【完結】従順な俺を壊して

川崎葵

文字の大きさ
96 / 261
第四章 力の格差

96

しおりを挟む
「俺のイメージなんだけど、警視総監ってやっぱ正義感強くて頭固いの?世のため人のため的な感じ?」

「どうなんだろうね。仕事ぶりとか一切知らないから。家では、警視総監の息子として恥のない行動をしろしか言わない人だったから。正義感というよりも、自分の肩書きが一番の人だったかな。」

「ふぅん。それなら、鷹山なんか反対したんじゃねぇの?」

「そりゃね。もう毎日喧嘩しまくったよ。結局、さじ投げられたから押し切って来たんだけど。」

「それなら家は?自分で払ってんの?」

「いや、母親が払ってくれてる。バイトは校則違反だからするなって。内緒でしてるけど。」

「母親とは仲良かったのか?」

「いや、全然。世間の目を気にする人で、父親とは違う意味で口うるさい人だったから。」

「たとえば?」

「マナーの講師だから、礼儀作法とか警視総監の家族としての立ち居振る舞いとかそんな感じ。言葉遣いとか作法が違えばよく怒られた。塾が終わって真っ直ぐ帰らなければ暗い中よそをほっつき歩いて、警視総監の息子として恥ずかしいって、笑っちゃうよ。どこで何しても警視総監の息子だからってケチ付けられるんだもん。嫌にもなるよ。」

「そっか。大変だったんだな。今は楽しいか?」

「うん。楽しいよ。全部自分で決められるから。気の置けない友達も出来たし。」

「なら良かった。柚希は朝比奈にいたわりには強ぇけど、何かやってたのか?」

「習い事で、空手と合気道を小中でやってたから。でも実際に使ったのはこっちに来てからが初めてだよ。今でも怖いもん。」

「でも中学じゃ怒らしたら危ねぇって噂だったんだろ?」

「何その噂。俺知らないけど。てか逆に何で知ってるの?」

「亮が言ってた。」

「どこまで俺のこと調べてるの。」

「さぁ?あいつが要るって思ったところまでだろ。それで?思い当たる節は?」

「まぁ、強いて言うなら虐めてきた奴を殴ったぐらい?」

「何だ、喧嘩したことあんじゃん。」

「喧嘩なんて呼べるもんじゃないよ。殴られて先生に直ぐに泣きついたんだから。俺は親に説教。理由を聞かれることもなかった。警視総監の息子が恥さらしめって怒られるだけ。まぁ、聞かれたところで答えるわけないけど。父親のせいで虐められてたんだから。」

「何で?」

「何でって、てかどんだけ根掘り葉掘り聞くの?」

「話したくないなら聞かないけど、気になってたから。嫌?」

「別に、嫌って程でもないけど・・・。聞いても楽しくないでしょ?」

「いや、お前の人となりが見えるみたいで楽しいぜ。それで、何で?」

颯斗がこれ程までにお喋りをする人だとは思っても見なかった。
皆が思っているようなイメージの人間ではないだろうとは思っていたが、思ったよりもオープンで人懐っこい性格らしい。

学校では孤高のトップのようなイメージだが、それは威厳の為にそうしているのだろうか。
京介に言っていた気迫と強制力が関係しているのであろうか。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった

ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン モデル事務所で メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才 中学時代の初恋相手 高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が 突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。 昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき… 夏にピッタリな青春ラブストーリー💕

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

鬼上司と秘密の同居

なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳 幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ… そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた… いったい?…どうして?…こうなった? 「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」 スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか… 性描写には※を付けております。

隣の席のイケメンに懐かれた

しょうがやき
BL
隣の席のイケメンに懐かれた平凡男子の話

放課後教室

Kokonuca.
BL
ある放課後の教室で彼に起こった凶事からすべて始まる

ハイスペックED~元凶の貧乏大学生と同居生活~

みきち@書籍発売中!
BL
イケメン投資家(24)が、学生時代に初恋拗らせてEDになり、元凶の貧乏大学生(19)と同居する話。 成り行きで添い寝してたらとんでも関係になっちゃう、コメディ風+お料理要素あり♪ イケメン投資家(高見)×貧乏大学生(主人公:凛)

相性最高な最悪の男 ~ラブホで会った大嫌いな同僚に執着されて逃げられない~

柊 千鶴
BL
【執着攻め×強気受け】 人付き合いを好まず、常に周囲と一定の距離を置いてきた篠崎には、唯一激しく口論を交わす男がいた。 その仲の悪さから「天敵」と称される同期の男だ。 完璧人間と名高い男とは性格も意見も合わず、顔を合わせればいがみ合う日々を送っていた。 ところがある日。 篠崎が人肌恋しさを慰めるため、出会い系サイトで男を見繕いホテルに向かうと、部屋の中では件の「天敵」月島亮介が待っていた。 「ど、どうしてお前がここにいる⁉」「それはこちらの台詞だ…!」 一夜の過ちとして終わるかと思われた関係は、徐々にふたりの間に変化をもたらし、月島の秘められた執着心が明らかになっていく。 いつも嫌味を言い合っているライバルとマッチングしてしまい、一晩だけの関係で終わるには惜しいほど身体の相性は良く、抜け出せないまま囲われ執着され溺愛されていく話。小説家になろうに投稿した小説の改訂版です。 合わせて漫画もよろしくお願いします。(https://www.alphapolis.co.jp/manga/763604729/304424900)

処理中です...