倉庫の方か?」
「そうね、今すぐで大丈夫かしら?」
「ああ」
アルとマリーさんに着いていくとギルドの裏にたどり着いた。ナイフで魔物を捌いているらしい何人かの人がいて、血の匂いがした。
「ここにお願いね」
「よし」
アルが床にパッとクラーケンを取り出す。あまりの大きさにマリーさんも驚いている。
昨日はアルがすぐマジックバックに入れちゃったからよく見ていなかったけど…結構怖い。
「まぁ……思ってたよりも…かなり…」
「俺もこんなに大きいとは思っていなかった。いくらだ?」
「えぇ、えーと…」
アルがマリーさんとお話をしているうちに床に転がっているクラーケンを見てみる。
まだ狩ったときと同じように新鮮そうで、海の匂いがする。
ダイオウイカのタコバージョンって感じ?ダイオウイカは美味しくないって聞いたことがある気がするけど、クラーケンって食べられるのかな…
「ソラ、終わったぞ。出発しよう」
「はーい」
「ありがとう、2人ともぜひまたこの街に来てね。今度来る時は2人の子供も一緒かしら?ふふっ」
「え」
「はぁ……じゃあまた」
「ええ、気をつけてね」
「あ、えと…さよなら!」
門を出て、森に向かう道を歩き始めた時やっぱり気になって聞いてしまった。
「アル……さっきマリーさんが言ってたけどさ…そ、その…僕男なんだけど子供って…?」
「ん?」
アルに聞いたら、何を言っているのか分からないというような顔をされた。こっちの世界に来て、運命の番だと言われて男だけど…?って返した時と同じ顔をしている。
「え、もしかして…男でも…子供って産めるの…?」
「もちろん。違うのか…?」
「え?どうやって?どこから?」
「教会から珠を貰って普通に穴からだろ」
「いや、えぇ……」
そんなこと言われたって…さすが異世界と言うべきなのか…?まあ獣人とかエルフとかが普通に存在しているんだから不思議でもないのか…?
「アルは、その……」
「なんだ?」
「こ、子供…欲しい?」
「いつかはな。でも今すぐはいいかな…」
「どうして?」
「ソラが欲しいって言うなら別だぞ?ただ、これから冒険者になるんだろ?子供を育てながら旅をすることは出来なくはないのかもしれないが…難しいし、俺がまだソラを独り占めしたいんだ」
「アル……子供ができたって僕はアルのものだよ?」
「いや、絶対に子供に取られる!そして俺は放っておかれるんだ」
「ふふ、そんなことないって…」
アルと僕の子供。考えたこと無かったけど、想像したら少し楽しみになってしまった。でもまだ僕はアルだけのものだから。これからもずっと一緒にいるんだしね。
「僕達の子供が産まれたらどんなかんじかな?」
「ソラに似た可愛い子だ」
「だから僕は可愛くないって!絶対にアルに似た方が子供は幸せ!」
「たとえ子供だろうと俺に似たやつがソラとくっついているのは嫌だ」
「えー?絶対可愛いよ!男の子でも女の子でも、甘やかしちゃうかも?」
「それが嫌なんだ」
「ふふっ」
アルだって絶対自分の子が産まれたら甘やかしちゃうタイプだと思うんだけどな。
想像だけでちょっと拗ねているアルの手を握って森に入った。
*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚*.。.*゚゚*.。.*゚*.。.*゚
こんにちは、はっぱです。
更新にかなり時間がかかってしまい申し訳ないです…
突然ですが、番外編を作りたいな…なんて思いまして、リクエストを募集したいと思います。(本編の方さえまともに更新出来ない奴が番外編に手を出すなとは自分でも思っています……でもやってみたい…)
感想の所に性癖なんかを書いて投稿していただければ……
リクエストが書かれた感想は非公開にしたいと思っているので返信は出来ないと思います。
『もし○○だったら…?』
『こんなシチュエーションで…』
などなんでも気軽に書いていただけると本当に嬉しいです!
頂いたリクエストはなるべく早めに書けるように頑張ります。いくつかのリクエストを組み合わせるかもしれませんがご了承ください。
これからもよろしくお願いしますm(_ _)m
「おはよう」
「ぅん…………?」
目が覚めると、僕はベッドの上で座ったアルに抱きしめられていた。アルは既に寝る時のラフな格好から冒険者用の服装に着替えていた。
昨日は……僕がアルに色々してあげようとした結果たくさんいじめられたんだった。
それから先はあんまり覚えていないから気を失ったんだろう。
「ふん!」
「ふっ、ご機嫌ななめか?」
「…アルのせいだからね!」
「悪かった、でもソラだって煽っただろ?」
「煽ってない!」
プクッと頬を膨らませて怒るとほっぺたをつんつんと指でつつかれる。むぅ……
「悪かったって…ソラが可愛すぎていじめたくなるんだ…」
「可愛くないもん…とにかくダメ!」
可愛いって……顔が赤くなっているのを感じる。…可愛いは言い訳になってないから!
「いや、可愛い。世界で1番だ……ソラ…」
「や……ふぁ…ん♡……ん……もう!今日はギルド行って帰るんでしょ!」
「ああ……」
朝から襲われるところだった。口を尖らせてなんだか不満げなアルを説得して階段を降りてご飯を食べる。
「アル、ソラくんおはよう」
「ああ、ヒルダ。おはよう」
「おはようございます!」
「朝ごはんはもうできてるよ、早く食べておいで」
「ありがとうございます。いこう、アル」
アルの手を引っ張って、食堂でこの旅最後のヒルダさんのご飯を楽しんだ。
部屋に帰って最後の準備と、忘れ物がないかチェックしたら出発だ。
「2人とも今日でもう街を出るんだろう?」
「ああ、ギルドに寄ってからすぐに帰るつもりだ」
「寂しいけど、また遊びに来るんだよ!」
「はい、絶対来ますね!」
ヒルダさんに次の約束をして、宿を出た。
「早くギルドで報告をして出よう。予定より遅くなったしな」
「早く起こしてくれれば良かったのに…」
「寝顔を見ているのが楽しいんだからいいだろ」
「変なの!」
「ふっ、ソラ。おいで」
「わ!1人で歩けるって!」
急にアルに抱き上げられてびっくりする。もう、僕は子供じゃないのに…
今のうちにアルの匂いを嗅いでおく。甘くて優しい不思議な匂い。
抱っこの時とぎゅってされて寝る時が近くで匂いを感じられるから好き。アルには絶対に言わないけどね。もしかしてもう気づかれてる?
こっそり匂いを堪能しているうちにギルドに着いたみたいだ。
「アル、もう降ろして?」
「嫌だ」
「えっ、ちょっと!」
アルはそのままギルドの扉を開けて受付嬢に話しかける。アルは嫌でも僕は恥ずかしいのに!
睨みつけて頭の上のふわふわの耳をくすぐってやったらしぶしぶ離してくれた。
「アルさん、ソラくんいらっしゃい。今日街を出るのよね。お話は短めに済ませましょうか。報告をお願い」
「ああ、クラーケンが一体いた。解体はしていないんだが、昨日言った通り素材を買い取って欲しい」
「ええ、もちろん」
「倉庫の方か?」
「そうね、今すぐで大丈夫かしら?」
「ああ」
アルとマリーさんに着いていくとギルドの裏にたどり着いた。ナイフで魔物を捌いているらしい何人かの人がいて、血の匂いがした。
「ここにお願いね」
「よし」
アルが床にパッとクラーケンを取り出す。あまりの大きさにマリーさんも驚いている。
昨日はアルがすぐマジックバックに入れちゃったからよく見ていなかったけど…結構怖い。
「まぁ……思ってたよりも…かなり…」
「俺もこんなに大きいとは思っていなかった。いくらだ?」
「えぇ、えーと…」
アルがマリーさんとお話をしているうちに床に転がっているクラーケンを見てみる。
まだ狩ったときと同じように新鮮そうで、海の匂いがする。
ダイオウイカのタコバージョンって感じ?ダイオウイカは美味しくないって聞いたことがある気がするけど、クラーケンって食べられるのかな…
「ソラ、終わったぞ。出発しよう」
「はーい」
「ありがとう、2人ともぜひまたこの街に来てね。今度来る時は2人の子供も一緒かしら?ふふっ」
「え」
「はぁ……じゃあまた」
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門を出て、森に向かう道を歩き始めた時やっぱり気になって聞いてしまった。
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アルに聞いたら、何を言っているのか分からないというような顔をされた。こっちの世界に来て、運命の番だと言われて男だけど…?って返した時と同じ顔をしている。
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「アル……子供ができたって僕はアルのものだよ?」
「いや、絶対に子供に取られる!そして俺は放っておかれるんだ」
「ふふ、そんなことないって…」
アルと僕の子供。考えたこと無かったけど、想像したら少し楽しみになってしまった。でもまだ僕はアルだけのものだから。これからもずっと一緒にいるんだしね。
「僕達の子供が産まれたらどんなかんじかな?」
「ソラに似た可愛い子だ」
「だから僕は可愛くないって!絶対にアルに似た方が子供は幸せ!」
「たとえ子供だろうと俺に似たやつがソラとくっついているのは嫌だ」
「えー?絶対可愛いよ!男の子でも女の子でも、甘やかしちゃうかも?」
「それが嫌なんだ」
「ふふっ」
アルだって絶対自分の子が産まれたら甘やかしちゃうタイプだと思うんだけどな。
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これからもよろしくお願いしますm(_ _)m
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