102 / 261
第四章 力の格差
102
しおりを挟む
幼馴染ということもあるのだろうが、本当に仲がいいらしい。
リビングのソファーに颯斗が腰掛け、隣に座ることを促されたので素直に座りながら俺はまだ質問を繰り出す。
「颯斗って、学校にいる時とかはあんまり笑わないよね。何で?」
「んー、話やすい奴だと思われたら色々面倒だから?どうせトップってだけで皆一歩引いて取り巻きになるから、仲良くなろうったって限度があるし、仲良くなったら下手に突っ込んでくるやつもいるし。俺はあっちこっちに話すつもりはないし。」
「俺は良かったの?」
「いいんだよ。俺が関わりてぇって思ったんだし、それにお前は俺がトップだからってしっぽ振って媚び売るタイプでもねぇし。」
「それはそうだけど、俺京介の側近って言われてるのに。危ないとか思わなかった?」
「んー、別に?だってお前どう見たって鷹山のトップとか興味ねぇんだもん。その点、田中たちもお前を通して何かをしようとかの意思もなかったし、純粋に友達として遊んでるだけっつーのが見てて分かったから。」
「うん。京介たちは俺の大切な友達だから。俺に自由を教えてくれた初めての友達なんだ。だから虐めないでね。」
「俺は虐めてねぇよ。それに俺は待ってるだけだしな。」
「そういえば、颯斗の下克上の話京介たちから聞いたけど、どうやって成し遂げたか知らないって言うんだ。どうやったの?」
「颯斗くんどこまで許してんのねーん。」
その時俺の右側に座っていた市瀬がソファーに寝そべってこちらに顔を寄せながら止めに入ってきた。
今まで颯斗を守ってきたものとして気になるのだろうか。
「全部。親のこともこの家のことも話した。」
そう聞いた市瀬は大きく溜め息をついた。
「颯斗には危機感ってものがないの?」
「何でだよ。言っただろ、全部話すって。」
「亀ちゃんが田中たちに喋らないって確証はどこにもないのに?」
「俺はこいつを信じてる。話すようなやつじゃない。」
「あっそ。好きにすればいいけど俺達の家のことまで喋らないでよ。話すのは自分の事だけにして。」
「分かってるっつの。」
「市瀬さんたちも事情ありなの?」
「さぁ?情報の価値は俺にはよく分かんねぇから。んで、さっきの話は別に難しいことじゃねぇよ。俺が一人ずつじゃなくて複数人まとめてぶっ潰しただけだから。5人とか6人とか。別々に同じ時間の同じ場所に来いって言って、一網打尽。だから早かっただけ。」
「でもタイマンが基本ルールじゃないの?」
「だって考えてもみろよ。対決しようって俺が言って、相手は一人で来たのに俺が二人とかで襲うんだったら卑怯だけど、俺が何人も呼んだんだぜ?それで負けたなら自業自得だし、俺はトップ争いで即敗退ってだけで、そいつらにデメリットなんてねぇだろ。何なら、合法で複数人で俺を叩けるんだからむしろラッキーじゃない?」
「屁理屈のような賢いような。でもそれが早かった理由だとして、何で誰も知らないの?一人ぐらい知ってても良さそうなのに。」
それに颯斗は何故だか楽しそうに笑っている。
感情を素直に言葉に出すだけあって、感情表現も豊からしい。
こちらのほうが親しみやすくて好きなのだが、トップというのも大変なんだなと思わざるを得ない。
リビングのソファーに颯斗が腰掛け、隣に座ることを促されたので素直に座りながら俺はまだ質問を繰り出す。
「颯斗って、学校にいる時とかはあんまり笑わないよね。何で?」
「んー、話やすい奴だと思われたら色々面倒だから?どうせトップってだけで皆一歩引いて取り巻きになるから、仲良くなろうったって限度があるし、仲良くなったら下手に突っ込んでくるやつもいるし。俺はあっちこっちに話すつもりはないし。」
「俺は良かったの?」
「いいんだよ。俺が関わりてぇって思ったんだし、それにお前は俺がトップだからってしっぽ振って媚び売るタイプでもねぇし。」
「それはそうだけど、俺京介の側近って言われてるのに。危ないとか思わなかった?」
「んー、別に?だってお前どう見たって鷹山のトップとか興味ねぇんだもん。その点、田中たちもお前を通して何かをしようとかの意思もなかったし、純粋に友達として遊んでるだけっつーのが見てて分かったから。」
「うん。京介たちは俺の大切な友達だから。俺に自由を教えてくれた初めての友達なんだ。だから虐めないでね。」
「俺は虐めてねぇよ。それに俺は待ってるだけだしな。」
「そういえば、颯斗の下克上の話京介たちから聞いたけど、どうやって成し遂げたか知らないって言うんだ。どうやったの?」
「颯斗くんどこまで許してんのねーん。」
その時俺の右側に座っていた市瀬がソファーに寝そべってこちらに顔を寄せながら止めに入ってきた。
今まで颯斗を守ってきたものとして気になるのだろうか。
「全部。親のこともこの家のことも話した。」
そう聞いた市瀬は大きく溜め息をついた。
「颯斗には危機感ってものがないの?」
「何でだよ。言っただろ、全部話すって。」
「亀ちゃんが田中たちに喋らないって確証はどこにもないのに?」
「俺はこいつを信じてる。話すようなやつじゃない。」
「あっそ。好きにすればいいけど俺達の家のことまで喋らないでよ。話すのは自分の事だけにして。」
「分かってるっつの。」
「市瀬さんたちも事情ありなの?」
「さぁ?情報の価値は俺にはよく分かんねぇから。んで、さっきの話は別に難しいことじゃねぇよ。俺が一人ずつじゃなくて複数人まとめてぶっ潰しただけだから。5人とか6人とか。別々に同じ時間の同じ場所に来いって言って、一網打尽。だから早かっただけ。」
「でもタイマンが基本ルールじゃないの?」
「だって考えてもみろよ。対決しようって俺が言って、相手は一人で来たのに俺が二人とかで襲うんだったら卑怯だけど、俺が何人も呼んだんだぜ?それで負けたなら自業自得だし、俺はトップ争いで即敗退ってだけで、そいつらにデメリットなんてねぇだろ。何なら、合法で複数人で俺を叩けるんだからむしろラッキーじゃない?」
「屁理屈のような賢いような。でもそれが早かった理由だとして、何で誰も知らないの?一人ぐらい知ってても良さそうなのに。」
それに颯斗は何故だか楽しそうに笑っている。
感情を素直に言葉に出すだけあって、感情表現も豊からしい。
こちらのほうが親しみやすくて好きなのだが、トップというのも大変なんだなと思わざるを得ない。
0
あなたにおすすめの小説
[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった
ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン
モデル事務所で
メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才
中学時代の初恋相手
高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が
突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。
昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき…
夏にピッタリな青春ラブストーリー💕
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
ハイスペックED~元凶の貧乏大学生と同居生活~
みきち@書籍発売中!
BL
イケメン投資家(24)が、学生時代に初恋拗らせてEDになり、元凶の貧乏大学生(19)と同居する話。
成り行きで添い寝してたらとんでも関係になっちゃう、コメディ風+お料理要素あり♪
イケメン投資家(高見)×貧乏大学生(主人公:凛)
相性最高な最悪の男 ~ラブホで会った大嫌いな同僚に執着されて逃げられない~
柊 千鶴
BL
【執着攻め×強気受け】
人付き合いを好まず、常に周囲と一定の距離を置いてきた篠崎には、唯一激しく口論を交わす男がいた。
その仲の悪さから「天敵」と称される同期の男だ。
完璧人間と名高い男とは性格も意見も合わず、顔を合わせればいがみ合う日々を送っていた。
ところがある日。
篠崎が人肌恋しさを慰めるため、出会い系サイトで男を見繕いホテルに向かうと、部屋の中では件の「天敵」月島亮介が待っていた。
「ど、どうしてお前がここにいる⁉」「それはこちらの台詞だ…!」
一夜の過ちとして終わるかと思われた関係は、徐々にふたりの間に変化をもたらし、月島の秘められた執着心が明らかになっていく。
いつも嫌味を言い合っているライバルとマッチングしてしまい、一晩だけの関係で終わるには惜しいほど身体の相性は良く、抜け出せないまま囲われ執着され溺愛されていく話。小説家になろうに投稿した小説の改訂版です。
合わせて漫画もよろしくお願いします。(https://www.alphapolis.co.jp/manga/763604729/304424900)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる