41 / 261
第三章 出会い
41
しおりを挟む
翌日、俺らはアラームを設定し直すのを忘れていたのでいつもの時間に起床したが、昨夜予定していた朝の行動は変えなかったので、SHRが終わったぐらいに登校した。
2時間目を終え、小休憩の時に京介は違うクラスの人から呼ばれ、席を外すことになった。
「亀も一緒に行くか?」
どうやら俺の前の席にいる人物のことを心配してくれているらしい。
「大丈夫。ありがと。」
京介は何用で呼ばれたのかは知らないが、小休憩の間ぐらいは何も起きないだろうし、起きたとしても話しかけられる程度だろうと厚意に礼を言う。
すると京介は納得したように頷き、教室を出て行った。
「亀城くん、昨日遅くまで遊んでたの?」
俺の前に座っていた人物は京介がいなくなった途端後ろに振り向き、そう尋ねてくる。
「まぁ、そんな感じかな。」
俺は視線を合わせず手元で携帯をつつきながらはぐらかすように答えた。
「バイトで疲れてるのにしんどくないの?」
「しんどくないよ。遊ぶためにバイトしてるぐらいだからね。」
「嫌だったら断ったほうがいいよ。あぁいう人たちは言わないと分からないよ。」
「お前喧嘩売ってんの?」
嫌だと言ったことは一度もないし、俺を見て嫌がっていると思う人は誰もいないだろう。
それなのにも関わらず勝手な決め付けをし、京介たちを蔑むような物言いに腹が立ち俺は顔の位置をそのままに目線だけ上げてそいつを睨む。
柿原はそんな俺と視線が合い、少し怯んだのか口を結ぶようにすぼめ、体を引いた。
「違うよ、全然そんなつもりは。ただ、疲れてるのになって思っただけで。」
「心配されなくても京介たちは配慮してくれるから。勝手な決めつけやめてくれない?」
「ごめん。でも、あの時間からどこで遊ぶの?入れるお店ないよね?」
「何でそんなこと聞くの?どこでも良くない?」
「いや、ちょっと気になって。家に上げてるのかなって。」
「それこそどっちでもいいでしょ。」
「上げてるなら、僕も遊びに行きたいなって思って。ほら、友達だし。」
俺がいつお前と友達になったのだろうか。
お前が話しかけてくるから答えているだけであり、俺から話しかけたことが一度でもあっただろうか。
周囲の人と比べても一番対話が少ないことに気づいていないのだろうか。
「俺人上げるの嫌いだから。無理。」
俺は机に肘を付いて携帯をつついていた体勢から、背もたれに背を預ける体勢に変える。
少しでもそいつと距離をとりたかったのだ。
京介たちの言う思い込みが激しいタイプというのは本当らしい。
これ以上は関わらないほうが得策だろう。
2時間目を終え、小休憩の時に京介は違うクラスの人から呼ばれ、席を外すことになった。
「亀も一緒に行くか?」
どうやら俺の前の席にいる人物のことを心配してくれているらしい。
「大丈夫。ありがと。」
京介は何用で呼ばれたのかは知らないが、小休憩の間ぐらいは何も起きないだろうし、起きたとしても話しかけられる程度だろうと厚意に礼を言う。
すると京介は納得したように頷き、教室を出て行った。
「亀城くん、昨日遅くまで遊んでたの?」
俺の前に座っていた人物は京介がいなくなった途端後ろに振り向き、そう尋ねてくる。
「まぁ、そんな感じかな。」
俺は視線を合わせず手元で携帯をつつきながらはぐらかすように答えた。
「バイトで疲れてるのにしんどくないの?」
「しんどくないよ。遊ぶためにバイトしてるぐらいだからね。」
「嫌だったら断ったほうがいいよ。あぁいう人たちは言わないと分からないよ。」
「お前喧嘩売ってんの?」
嫌だと言ったことは一度もないし、俺を見て嫌がっていると思う人は誰もいないだろう。
それなのにも関わらず勝手な決め付けをし、京介たちを蔑むような物言いに腹が立ち俺は顔の位置をそのままに目線だけ上げてそいつを睨む。
柿原はそんな俺と視線が合い、少し怯んだのか口を結ぶようにすぼめ、体を引いた。
「違うよ、全然そんなつもりは。ただ、疲れてるのになって思っただけで。」
「心配されなくても京介たちは配慮してくれるから。勝手な決めつけやめてくれない?」
「ごめん。でも、あの時間からどこで遊ぶの?入れるお店ないよね?」
「何でそんなこと聞くの?どこでも良くない?」
「いや、ちょっと気になって。家に上げてるのかなって。」
「それこそどっちでもいいでしょ。」
「上げてるなら、僕も遊びに行きたいなって思って。ほら、友達だし。」
俺がいつお前と友達になったのだろうか。
お前が話しかけてくるから答えているだけであり、俺から話しかけたことが一度でもあっただろうか。
周囲の人と比べても一番対話が少ないことに気づいていないのだろうか。
「俺人上げるの嫌いだから。無理。」
俺は机に肘を付いて携帯をつついていた体勢から、背もたれに背を預ける体勢に変える。
少しでもそいつと距離をとりたかったのだ。
京介たちの言う思い込みが激しいタイプというのは本当らしい。
これ以上は関わらないほうが得策だろう。
0
あなたにおすすめの小説
[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった
ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン
モデル事務所で
メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才
中学時代の初恋相手
高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が
突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。
昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき…
夏にピッタリな青春ラブストーリー💕
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
ハイスペックED~元凶の貧乏大学生と同居生活~
みきち@書籍発売中!
BL
イケメン投資家(24)が、学生時代に初恋拗らせてEDになり、元凶の貧乏大学生(19)と同居する話。
成り行きで添い寝してたらとんでも関係になっちゃう、コメディ風+お料理要素あり♪
イケメン投資家(高見)×貧乏大学生(主人公:凛)
相性最高な最悪の男 ~ラブホで会った大嫌いな同僚に執着されて逃げられない~
柊 千鶴
BL
【執着攻め×強気受け】
人付き合いを好まず、常に周囲と一定の距離を置いてきた篠崎には、唯一激しく口論を交わす男がいた。
その仲の悪さから「天敵」と称される同期の男だ。
完璧人間と名高い男とは性格も意見も合わず、顔を合わせればいがみ合う日々を送っていた。
ところがある日。
篠崎が人肌恋しさを慰めるため、出会い系サイトで男を見繕いホテルに向かうと、部屋の中では件の「天敵」月島亮介が待っていた。
「ど、どうしてお前がここにいる⁉」「それはこちらの台詞だ…!」
一夜の過ちとして終わるかと思われた関係は、徐々にふたりの間に変化をもたらし、月島の秘められた執着心が明らかになっていく。
いつも嫌味を言い合っているライバルとマッチングしてしまい、一晩だけの関係で終わるには惜しいほど身体の相性は良く、抜け出せないまま囲われ執着され溺愛されていく話。小説家になろうに投稿した小説の改訂版です。
合わせて漫画もよろしくお願いします。(https://www.alphapolis.co.jp/manga/763604729/304424900)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる