188 / 261
第六章 干渉
188
しおりを挟む
「あのジジイと何して過ごしたんだよ?」
「特別な何かはしてないよ。お昼を家でご馳走になって、買い物に付き合って欲しいって言うから、スーツを選びにいって、俺も何故か買い与えられて、帰りに写真撮って晩ご飯一緒して家に送ってもらった。」
「んだよそれ。もうデートじゃん。そのスーツは?どこ?」
「実家に置いてきたよ。別に着る予定ないし。先生の前で着る用だよね。」
「は?まだ会うつもりかよ?」
「それは断れないよ。呼び出されたら俺は行かないと。俺は会いたくなくても、父親の付き合いだから。関係にヒビが入るようなことは許されないよ。」
颯斗は俺の言い分を理解できないわけではないが、気持ち的に受け入れられないのだろう。
あの写真があったからこそ余計だ。
俺も颯斗の気持ちが分からないわけではないが、こればかりはどうしようも出来ない。
「気分変わった。俺とデート行こうぜ。初デート。あんなジジイよりも最高に楽しい思いさせてやるよ。」
「対抗しなくたって颯斗といれるだけで俺は十分楽しいよ。」
「ダメだ。俺が行くって言ったら行くんだよ。柚希んち帰るぞ。キャップ持ってるか?」
「一応持ってるけど、何で?」
「悪ぃけど街歩いてるときはかぶっといてくれるか?俺はどう隠してもバレっから、柚希に迷惑かけねぇためにも。」
きっと鷹山の生徒相手の話だろう。
そんな弊害があるとは正直びっくりだ。
俺といる時に外で遊ぼうとしないのは、それが原因だったのかもしれない。
今回ばかりはどうしても先生に対抗したいらしい。
別に先生と外で過ごしたからといって楽しくとも何ともなかったのだが、俺達がまだデートらしき事をしていないにも関わらず、先生に先を越されたのが気に食わないのだろう。
こんなにも素直に嫉妬していることを表現している颯斗はとても可愛い。
いつも余裕たっぷりでかっこいい姿しか見ていないので、これぐらい余裕がなくて必死になっているのは、新鮮でいいかもしれない。
俺は颯斗に連れられて自分の家に帰宅し、着替え終われば颯斗に連れられて街へと繰り出す。
颯斗と一緒にいるだけで俺は嬉しいのでどこに行っても楽しいし、元々好みが合うこともあって、実家であったことも忘れて遊んだ。
その間に颯斗は俺の見知らぬ人に何度か話しかけられており、その度に今は暇じゃないと突き放して街を練り歩いた。
もしかすれば鷹山の人ではなく、ストリート関係の人なのかもしれない。
上級生の人をあまり把握していない俺にはそれがどちらの人なのかは分からなかったが、キャップを深くかぶっていたこともあって顔はバレていないだろう。
「特別な何かはしてないよ。お昼を家でご馳走になって、買い物に付き合って欲しいって言うから、スーツを選びにいって、俺も何故か買い与えられて、帰りに写真撮って晩ご飯一緒して家に送ってもらった。」
「んだよそれ。もうデートじゃん。そのスーツは?どこ?」
「実家に置いてきたよ。別に着る予定ないし。先生の前で着る用だよね。」
「は?まだ会うつもりかよ?」
「それは断れないよ。呼び出されたら俺は行かないと。俺は会いたくなくても、父親の付き合いだから。関係にヒビが入るようなことは許されないよ。」
颯斗は俺の言い分を理解できないわけではないが、気持ち的に受け入れられないのだろう。
あの写真があったからこそ余計だ。
俺も颯斗の気持ちが分からないわけではないが、こればかりはどうしようも出来ない。
「気分変わった。俺とデート行こうぜ。初デート。あんなジジイよりも最高に楽しい思いさせてやるよ。」
「対抗しなくたって颯斗といれるだけで俺は十分楽しいよ。」
「ダメだ。俺が行くって言ったら行くんだよ。柚希んち帰るぞ。キャップ持ってるか?」
「一応持ってるけど、何で?」
「悪ぃけど街歩いてるときはかぶっといてくれるか?俺はどう隠してもバレっから、柚希に迷惑かけねぇためにも。」
きっと鷹山の生徒相手の話だろう。
そんな弊害があるとは正直びっくりだ。
俺といる時に外で遊ぼうとしないのは、それが原因だったのかもしれない。
今回ばかりはどうしても先生に対抗したいらしい。
別に先生と外で過ごしたからといって楽しくとも何ともなかったのだが、俺達がまだデートらしき事をしていないにも関わらず、先生に先を越されたのが気に食わないのだろう。
こんなにも素直に嫉妬していることを表現している颯斗はとても可愛い。
いつも余裕たっぷりでかっこいい姿しか見ていないので、これぐらい余裕がなくて必死になっているのは、新鮮でいいかもしれない。
俺は颯斗に連れられて自分の家に帰宅し、着替え終われば颯斗に連れられて街へと繰り出す。
颯斗と一緒にいるだけで俺は嬉しいのでどこに行っても楽しいし、元々好みが合うこともあって、実家であったことも忘れて遊んだ。
その間に颯斗は俺の見知らぬ人に何度か話しかけられており、その度に今は暇じゃないと突き放して街を練り歩いた。
もしかすれば鷹山の人ではなく、ストリート関係の人なのかもしれない。
上級生の人をあまり把握していない俺にはそれがどちらの人なのかは分からなかったが、キャップを深くかぶっていたこともあって顔はバレていないだろう。
0
あなたにおすすめの小説
[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった
ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン
モデル事務所で
メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才
中学時代の初恋相手
高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が
突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。
昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき…
夏にピッタリな青春ラブストーリー💕
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
ハイスペックED~元凶の貧乏大学生と同居生活~
みきち@書籍発売中!
BL
イケメン投資家(24)が、学生時代に初恋拗らせてEDになり、元凶の貧乏大学生(19)と同居する話。
成り行きで添い寝してたらとんでも関係になっちゃう、コメディ風+お料理要素あり♪
イケメン投資家(高見)×貧乏大学生(主人公:凛)
相性最高な最悪の男 ~ラブホで会った大嫌いな同僚に執着されて逃げられない~
柊 千鶴
BL
【執着攻め×強気受け】
人付き合いを好まず、常に周囲と一定の距離を置いてきた篠崎には、唯一激しく口論を交わす男がいた。
その仲の悪さから「天敵」と称される同期の男だ。
完璧人間と名高い男とは性格も意見も合わず、顔を合わせればいがみ合う日々を送っていた。
ところがある日。
篠崎が人肌恋しさを慰めるため、出会い系サイトで男を見繕いホテルに向かうと、部屋の中では件の「天敵」月島亮介が待っていた。
「ど、どうしてお前がここにいる⁉」「それはこちらの台詞だ…!」
一夜の過ちとして終わるかと思われた関係は、徐々にふたりの間に変化をもたらし、月島の秘められた執着心が明らかになっていく。
いつも嫌味を言い合っているライバルとマッチングしてしまい、一晩だけの関係で終わるには惜しいほど身体の相性は良く、抜け出せないまま囲われ執着され溺愛されていく話。小説家になろうに投稿した小説の改訂版です。
合わせて漫画もよろしくお願いします。(https://www.alphapolis.co.jp/manga/763604729/304424900)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる