【完結】従順な俺を壊して

川崎葵

文字の大きさ
100 / 261
第四章 力の格差

100

しおりを挟む
「でも、何で家こんなに大きいの?一人で住まわせるって分かってるのにおかしくない?」

「親父の考えてることはよく分かんねぇんだよ。代々金持ちだから、これぐらい必要だとか思ったんじゃねぇの?どうせ自分の家もでけぇんだろうし。子供の頃に住んでた家も馬鹿でかかったし。」

「でも掃除大変じゃない?」

「流石にこの家を一人じゃ掃除できねぇから、週に1回家政婦が来るんだよ。俺がいない間に掃除して帰っていく。」

「うわぁ、本当に金持ちって感じ。でも颯斗からそんな雰囲気出てないよね。」

「出るわけねぇだろ。俺が金持ちなわけじゃねぇんだから。それにマナーとか教養とか教えてくれる奴も誰もいねぇし、俺は好きなように生きてるだけだからな。だから鷹山でトップなんかやってんだろ。」

「まぁ、確かに。純粋なお金持ちの家だったら許されるわけないよね。」

「そういうこと。そういうお前の家も一人暮らしにしてはでけぇだろ。」

「そうだけど、何で知ってるの?京介と多田しか知らないはずだけど。」

「さぁ?亮が知ってた。あいつに調べられないもんはねぇから。どうやってんのか俺は知らねぇけどな。」

「怖いんだけど。てか何で俺そんなに調べられたの?」

「俺がお前と関わろうとしたからだろ。何かあったときのために脅す材料探したんだと思うぜ。」

「何それ怖い。俺何で脅されるの?」

「さぁ?その時々で一番良さそうなネタじゃねぇの?俺その辺ノータッチだから。」

どうりで颯斗と話していると市瀬が間に来ると思ったら、颯斗の秘密がバレないように俺を突き放そうとしていたということだ。
最悪、何かをネタに俺を脅して口封じを考えていたのだろう。
末恐ろしい話である。

俺は颯斗に渡されるがまま服を着ていたが、どれを着ても全部がぶかぶかである。
あの時着させられていた服もやはり颯斗のもので間違いなかったようだが、体格差を思い知らされて悲しくなる。

「お前本当に小さいし細いな。ちゃんと食ってんのか?」

「食べてるよ。太れないだけ。これでも気にしてるんだから。」

颯斗はジャージを貸してくれたので、俺はウエストをきつく縛って袖と裾をまくる。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった

ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン モデル事務所で メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才 中学時代の初恋相手 高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が 突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。 昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき… 夏にピッタリな青春ラブストーリー💕

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

鬼上司と秘密の同居

なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳 幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ… そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた… いったい?…どうして?…こうなった? 「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」 スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか… 性描写には※を付けております。

隣の席のイケメンに懐かれた

しょうがやき
BL
隣の席のイケメンに懐かれた平凡男子の話

放課後教室

Kokonuca.
BL
ある放課後の教室で彼に起こった凶事からすべて始まる

ハイスペックED~元凶の貧乏大学生と同居生活~

みきち@書籍発売中!
BL
イケメン投資家(24)が、学生時代に初恋拗らせてEDになり、元凶の貧乏大学生(19)と同居する話。 成り行きで添い寝してたらとんでも関係になっちゃう、コメディ風+お料理要素あり♪ イケメン投資家(高見)×貧乏大学生(主人公:凛)

相性最高な最悪の男 ~ラブホで会った大嫌いな同僚に執着されて逃げられない~

柊 千鶴
BL
【執着攻め×強気受け】 人付き合いを好まず、常に周囲と一定の距離を置いてきた篠崎には、唯一激しく口論を交わす男がいた。 その仲の悪さから「天敵」と称される同期の男だ。 完璧人間と名高い男とは性格も意見も合わず、顔を合わせればいがみ合う日々を送っていた。 ところがある日。 篠崎が人肌恋しさを慰めるため、出会い系サイトで男を見繕いホテルに向かうと、部屋の中では件の「天敵」月島亮介が待っていた。 「ど、どうしてお前がここにいる⁉」「それはこちらの台詞だ…!」 一夜の過ちとして終わるかと思われた関係は、徐々にふたりの間に変化をもたらし、月島の秘められた執着心が明らかになっていく。 いつも嫌味を言い合っているライバルとマッチングしてしまい、一晩だけの関係で終わるには惜しいほど身体の相性は良く、抜け出せないまま囲われ執着され溺愛されていく話。小説家になろうに投稿した小説の改訂版です。 合わせて漫画もよろしくお願いします。(https://www.alphapolis.co.jp/manga/763604729/304424900)

処理中です...