200 / 261
第七章 従順な俺
200
しおりを挟む
「ごめんね、休みなのにずっと俺のことで時間使ってもらって。」
少しすれば俺の家へと来てくれた二人に謝罪をする。
「んなもん別に構わねぇよ。どうせすることがあるわけじゃねぇし。」
「でも、颯斗との対決中断させちゃったんでしょ?」
先ほど颯斗に教えてもらったが、あの日突然倒れた俺によって辺りは騒然となり、颯斗が人目も忘れて俺を抱きとめたこともあって、智くん達がすぐさま解散を指示したので、トップ争いは中断を余儀なくされたらしい。
隣にいた多田が受け止めるよりも先に颯斗が俺を受け止めたということは、颯斗は京介と対峙しながら顔色が優れないと思っていた俺を観察していたのだろう。
おかしいと思ったときには体が動いていたようだ。
俺を抱きかかえて連れて帰ってくれたのも颯斗だったらしい。
「対決なんざいつでもできるから。どうせまだ卒業しねぇんだし。それよか、先に1つ聞いてもいいか?」
京介が改まってそんなことを言うので俺は頷きながら身構える。
「前に教えてくれた恋人の話だけどよ、まさか相手火神だったりする?」
そう言われて俺は思わず颯斗のほうを向いてしまう。
颯斗は好きにしたらいいという表情をしており、俺は逃れる言い訳も思いつかずに正直に観念することにした。
「実は、そうだったりする。引く?」
「引かねぇよそんなもん。ただすっきりしたわ、納得。どうりで火神が亀の世話を焼くわけだわ。狂犬のくせにやたらに亀を気にかけると思ったら、狂犬も人間だったんだな。」
「お前俺に喧嘩売ってんだろそれ。」
「事実だろうがよ。自分の噂知らねぇ訳じゃねぇだろ。人の心を持ってるとは思えねぇほど完膚なきまでに叩き潰すくせによ。」
「そんなもん相手によるわ。じゃなかったら今頃学校の半数が来てねぇよ。」
「まぁそれもそっか。つか、いつから?柿原半殺しにした時には既に?いや、そんなはずねぇな。話したこともねぇはずだし、たまり場に逃げ込んだ時か?いや、そんな雰囲気じゃなかったな。は?いつ?」
京介の脳内では理解が追いつかないらしく混乱しているようだった。
そう言われればそう見えても仕方がない状況ではあったと今になって知る。
「そんなに難しい話じゃないよ、多分。惚れたのが火神が先だったってだけの話じゃない?付き合ったのは1ヶ月一緒に生活してた時だよね?」
どうやら多田は何かしらに気づいていたようだった。
俺の行動を咎めたりしないと宣言していただけあって、見てみぬ振りをしてくれていた点があるようだ。
少しすれば俺の家へと来てくれた二人に謝罪をする。
「んなもん別に構わねぇよ。どうせすることがあるわけじゃねぇし。」
「でも、颯斗との対決中断させちゃったんでしょ?」
先ほど颯斗に教えてもらったが、あの日突然倒れた俺によって辺りは騒然となり、颯斗が人目も忘れて俺を抱きとめたこともあって、智くん達がすぐさま解散を指示したので、トップ争いは中断を余儀なくされたらしい。
隣にいた多田が受け止めるよりも先に颯斗が俺を受け止めたということは、颯斗は京介と対峙しながら顔色が優れないと思っていた俺を観察していたのだろう。
おかしいと思ったときには体が動いていたようだ。
俺を抱きかかえて連れて帰ってくれたのも颯斗だったらしい。
「対決なんざいつでもできるから。どうせまだ卒業しねぇんだし。それよか、先に1つ聞いてもいいか?」
京介が改まってそんなことを言うので俺は頷きながら身構える。
「前に教えてくれた恋人の話だけどよ、まさか相手火神だったりする?」
そう言われて俺は思わず颯斗のほうを向いてしまう。
颯斗は好きにしたらいいという表情をしており、俺は逃れる言い訳も思いつかずに正直に観念することにした。
「実は、そうだったりする。引く?」
「引かねぇよそんなもん。ただすっきりしたわ、納得。どうりで火神が亀の世話を焼くわけだわ。狂犬のくせにやたらに亀を気にかけると思ったら、狂犬も人間だったんだな。」
「お前俺に喧嘩売ってんだろそれ。」
「事実だろうがよ。自分の噂知らねぇ訳じゃねぇだろ。人の心を持ってるとは思えねぇほど完膚なきまでに叩き潰すくせによ。」
「そんなもん相手によるわ。じゃなかったら今頃学校の半数が来てねぇよ。」
「まぁそれもそっか。つか、いつから?柿原半殺しにした時には既に?いや、そんなはずねぇな。話したこともねぇはずだし、たまり場に逃げ込んだ時か?いや、そんな雰囲気じゃなかったな。は?いつ?」
京介の脳内では理解が追いつかないらしく混乱しているようだった。
そう言われればそう見えても仕方がない状況ではあったと今になって知る。
「そんなに難しい話じゃないよ、多分。惚れたのが火神が先だったってだけの話じゃない?付き合ったのは1ヶ月一緒に生活してた時だよね?」
どうやら多田は何かしらに気づいていたようだった。
俺の行動を咎めたりしないと宣言していただけあって、見てみぬ振りをしてくれていた点があるようだ。
0
あなたにおすすめの小説
[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった
ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン
モデル事務所で
メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才
中学時代の初恋相手
高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が
突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。
昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき…
夏にピッタリな青春ラブストーリー💕
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
ハイスペックED~元凶の貧乏大学生と同居生活~
みきち@書籍発売中!
BL
イケメン投資家(24)が、学生時代に初恋拗らせてEDになり、元凶の貧乏大学生(19)と同居する話。
成り行きで添い寝してたらとんでも関係になっちゃう、コメディ風+お料理要素あり♪
イケメン投資家(高見)×貧乏大学生(主人公:凛)
相性最高な最悪の男 ~ラブホで会った大嫌いな同僚に執着されて逃げられない~
柊 千鶴
BL
【執着攻め×強気受け】
人付き合いを好まず、常に周囲と一定の距離を置いてきた篠崎には、唯一激しく口論を交わす男がいた。
その仲の悪さから「天敵」と称される同期の男だ。
完璧人間と名高い男とは性格も意見も合わず、顔を合わせればいがみ合う日々を送っていた。
ところがある日。
篠崎が人肌恋しさを慰めるため、出会い系サイトで男を見繕いホテルに向かうと、部屋の中では件の「天敵」月島亮介が待っていた。
「ど、どうしてお前がここにいる⁉」「それはこちらの台詞だ…!」
一夜の過ちとして終わるかと思われた関係は、徐々にふたりの間に変化をもたらし、月島の秘められた執着心が明らかになっていく。
いつも嫌味を言い合っているライバルとマッチングしてしまい、一晩だけの関係で終わるには惜しいほど身体の相性は良く、抜け出せないまま囲われ執着され溺愛されていく話。小説家になろうに投稿した小説の改訂版です。
合わせて漫画もよろしくお願いします。(https://www.alphapolis.co.jp/manga/763604729/304424900)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる