【完結】従順な俺を壊して

川崎葵

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第二章 最強の男

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「ほら入った。まさにすし詰め状態だな。」

「こんなにぎちぎちで入ったの初めてだよ。」

「俺らだって初めてだわ。お前の体が細せぇからだな。」

「細いのは認めるけど、このすし詰め状態とは関係ないでしょ。」

「いいだろ?楽しいから。楽しけりゃなんだっていいんだよ。」

「まぁいいんだけどさ。多田足苦しくない?」

「ギリかな。俺の身長考えれば無理矢理だよ。」

「お前無駄に成長してるもんな。何でお前そんなにずば抜けて一人だけ高いんだよ。」

「成長期が早かったんだよ、きっと。たまに関節めちゃくちゃ痛くなるからまだ成長しそうだよ。」

「お前それ以上デカくなってどうすんだよ。」

「どうするって言われても止められるものでもないし。京介たちが早く成長期きてくれればいいんだよ。」

「俺らに成長期が来たってお前には追いつけねぇよ。」

「何で俺まで伸びないって決め付けるの?」

「逆にお前伸びると思ってんのかよ?そんなガリッガリの体で。」

「わかんないじゃん。マッチ棒みたいにすっと縦に伸びるかもしれないじゃん。」

「んなわけねぇだろ。お前は伸びたとしてもこの中じゃ一番チビだ。」

「ひっど。遠慮なさすぎじゃない?」

「むしろ遠慮して欲しいのかよ?」

「そんなわけない。本当に心底楽しい。」

「だろ?俺らに出会えて良かったな。」

「そんなこと恥ずかしげもなくよく言うね。」

「事実だろ?なぁ亀。」

「そうだね。初めての友達が京介たちで本当に良かった。」

俺らはそこでも騒ぎながらすし詰め状態で話をし、一番最初に浸かった京介がのぼせ始めて先に体を洗い、二人になって少し余裕の出来た湯船に軽く足を伸ばして多田と浸かっていたが、京介が洗い終わる前に多田の限界が来て、京介と場所の争奪戦をしながら洗い始めたので、俺は2人減ってすっかりお湯がなくなった浴槽に立って洗い始めた。

いつもならお風呂から上がって服を着たら、髪を乾かす前に軽く浴槽とかを洗って寝る支度に入るのだが、今日はもう時間が遅いことと騒ぎまくって疲れていたこともあって軽く流すだけに止め、多田とドライヤーじゃんけんをして、寝る支度に入った。

丸刈りの京介はタオルドライで秒で乾き、一人我感せずでリビングに向かって携帯をつつき始めた。

寝る支度をやっとの思いで終えるころには3時を少し過ぎていた。
京介と多田は同じ布団で寝ることにしたようだが、布団に潜ってからも元気な2人はなんだかんだと話しており、俺も話しに混ざっていたが、こんな騒がしい夜更かしは初めてだったこともあり、疲労によって気づかぬうちに俺はまどろみに飲まれていた。
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