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第七章 従順な俺
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颯斗に家に送ってもらった後、俺は参考書と問題集を出して勉強を始めた。
正直疲労はあるが、それを気にしいる場合ではない。
ただ黙々と勉強を続け、バイトに向けて3時間程仮眠を取ってバイトに行き、帰宅後はまた勉強漬けの生活を徹底した。
春休みの間に2日ほどは京介たちと遊ぶ日を設け、その日の前日は心配されないように早めに就寝をして、体調を整えてから遊んだ。
しかし、帰宅後はまた同様に勉強し、基本2,3時間睡眠で時には徹夜をしながら勉強に励んだ。
それは新学期明けてからも変わらなかった。
ただ、新学期になるとクラス替えがあり、俺は京介と多田と同じクラスになることが出来たが、クラスのトップを再度選出する動きが出た。
1年の時に圧倒的差によって敗れたものは自分の落としどころをつけて取り巻きになったり、去年の持ち越しで前トップの奴を支持して偵察係になるものもいたが、再度選出するにあたって今度こそはと挑むものも多かった。
学年トップは破れない限り持ち越しとなるため、京介の地位は変わることはなかったが、俺のクラスもトップを選出するために対決は避けられなかった。
どう考えても多田が一番強いはずなのに、遊びなのか何なのかトップに興味のない俺まで巻き込まれ、売られた喧嘩は基本的に買えと言われているため何度か対決をして勝利を重ねた。
ただトップの座に興味のない俺は多田を支持するという形でいるため、勝利を重ねたところで多田の株が上がるだけである。
おかげで余計な疲労が多く、それを理由に京介たちと遊びに行くのを基本的には断っていたが、週に1度は息抜きとして遊びに行く日として付き合いを保った。
席は名前順のため、京介と多田は前後の席になっていたが俺は離れてしまったので、授業の間は軽く周りと話をしながら頭の中では参考書の問題を反芻して授業とは全く関係のない勉強をして過ごした。
そんな生活を2ヶ月ほど続けていると、京介は宣言どおりに新学期からコンスタントに上級生と対決を続け、颯斗以外は然程に強い者のいない3年をあっという間に片付け颯斗との対決日が決まった。
それは、俺が大学判定試験を受けに行く前日。
その日は俺も時間を作って対決を見に行くことにした。
本来ならば前日は追い込み日として缶詰になりたいところだったが、2人の対決は俺にとっては見届けなくてはならないものだった。
お互いのことをよく知っているからこそ、その日がどれだけ特別であり、どれだけ待ち望んだものかを理解しており、その日を見に行かないなんてことは出来なかった。
颯斗には俺が勉強をしないといけない事情を話してあるので月に1度だけ会う日を設けており、対決日が決まってから会ったときも待ちわびたその日が楽しみでならないというように笑っていた。
ストリートから完全に足を洗おうとしている颯斗にとって、これだけ高揚感のある喧嘩はもしかすると最後になるかもしれない。
だからこそ余計にその日が楽しみで仕方がないようだった。
正直疲労はあるが、それを気にしいる場合ではない。
ただ黙々と勉強を続け、バイトに向けて3時間程仮眠を取ってバイトに行き、帰宅後はまた勉強漬けの生活を徹底した。
春休みの間に2日ほどは京介たちと遊ぶ日を設け、その日の前日は心配されないように早めに就寝をして、体調を整えてから遊んだ。
しかし、帰宅後はまた同様に勉強し、基本2,3時間睡眠で時には徹夜をしながら勉強に励んだ。
それは新学期明けてからも変わらなかった。
ただ、新学期になるとクラス替えがあり、俺は京介と多田と同じクラスになることが出来たが、クラスのトップを再度選出する動きが出た。
1年の時に圧倒的差によって敗れたものは自分の落としどころをつけて取り巻きになったり、去年の持ち越しで前トップの奴を支持して偵察係になるものもいたが、再度選出するにあたって今度こそはと挑むものも多かった。
学年トップは破れない限り持ち越しとなるため、京介の地位は変わることはなかったが、俺のクラスもトップを選出するために対決は避けられなかった。
どう考えても多田が一番強いはずなのに、遊びなのか何なのかトップに興味のない俺まで巻き込まれ、売られた喧嘩は基本的に買えと言われているため何度か対決をして勝利を重ねた。
ただトップの座に興味のない俺は多田を支持するという形でいるため、勝利を重ねたところで多田の株が上がるだけである。
おかげで余計な疲労が多く、それを理由に京介たちと遊びに行くのを基本的には断っていたが、週に1度は息抜きとして遊びに行く日として付き合いを保った。
席は名前順のため、京介と多田は前後の席になっていたが俺は離れてしまったので、授業の間は軽く周りと話をしながら頭の中では参考書の問題を反芻して授業とは全く関係のない勉強をして過ごした。
そんな生活を2ヶ月ほど続けていると、京介は宣言どおりに新学期からコンスタントに上級生と対決を続け、颯斗以外は然程に強い者のいない3年をあっという間に片付け颯斗との対決日が決まった。
それは、俺が大学判定試験を受けに行く前日。
その日は俺も時間を作って対決を見に行くことにした。
本来ならば前日は追い込み日として缶詰になりたいところだったが、2人の対決は俺にとっては見届けなくてはならないものだった。
お互いのことをよく知っているからこそ、その日がどれだけ特別であり、どれだけ待ち望んだものかを理解しており、その日を見に行かないなんてことは出来なかった。
颯斗には俺が勉強をしないといけない事情を話してあるので月に1度だけ会う日を設けており、対決日が決まってから会ったときも待ちわびたその日が楽しみでならないというように笑っていた。
ストリートから完全に足を洗おうとしている颯斗にとって、これだけ高揚感のある喧嘩はもしかすると最後になるかもしれない。
だからこそ余計にその日が楽しみで仕方がないようだった。
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