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第五章 落ち着くのは
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「俺ね、颯斗に謝りたくて探しにきたんだ。ごめんね、俺颯斗が苦しんでることに気づかなかった。俺自分で颯斗の好意に胡坐をかくのが嫌だから真剣に考えるって言ったのに、颯斗の善意に甘えてた。颯斗は俺がトラウマを抱えてることを理解してくれてるから、待ってくれるって勝手に決め付けてた。あんなに毎日一緒にいて、ずっと一緒に寝てくれてたのに、我慢してくれてることに気づかなかった。俺は考えもしてなかった。だから、殴ってくれって言われた時本気で気づかなかった。颯斗があんなにも分かりやすく言ってくれてたのに、俺は気づかなかった。ごめんね、苦しめて。俺は襲われて当然だったと思う。むしろここまでよく我慢してくれたなって思うよ。ごめんね。」
「ざけんなよ・・・。」
颯斗はポツリと言葉をこぼした。
俺は何を言ったのか聞き取れず首を傾げる。
そんな俺を見ているのか見ていないのか、颯斗は突然声を荒げた。
「っざけんなよっ。何でお前が謝るんだよっ。襲ったのは俺のほうだ。信じていいって言って裏切ったのは俺のほうだ。俺が自分の欲を勝手にぶつけた。柚希にトラウマを与えたアイツ等と同じ事をしたんだ。柚希が嫌がるのは分かってた。傷つけることも分かってた。それでも止まれなかった。自分の欲に勝てなかった。柚希に合わせる顔がなかった。嫌われることを自分でしたのに嫌われたことを目の当たりにするのが怖かった。だからもう会うつもりはなかった。傷つけない保障がないから。自分を制御できる自信がないから。最低なのは俺だから。俺を許さなくていい。お願いだから一生俺を恨んでくれよ。もう一生会いたくないって、そう言ってくれよ。」
暗がりで見えない颯斗の表情が見えそうなほど、悲痛な叫びだった。
「俺は、颯斗を恨むつもりはないよ。颯斗だけが悪いんじゃないもん。」
「俺が悪いんだ。柚希は悪くない。情けなんかかけなくていい。今までしたことに恩義を感じなくていい。だから、俺を罵ればいい。俺が柚希を傷つけた分だけやり返したらいい。俺は全てを受け入れるから。」
片膝を抱えて自分を責め続ける颯斗の手に、俺はそっと触れた。
それに颯斗の手はびくりと反応して、逃げようとするその手を掴む。
「触るなよ、俺はお前を襲ったんだぞ?怖いのに無理しなくていい。」
「颯斗、落ち着いてよ。俺の手震えてる?俺の声も震えてる?」
掴んだ颯斗の手と恋人握りにしてしっかり絡ませ合い、握りこんだ俺の手は震えていない。
もちろん声も、体も。
「ざけんなよ・・・。」
颯斗はポツリと言葉をこぼした。
俺は何を言ったのか聞き取れず首を傾げる。
そんな俺を見ているのか見ていないのか、颯斗は突然声を荒げた。
「っざけんなよっ。何でお前が謝るんだよっ。襲ったのは俺のほうだ。信じていいって言って裏切ったのは俺のほうだ。俺が自分の欲を勝手にぶつけた。柚希にトラウマを与えたアイツ等と同じ事をしたんだ。柚希が嫌がるのは分かってた。傷つけることも分かってた。それでも止まれなかった。自分の欲に勝てなかった。柚希に合わせる顔がなかった。嫌われることを自分でしたのに嫌われたことを目の当たりにするのが怖かった。だからもう会うつもりはなかった。傷つけない保障がないから。自分を制御できる自信がないから。最低なのは俺だから。俺を許さなくていい。お願いだから一生俺を恨んでくれよ。もう一生会いたくないって、そう言ってくれよ。」
暗がりで見えない颯斗の表情が見えそうなほど、悲痛な叫びだった。
「俺は、颯斗を恨むつもりはないよ。颯斗だけが悪いんじゃないもん。」
「俺が悪いんだ。柚希は悪くない。情けなんかかけなくていい。今までしたことに恩義を感じなくていい。だから、俺を罵ればいい。俺が柚希を傷つけた分だけやり返したらいい。俺は全てを受け入れるから。」
片膝を抱えて自分を責め続ける颯斗の手に、俺はそっと触れた。
それに颯斗の手はびくりと反応して、逃げようとするその手を掴む。
「触るなよ、俺はお前を襲ったんだぞ?怖いのに無理しなくていい。」
「颯斗、落ち着いてよ。俺の手震えてる?俺の声も震えてる?」
掴んだ颯斗の手と恋人握りにしてしっかり絡ませ合い、握りこんだ俺の手は震えていない。
もちろん声も、体も。
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