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最終章 人生最大の反抗
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「そうか。どうやらかなり偏った見方をしていたようだな。覚えておこう。その腕は、ストリートに居た時にできたのか?」
父さんはどうやら火神颯斗という存在についてとても興味を持っているらしい。
それはきっと、警察としてではなく、純粋に人としての好奇心だろう。
颯斗の寝巻きは夏なので半そでを用意されていたのだが、俺が変えようかと尋ねたがこのままでいいと言うので、颯斗の白い腕にある大きな傷跡はよく目立つ。
「あぁこれ?母親に付けられた。」
颯斗が話したくないだろうと俺は質問を止めようとしたが、颯斗は昨日のご飯何食べた?ぐらいのどうでもいいような質問に答えるようなノリで正直に答えた。
それに一番びっくりしたのは俺だった。
「話していいの?」
「いーよ、別に。サツに対してこんなのあってもなくても関係ねぇから。何の弱みにもならないだろ?相手は犯罪取り締まってんだから。」
颯斗の言い分は分からなくもないが、智くんがここに居たら怒りそうだ。
「母親にって、どうしてだ。」
母親にだなんて言われれば好奇心は余計にくすぐられるわけで、父さんは前のめりになる勢いで聞いている。
颯斗のことだ、話したくなくなれば言わなくなるだろうと思い、俺はその流れを見守ることにした。
「どうしてって言われてもな、俺覚えてないから。簡単に言えば虐待?もう逮捕もされて実刑下されてっから。気にすることもねぇよ。」
「そんなことをされるまで虐待されてたのか?父親は?」
「ガキの頃に離婚してるから。」
「離婚してから虐待が始まったってことか?」
「そうだな。」
「それで今は?父親が引き取ったのか?」
「まぁ、戸籍上?」
「戸籍上?どういうことだ?」
「マジで刑事だな。俺のこと丸裸にするつもりかよ。」
「あぁ、すまない。ただ、君の事は警察内では有名だが、素性は全然知られてないから気になって。」
「だろうな。話してねぇもん。俺が話したからって言いふらさないでくれよ?しらねぇのは隠してきたからだからな。サツには弱みになんなくても、ストリートじゃ弱みになんだから。」
「またどこかのチームに入っているのか?」
「入ってねぇよ。俺はもう足を洗った。だから地元にいる田所ってジジイどうにかしてくれよ。遊んでたらことあるごとに話しかけてきやがって、悪さしてんじゃねぇだろうなって、うざいっつの。俺が少年院にお前を送ってやる~つって、俺が汚職警官に仕立て上げてやろうかと思うぐらいうざいから。」
颯斗は思い出すだけでも疎ましそうにしている。
きっと俺が颯斗とデートしていた時に話しかけてきたあの警察官の話だろう。
あの人に対しては本気で困っているようだ。
父さんはどうやら火神颯斗という存在についてとても興味を持っているらしい。
それはきっと、警察としてではなく、純粋に人としての好奇心だろう。
颯斗の寝巻きは夏なので半そでを用意されていたのだが、俺が変えようかと尋ねたがこのままでいいと言うので、颯斗の白い腕にある大きな傷跡はよく目立つ。
「あぁこれ?母親に付けられた。」
颯斗が話したくないだろうと俺は質問を止めようとしたが、颯斗は昨日のご飯何食べた?ぐらいのどうでもいいような質問に答えるようなノリで正直に答えた。
それに一番びっくりしたのは俺だった。
「話していいの?」
「いーよ、別に。サツに対してこんなのあってもなくても関係ねぇから。何の弱みにもならないだろ?相手は犯罪取り締まってんだから。」
颯斗の言い分は分からなくもないが、智くんがここに居たら怒りそうだ。
「母親にって、どうしてだ。」
母親にだなんて言われれば好奇心は余計にくすぐられるわけで、父さんは前のめりになる勢いで聞いている。
颯斗のことだ、話したくなくなれば言わなくなるだろうと思い、俺はその流れを見守ることにした。
「どうしてって言われてもな、俺覚えてないから。簡単に言えば虐待?もう逮捕もされて実刑下されてっから。気にすることもねぇよ。」
「そんなことをされるまで虐待されてたのか?父親は?」
「ガキの頃に離婚してるから。」
「離婚してから虐待が始まったってことか?」
「そうだな。」
「それで今は?父親が引き取ったのか?」
「まぁ、戸籍上?」
「戸籍上?どういうことだ?」
「マジで刑事だな。俺のこと丸裸にするつもりかよ。」
「あぁ、すまない。ただ、君の事は警察内では有名だが、素性は全然知られてないから気になって。」
「だろうな。話してねぇもん。俺が話したからって言いふらさないでくれよ?しらねぇのは隠してきたからだからな。サツには弱みになんなくても、ストリートじゃ弱みになんだから。」
「またどこかのチームに入っているのか?」
「入ってねぇよ。俺はもう足を洗った。だから地元にいる田所ってジジイどうにかしてくれよ。遊んでたらことあるごとに話しかけてきやがって、悪さしてんじゃねぇだろうなって、うざいっつの。俺が少年院にお前を送ってやる~つって、俺が汚職警官に仕立て上げてやろうかと思うぐらいうざいから。」
颯斗は思い出すだけでも疎ましそうにしている。
きっと俺が颯斗とデートしていた時に話しかけてきたあの警察官の話だろう。
あの人に対しては本気で困っているようだ。
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