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第五章 落ち着くのは
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「入学式の日だな。俺はいつも通り空き教室にいたんだよ。外眺めてたら、お前らが帰っていくのが見えた。か弱そうな奴が田中とつるんでたのが珍しかったから。
あいつ、あの強さの割りに多田以外誰も従えてないだろ?別に誰もついてこねぇわけじゃねぇんだけど、中学じゃあの人相と強さで怖がられてたからな。
実際のところ、柚希と関わってるあいつの姿が本当の姿なんだろうけど、自分を出すのが下手だったんだと思うぜ。孤高の狼だった。
だから余計に印象的だった。あんなに何も知らなそうな純粋な奴をどうするつもりなんだろって思ってたけど、普通に楽しそうにつるんでるから、多分柚希は人をいい意味でも悪い意味でも虜にすんだろうなって。柿原のことがあってそれは確信に変わったけどな。お前のおかげで田中は柔らかくなってダチも増えたけど、その反面頭がおかしい奴も寄ってきた。だから俺が守ろうと思った。好きな奴が傷つかないように。」
「そんな何回も何回も好きって言わないでよ。恥ずかしくなってくるじゃん。」
「好きなんだからしゃあねぇじゃん。俺我慢苦手なんだよ。」
「だからって、そういうことは女の子に言ってあげなよ。どうせモテるんでしょ?」
「そうだな。女には事欠かないな。」
「だと思った。颯斗は彼女いないの?」
「今まで彼女はいたことがない。セフレばっかだから。」
「何で?好きな子とかいなかったの?」
「今まではいなかったけど、今はいるぜ。すっげぇ鈍感で、めっちゃ可愛いんだけど、俺めちゃくちゃ生殺しですげぇつらい。」
「その子のこと大事なんだね。告白しないの?」
「しても困らせるからな。でも、気づくぐらいにはアピールしてるつもりなんだけど、マジで気づかねぇんだよ。笑うぐらい鈍感なんだって。」
「それはあれじゃない?まさかこんなイケメンが自分に好意を寄せてるとは思わないとかじゃないの?」
「さぁな、聞いたことねぇから。俺はすっげぇ好きなんだけどな。」
「その人のどこが好きなの?」
「可愛いとこ。人懐っこくて、表裏がないところ。」
「純粋な人なんだね。どこで知り合ったの?」
「入学式。顔を合わせたのは公園かな。」
「入学式って、中学の?」
「いや、高校。」
「え?でも男子校なのに?あれか、誰かの妹か姉とか?」
「違うな。」
「えぇ。じゃあ先生とか?男子校だから女の先生少ないけど、年上好きなの?」
「ある程度年上はいけるけど、流石に教師はねぇよ。鷹山とかいてもババアじゃん。」
「じゃあ他に思い当たる節ないよ。誰かのお母さん?」
「な訳ねぇだろ。つか、本当に鈍感で笑う。」
そう言って颯斗は堪えきれないように笑みを漏らす。
どうやら俺は馬鹿にされているようだ。
あいつ、あの強さの割りに多田以外誰も従えてないだろ?別に誰もついてこねぇわけじゃねぇんだけど、中学じゃあの人相と強さで怖がられてたからな。
実際のところ、柚希と関わってるあいつの姿が本当の姿なんだろうけど、自分を出すのが下手だったんだと思うぜ。孤高の狼だった。
だから余計に印象的だった。あんなに何も知らなそうな純粋な奴をどうするつもりなんだろって思ってたけど、普通に楽しそうにつるんでるから、多分柚希は人をいい意味でも悪い意味でも虜にすんだろうなって。柿原のことがあってそれは確信に変わったけどな。お前のおかげで田中は柔らかくなってダチも増えたけど、その反面頭がおかしい奴も寄ってきた。だから俺が守ろうと思った。好きな奴が傷つかないように。」
「そんな何回も何回も好きって言わないでよ。恥ずかしくなってくるじゃん。」
「好きなんだからしゃあねぇじゃん。俺我慢苦手なんだよ。」
「だからって、そういうことは女の子に言ってあげなよ。どうせモテるんでしょ?」
「そうだな。女には事欠かないな。」
「だと思った。颯斗は彼女いないの?」
「今まで彼女はいたことがない。セフレばっかだから。」
「何で?好きな子とかいなかったの?」
「今まではいなかったけど、今はいるぜ。すっげぇ鈍感で、めっちゃ可愛いんだけど、俺めちゃくちゃ生殺しですげぇつらい。」
「その子のこと大事なんだね。告白しないの?」
「しても困らせるからな。でも、気づくぐらいにはアピールしてるつもりなんだけど、マジで気づかねぇんだよ。笑うぐらい鈍感なんだって。」
「それはあれじゃない?まさかこんなイケメンが自分に好意を寄せてるとは思わないとかじゃないの?」
「さぁな、聞いたことねぇから。俺はすっげぇ好きなんだけどな。」
「その人のどこが好きなの?」
「可愛いとこ。人懐っこくて、表裏がないところ。」
「純粋な人なんだね。どこで知り合ったの?」
「入学式。顔を合わせたのは公園かな。」
「入学式って、中学の?」
「いや、高校。」
「え?でも男子校なのに?あれか、誰かの妹か姉とか?」
「違うな。」
「えぇ。じゃあ先生とか?男子校だから女の先生少ないけど、年上好きなの?」
「ある程度年上はいけるけど、流石に教師はねぇよ。鷹山とかいてもババアじゃん。」
「じゃあ他に思い当たる節ないよ。誰かのお母さん?」
「な訳ねぇだろ。つか、本当に鈍感で笑う。」
そう言って颯斗は堪えきれないように笑みを漏らす。
どうやら俺は馬鹿にされているようだ。
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