101 / 261
第四章 力の格差
101
しおりを挟む
「颯斗はどうして俺と関わろうとしたの?」
ドライヤーも二つあるので同時に乾かしていたが、ブリーチしていない俺の髪の方が早く乾いたので、洗面台に凭れかかりながら問いかける。
「どうしてもこうしても、お前が好きだから。」
「駐輪場でも言ってたけど好きになられるほど俺らに関わりないよ?」
「そう言われてもなぁ。こいつのこと守ってやろうって思ったときには好きだった。」
「毎度すっごい直球に言うよね。恥ずかしいんだけど。」
「自分の感情に素直だから。でも安心しろよ、襲ったりはしねぇから。」
「えっ?襲うって何。何のこと?」
「は?え、何気づいてなかったの?」
「気づいてないって?何を?」
そういう俺に颯斗はおかしそうに笑った。
その笑顔は俺のデビュー戦で手を振った時に見せた笑顔と一緒だった。
やはりあの時の笑顔は素だったのだ。
とても柔らかく、楽しそうに笑う人だ。
「それならそれでいい。俺が柚希のことを好きだってことさえ知っときゃそれでいい。」
「どういうこと?意味わからないよ。」
「いいんだよ。またそのうち話してやるから。俺が柚希を守ってやる。だから安心しろ。」
そう言われて、素直に安心できるのは何故だろうか。
京介に言っていた絶対的な力の差を持っていることを感じているからだろうか。
この人に任せていれば大丈夫だと、そう感じれる。
そうしているうちに颯斗の髪も乾かし終わり、新しい歯ブラシを出してもらって歯磨きを終えてから、促されるままリビングの扉だろうと思っていたすりガラスの入った扉を開け入室する。
そこでも俺は部屋の広さにびっくりすることになる。
正面には、カーテンがしてあって実際どれほどの大きさか想像がつきにくいが、カーテンをあければ開放的な視界が広がりそうな窓が左右三分の一ずつ占めており、部屋自体は何十畳なのか、ぱっと見では見当もつかない広さの部屋の中央に、3人がけのソファーが3つコの字型に置かれていた。
ソファーの正面には、何インチだろうか、映画をつければ大迫力で楽しめそうな大きなテレビがあった。
そんな部屋で向かい合うように市瀬と久我が一人1つずつソファーを使用して座っていた。
もしかしたらこの状態が定位置なのかもしれない。
俺が部屋の広さにびっくりしているうちに颯斗は入って直ぐ左手にあるシステムキッチン内の冷蔵庫からお茶を出しており、それを差し出してくれるので俺は遠慮なく受け取った。
「本当に大きな家だね。」
「でかすぎるよな。流石に一人じゃ寂しいから、基本的にはアイツ等が一緒に泊まってる。どうせ部屋は余りまくってるから。アイツ等の部屋もそれぞれあんの。」
いつどこで見かけても3人一緒に見かける理由は、ここで生活を共にしているからだろう。
ドライヤーも二つあるので同時に乾かしていたが、ブリーチしていない俺の髪の方が早く乾いたので、洗面台に凭れかかりながら問いかける。
「どうしてもこうしても、お前が好きだから。」
「駐輪場でも言ってたけど好きになられるほど俺らに関わりないよ?」
「そう言われてもなぁ。こいつのこと守ってやろうって思ったときには好きだった。」
「毎度すっごい直球に言うよね。恥ずかしいんだけど。」
「自分の感情に素直だから。でも安心しろよ、襲ったりはしねぇから。」
「えっ?襲うって何。何のこと?」
「は?え、何気づいてなかったの?」
「気づいてないって?何を?」
そういう俺に颯斗はおかしそうに笑った。
その笑顔は俺のデビュー戦で手を振った時に見せた笑顔と一緒だった。
やはりあの時の笑顔は素だったのだ。
とても柔らかく、楽しそうに笑う人だ。
「それならそれでいい。俺が柚希のことを好きだってことさえ知っときゃそれでいい。」
「どういうこと?意味わからないよ。」
「いいんだよ。またそのうち話してやるから。俺が柚希を守ってやる。だから安心しろ。」
そう言われて、素直に安心できるのは何故だろうか。
京介に言っていた絶対的な力の差を持っていることを感じているからだろうか。
この人に任せていれば大丈夫だと、そう感じれる。
そうしているうちに颯斗の髪も乾かし終わり、新しい歯ブラシを出してもらって歯磨きを終えてから、促されるままリビングの扉だろうと思っていたすりガラスの入った扉を開け入室する。
そこでも俺は部屋の広さにびっくりすることになる。
正面には、カーテンがしてあって実際どれほどの大きさか想像がつきにくいが、カーテンをあければ開放的な視界が広がりそうな窓が左右三分の一ずつ占めており、部屋自体は何十畳なのか、ぱっと見では見当もつかない広さの部屋の中央に、3人がけのソファーが3つコの字型に置かれていた。
ソファーの正面には、何インチだろうか、映画をつければ大迫力で楽しめそうな大きなテレビがあった。
そんな部屋で向かい合うように市瀬と久我が一人1つずつソファーを使用して座っていた。
もしかしたらこの状態が定位置なのかもしれない。
俺が部屋の広さにびっくりしているうちに颯斗は入って直ぐ左手にあるシステムキッチン内の冷蔵庫からお茶を出しており、それを差し出してくれるので俺は遠慮なく受け取った。
「本当に大きな家だね。」
「でかすぎるよな。流石に一人じゃ寂しいから、基本的にはアイツ等が一緒に泊まってる。どうせ部屋は余りまくってるから。アイツ等の部屋もそれぞれあんの。」
いつどこで見かけても3人一緒に見かける理由は、ここで生活を共にしているからだろう。
0
あなたにおすすめの小説
[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった
ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン
モデル事務所で
メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才
中学時代の初恋相手
高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が
突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。
昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき…
夏にピッタリな青春ラブストーリー💕
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
ハイスペックED~元凶の貧乏大学生と同居生活~
みきち@書籍発売中!
BL
イケメン投資家(24)が、学生時代に初恋拗らせてEDになり、元凶の貧乏大学生(19)と同居する話。
成り行きで添い寝してたらとんでも関係になっちゃう、コメディ風+お料理要素あり♪
イケメン投資家(高見)×貧乏大学生(主人公:凛)
相性最高な最悪の男 ~ラブホで会った大嫌いな同僚に執着されて逃げられない~
柊 千鶴
BL
【執着攻め×強気受け】
人付き合いを好まず、常に周囲と一定の距離を置いてきた篠崎には、唯一激しく口論を交わす男がいた。
その仲の悪さから「天敵」と称される同期の男だ。
完璧人間と名高い男とは性格も意見も合わず、顔を合わせればいがみ合う日々を送っていた。
ところがある日。
篠崎が人肌恋しさを慰めるため、出会い系サイトで男を見繕いホテルに向かうと、部屋の中では件の「天敵」月島亮介が待っていた。
「ど、どうしてお前がここにいる⁉」「それはこちらの台詞だ…!」
一夜の過ちとして終わるかと思われた関係は、徐々にふたりの間に変化をもたらし、月島の秘められた執着心が明らかになっていく。
いつも嫌味を言い合っているライバルとマッチングしてしまい、一晩だけの関係で終わるには惜しいほど身体の相性は良く、抜け出せないまま囲われ執着され溺愛されていく話。小説家になろうに投稿した小説の改訂版です。
合わせて漫画もよろしくお願いします。(https://www.alphapolis.co.jp/manga/763604729/304424900)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる