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最終章 人生最大の反抗
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「俺は柚希がどこにいても絶対に探し出して連れ出しにいく。言っただろ、俺のテリトリーに入ったら良くも悪くも逃がさねぇって。でもごめんな、こんなに痩せるまで我慢させて。もっと早くに行くべきだった。」
「いいよ。颯斗に会えて俺嬉しいから。それに、俺のこと楽しませてくれるんでしょ?」
「そうだな。もう一生親の言うことなんか聞いてられねぇってぐらい、楽しませてやるよ。」
「うん。楽しみにしとく。」
お風呂から上がれば、俺たちは同じベッドに潜り込んで眠りについた。
俺は久々のきちんとした睡眠だった。
限界を迎えて意識を失うように椅子に座ったまま眠りに落ちたりしていた俺は、本当に久しぶりの深い深い眠りに落ちた。
それこそ死んだのではないかと思うほどの深いまどろみだった。
それほどまでに、俺の体は限界を迎えていた。
結局俺の目が覚めたのは翌日のお昼過ぎだった。
丸一日以上、俺は眠りに落ちていた。
「柚希?大丈夫か?」
俺は起きたことに気づいた颯斗が傍に寄ってきて俺の首筋に手を添えた。
その手が少しだけ冷たく感じた。
「まだ熱いな。おかゆ、食べれる?」
「いらない、食欲ない。」
俺の体は酷く重く、呼吸も心なしか苦しい。
食欲もなく、むしろ少し気持ち悪いくらいだった。
「そうは言っても、少しだけでも食べて。そのままじゃ、体が耐えられねぇよ。」
俺は颯斗の言っていることがよく分からず、ボーっとする頭を傾ける。
「柚希、自分が熱出てるの気づいてる?」
「熱?俺、熱出てるの?」
颯斗にそう言われて初めて自分の体が悪寒を感じていることに気づく。
どうりで颯斗の手が冷たく感じて、体調も悪いわけだ。
あの短期間であれだけ詰め込んでいたのが仇になったのだろう。
「そ。薬飲んで欲しいからちょっとだけでも食べてくんない?全部食えとは言わないから。」
颯斗の心配そうな顔に申し訳なくなり、俺は重たい体を引きずって体を起こし、颯斗から受け取ったおかゆを少しずつ口に運ぶ。
そんな俺を見て颯斗は安堵した表情をこぼす。
何とか1/3を頑張って食べたが、それ以上はどうにも無理そうだった。
颯斗に頭を下げつつ、俺は薬を飲み下してまたベッドへと潜り込んだ。
もしかしたら、俺はずっと眠り続けていたのではなく、意識が朦朧とするなか何度か目は覚めていたのかもしれない。
記憶の片隅に、微かに颯斗が冷えピタや水枕を用意してくれる情景が思い起こされる。
「ごめんな。病院連れて行ってやれなくて。」
「うぅん。俺が望んだことだから。大丈夫、明日か明後日には元気になってるよ。いつものことだから。むしろごめんね、ただでさえ大変なのに、看病させちゃって。」
「いいよ。俺はどうってことない。何か欲しいものあるか?食べれそうなものとか。」
「うぅん、大丈夫。ただ、傍にいて。一人は、怖い。」
「分かった。傍にいるから安心しろ。俺が柚希を守るから。」
颯斗の長い指先が俺の髪を絡めながら優しく頭を撫でてくれる。
それがとても心地よかった。
その心地良さから俺はまた自然とまどろみ始め、眠りへと落ちていった。
「いいよ。颯斗に会えて俺嬉しいから。それに、俺のこと楽しませてくれるんでしょ?」
「そうだな。もう一生親の言うことなんか聞いてられねぇってぐらい、楽しませてやるよ。」
「うん。楽しみにしとく。」
お風呂から上がれば、俺たちは同じベッドに潜り込んで眠りについた。
俺は久々のきちんとした睡眠だった。
限界を迎えて意識を失うように椅子に座ったまま眠りに落ちたりしていた俺は、本当に久しぶりの深い深い眠りに落ちた。
それこそ死んだのではないかと思うほどの深いまどろみだった。
それほどまでに、俺の体は限界を迎えていた。
結局俺の目が覚めたのは翌日のお昼過ぎだった。
丸一日以上、俺は眠りに落ちていた。
「柚希?大丈夫か?」
俺は起きたことに気づいた颯斗が傍に寄ってきて俺の首筋に手を添えた。
その手が少しだけ冷たく感じた。
「まだ熱いな。おかゆ、食べれる?」
「いらない、食欲ない。」
俺の体は酷く重く、呼吸も心なしか苦しい。
食欲もなく、むしろ少し気持ち悪いくらいだった。
「そうは言っても、少しだけでも食べて。そのままじゃ、体が耐えられねぇよ。」
俺は颯斗の言っていることがよく分からず、ボーっとする頭を傾ける。
「柚希、自分が熱出てるの気づいてる?」
「熱?俺、熱出てるの?」
颯斗にそう言われて初めて自分の体が悪寒を感じていることに気づく。
どうりで颯斗の手が冷たく感じて、体調も悪いわけだ。
あの短期間であれだけ詰め込んでいたのが仇になったのだろう。
「そ。薬飲んで欲しいからちょっとだけでも食べてくんない?全部食えとは言わないから。」
颯斗の心配そうな顔に申し訳なくなり、俺は重たい体を引きずって体を起こし、颯斗から受け取ったおかゆを少しずつ口に運ぶ。
そんな俺を見て颯斗は安堵した表情をこぼす。
何とか1/3を頑張って食べたが、それ以上はどうにも無理そうだった。
颯斗に頭を下げつつ、俺は薬を飲み下してまたベッドへと潜り込んだ。
もしかしたら、俺はずっと眠り続けていたのではなく、意識が朦朧とするなか何度か目は覚めていたのかもしれない。
記憶の片隅に、微かに颯斗が冷えピタや水枕を用意してくれる情景が思い起こされる。
「ごめんな。病院連れて行ってやれなくて。」
「うぅん。俺が望んだことだから。大丈夫、明日か明後日には元気になってるよ。いつものことだから。むしろごめんね、ただでさえ大変なのに、看病させちゃって。」
「いいよ。俺はどうってことない。何か欲しいものあるか?食べれそうなものとか。」
「うぅん、大丈夫。ただ、傍にいて。一人は、怖い。」
「分かった。傍にいるから安心しろ。俺が柚希を守るから。」
颯斗の長い指先が俺の髪を絡めながら優しく頭を撫でてくれる。
それがとても心地よかった。
その心地良さから俺はまた自然とまどろみ始め、眠りへと落ちていった。
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