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最終章 人生最大の反抗
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街灯では心もとない新月の夜道を、バイクの明かりで照らしながら突き進む。
颯斗がどこに向かっているのかは分からない。
それでも不安も恐怖もなかった。
むしろ希望に満ち溢れていた。
あの場所から解放され、自分の足が地に着いている感覚に喜びが湧き上がる。
光が消えていたような気がする自分の瞳に、光が宿ったような気がする。
世界が輝いて見えた。
実際、深夜で静まり返った住宅街に明かりなどなく、輝くものなど何もない。
それでも俺の目には希望の光が瞬いて見えたんだ。
しばらくバイクを走らせると、人気のない小さな公園の前に颯斗はバイクを止めた。
そこには、数年ぶりのようにも感じられる俺の大切な人たちがいた。
「お前、そんなになるまで我慢すんじゃねぇよ・・・。」
苦痛の表情を浮かべてそう言葉を紡いだのは、京介だった。
その隣で同じような表情を浮かべる多田もいる。
「2人とも、どうしてここにいるの?」
「火神が亀を連れ出しに行くって言うから、俺らにも手伝わせて欲しいってお願いしたんだ。大したことは出来ないけど、俺らがしばらくの間は囮になる。幸い、背格好は似てるから。服交換しよう。悠長にしてる暇はないから、早く。」
颯斗は多田と服を交換し始めるので、俺はあまり状況が飲み込めないまま見よう見まねで京介と服を交換していく。
最後に京介が黒髪のかつらを被ったのを見て、俺は少しだけ笑ってしまう。
「京介の髪が長いの初めて見た。」
「好きなだけ笑え。お前に笑われるなら本望だ。」
「ありがとう。元気出てきた。」
「落ち着いたらまた遊ぼうぜ。いくらでも元気にしてやるわ。」
「うん。2人ともありがとう。」
「いいよ。火神、亀のことよろしくね。」
「当たり前だろ。お前らも、よろしくな。」
「もち。」
そうして服や靴、バイクも全て交換した俺らは二手に分かれて、京介たちは人が多いほうへ、俺らは人通りの少ないほうへと走り始めた。
俺は颯斗に身を任せるだけで、移り変わっていく知らない景色をただ眺めた。
自分の知らない景色を眺めているだけで心が躍った。
その道中、抱きついている颯斗の背中から、何か話しているような微かな振動が伝わっていた。
何やらワイヤレスで誰かとやり取りをしているらしい。
俺を連れ出すにあたって誰かと話しているのかもしれない。
走っている最中にそれを確認する術はなく、俺はただその振動を感じていた。
颯斗がどこに向かっているのかは分からない。
それでも不安も恐怖もなかった。
むしろ希望に満ち溢れていた。
あの場所から解放され、自分の足が地に着いている感覚に喜びが湧き上がる。
光が消えていたような気がする自分の瞳に、光が宿ったような気がする。
世界が輝いて見えた。
実際、深夜で静まり返った住宅街に明かりなどなく、輝くものなど何もない。
それでも俺の目には希望の光が瞬いて見えたんだ。
しばらくバイクを走らせると、人気のない小さな公園の前に颯斗はバイクを止めた。
そこには、数年ぶりのようにも感じられる俺の大切な人たちがいた。
「お前、そんなになるまで我慢すんじゃねぇよ・・・。」
苦痛の表情を浮かべてそう言葉を紡いだのは、京介だった。
その隣で同じような表情を浮かべる多田もいる。
「2人とも、どうしてここにいるの?」
「火神が亀を連れ出しに行くって言うから、俺らにも手伝わせて欲しいってお願いしたんだ。大したことは出来ないけど、俺らがしばらくの間は囮になる。幸い、背格好は似てるから。服交換しよう。悠長にしてる暇はないから、早く。」
颯斗は多田と服を交換し始めるので、俺はあまり状況が飲み込めないまま見よう見まねで京介と服を交換していく。
最後に京介が黒髪のかつらを被ったのを見て、俺は少しだけ笑ってしまう。
「京介の髪が長いの初めて見た。」
「好きなだけ笑え。お前に笑われるなら本望だ。」
「ありがとう。元気出てきた。」
「落ち着いたらまた遊ぼうぜ。いくらでも元気にしてやるわ。」
「うん。2人ともありがとう。」
「いいよ。火神、亀のことよろしくね。」
「当たり前だろ。お前らも、よろしくな。」
「もち。」
そうして服や靴、バイクも全て交換した俺らは二手に分かれて、京介たちは人が多いほうへ、俺らは人通りの少ないほうへと走り始めた。
俺は颯斗に身を任せるだけで、移り変わっていく知らない景色をただ眺めた。
自分の知らない景色を眺めているだけで心が躍った。
その道中、抱きついている颯斗の背中から、何か話しているような微かな振動が伝わっていた。
何やらワイヤレスで誰かとやり取りをしているらしい。
俺を連れ出すにあたって誰かと話しているのかもしれない。
走っている最中にそれを確認する術はなく、俺はただその振動を感じていた。
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