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第六章 干渉
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「声、枯れちなったな。」
「ほんと。京介に風邪かって心配されちゃったじゃん。」
「いいじゃん。気持ちよかっただろ?」
「直ぐそういう言い方する。俺いつ寝たか記憶にないんだけど。」
「そりゃそうだろ。意識失ったんだから。ちょっと無理させすぎたかな。」
「もう。じゃあ俺お風呂入ってないじゃん。お風呂入る。」
そう言えば素直に颯斗は俺を解放してくれるので、遠慮なくお風呂を使わせてもらう。
処理は綺麗にしてくれているようで、きちんと颯斗の服も着せられていた。
シャワーを出して温度を確かめつつ、ふと鏡に視線を向けて映った自分の体を二度見した。
俺の体にはいくつもの赤い斑点がついており、それがキスマークであることは直ぐに察しがついた。
おぼろげな記憶の中でかすかに颯斗がそのようなことをしていた情景が思い出されるが、快楽に必死だった俺はその時気にも留めていなかった。
本当に独占欲の塊のような体である。
眠りに落ちてしまう前に言っていた、俺の傍にいろという言葉を思い出して俺の頬は赤く染まってしまう。
ここでも束縛の兆候が出るとは思っていなかった。
人に見せるような機会はないから別に構わないが、あまりにも颯斗の所有物感が出ていて恥ずかしい。
その恥ずかしい体を俺はなるべく見ないようにして洗い、支度を整えて出ればリビングの方には電気がついておらず、まだ自室にいるのだろうと思って覗けば、俺が抜け出した後の体勢のまま二度寝をしていた。
「颯斗、まだ寝るの?」
体を軽く揺すれば、眉をしかめて体を縮め、布団に深く潜ってしまう。
相変わらず寝起きの悪さは直らない。
「颯斗、俺帰らないと。」
「何で。」
どうやら俺が帰ることが気に食わないらしく、目を瞑ったまま少し怒っている。
「だって着替えも何もないし。颯斗も智くんたちに帰ってきていいって言わなくていいの?」
「いいよアイツ等は。どうせ家に帰ってんだろうし、今何時かしらねぇけど遊びに出てんだろ。」
「でも智くん達家に帰るの嫌なんじゃないの?」
「別に帰れねぇわけじゃねぇから。帰るときは普通に帰るよ。何、そんなに俺といんの嫌なの。」
「違うよ。颯斗まだ怒ってるの?」
「怒ってない。ただ柚希といたいだけ。」
颯斗の言葉はいつでも素直で直球である。
実家にいた時の粘着質な言葉達と違って分かりやすくて落ち着く。
「分かったよ、ここにいる。でも起きようよ。ご飯食べよ。」
先ほど携帯を見たときに時間を確認したが、もう既に昼を過ぎていた。
疲れていた俺は深い眠りについていたらしい。
俺のその言葉で颯斗はやっと目を開けてくれ、少し渋りながらも布団をはぐってベッドから出てきてくれた。
俺は颯斗の家にあるもので適当に昼食を作り、食べ終えれば適当に話をして過ごす。
「ほんと。京介に風邪かって心配されちゃったじゃん。」
「いいじゃん。気持ちよかっただろ?」
「直ぐそういう言い方する。俺いつ寝たか記憶にないんだけど。」
「そりゃそうだろ。意識失ったんだから。ちょっと無理させすぎたかな。」
「もう。じゃあ俺お風呂入ってないじゃん。お風呂入る。」
そう言えば素直に颯斗は俺を解放してくれるので、遠慮なくお風呂を使わせてもらう。
処理は綺麗にしてくれているようで、きちんと颯斗の服も着せられていた。
シャワーを出して温度を確かめつつ、ふと鏡に視線を向けて映った自分の体を二度見した。
俺の体にはいくつもの赤い斑点がついており、それがキスマークであることは直ぐに察しがついた。
おぼろげな記憶の中でかすかに颯斗がそのようなことをしていた情景が思い出されるが、快楽に必死だった俺はその時気にも留めていなかった。
本当に独占欲の塊のような体である。
眠りに落ちてしまう前に言っていた、俺の傍にいろという言葉を思い出して俺の頬は赤く染まってしまう。
ここでも束縛の兆候が出るとは思っていなかった。
人に見せるような機会はないから別に構わないが、あまりにも颯斗の所有物感が出ていて恥ずかしい。
その恥ずかしい体を俺はなるべく見ないようにして洗い、支度を整えて出ればリビングの方には電気がついておらず、まだ自室にいるのだろうと思って覗けば、俺が抜け出した後の体勢のまま二度寝をしていた。
「颯斗、まだ寝るの?」
体を軽く揺すれば、眉をしかめて体を縮め、布団に深く潜ってしまう。
相変わらず寝起きの悪さは直らない。
「颯斗、俺帰らないと。」
「何で。」
どうやら俺が帰ることが気に食わないらしく、目を瞑ったまま少し怒っている。
「だって着替えも何もないし。颯斗も智くんたちに帰ってきていいって言わなくていいの?」
「いいよアイツ等は。どうせ家に帰ってんだろうし、今何時かしらねぇけど遊びに出てんだろ。」
「でも智くん達家に帰るの嫌なんじゃないの?」
「別に帰れねぇわけじゃねぇから。帰るときは普通に帰るよ。何、そんなに俺といんの嫌なの。」
「違うよ。颯斗まだ怒ってるの?」
「怒ってない。ただ柚希といたいだけ。」
颯斗の言葉はいつでも素直で直球である。
実家にいた時の粘着質な言葉達と違って分かりやすくて落ち着く。
「分かったよ、ここにいる。でも起きようよ。ご飯食べよ。」
先ほど携帯を見たときに時間を確認したが、もう既に昼を過ぎていた。
疲れていた俺は深い眠りについていたらしい。
俺のその言葉で颯斗はやっと目を開けてくれ、少し渋りながらも布団をはぐってベッドから出てきてくれた。
俺は颯斗の家にあるもので適当に昼食を作り、食べ終えれば適当に話をして過ごす。
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