【完結】従順な俺を壊して

川崎葵

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第三章 出会い

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翌日、俺らはアラームを設定し直すのを忘れていたのでいつもの時間に起床したが、昨夜予定していた朝の行動は変えなかったので、SHRが終わったぐらいに登校した。
2時間目を終え、小休憩の時に京介は違うクラスの人から呼ばれ、席を外すことになった。

「亀も一緒に行くか?」

どうやら俺の前の席にいる人物のことを心配してくれているらしい。

「大丈夫。ありがと。」

京介は何用で呼ばれたのかは知らないが、小休憩の間ぐらいは何も起きないだろうし、起きたとしても話しかけられる程度だろうと厚意に礼を言う。
すると京介は納得したように頷き、教室を出て行った。

「亀城くん、昨日遅くまで遊んでたの?」

俺の前に座っていた人物は京介がいなくなった途端後ろに振り向き、そう尋ねてくる。

「まぁ、そんな感じかな。」

俺は視線を合わせず手元で携帯をつつきながらはぐらかすように答えた。

「バイトで疲れてるのにしんどくないの?」

「しんどくないよ。遊ぶためにバイトしてるぐらいだからね。」

「嫌だったら断ったほうがいいよ。あぁいう人たちは言わないと分からないよ。」

「お前喧嘩売ってんの?」

嫌だと言ったことは一度もないし、俺を見て嫌がっていると思う人は誰もいないだろう。
それなのにも関わらず勝手な決め付けをし、京介たちをさげすむような物言いに腹が立ち俺は顔の位置をそのままに目線だけ上げてそいつを睨む。

柿原はそんな俺と視線が合い、少し怯んだのか口を結ぶようにすぼめ、体を引いた。

「違うよ、全然そんなつもりは。ただ、疲れてるのになって思っただけで。」

「心配されなくても京介たちは配慮してくれるから。勝手な決めつけやめてくれない?」

「ごめん。でも、あの時間からどこで遊ぶの?入れるお店ないよね?」

「何でそんなこと聞くの?どこでも良くない?」

「いや、ちょっと気になって。家に上げてるのかなって。」

「それこそどっちでもいいでしょ。」

「上げてるなら、僕も遊びに行きたいなって思って。ほら、友達だし。」

俺がいつお前と友達になったのだろうか。
お前が話しかけてくるから答えているだけであり、俺から話しかけたことが一度でもあっただろうか。
周囲の人と比べても一番対話が少ないことに気づいていないのだろうか。

「俺人上げるの嫌いだから。無理。」

俺は机に肘を付いて携帯をつついていた体勢から、背もたれに背を預ける体勢に変える。
少しでもそいつと距離をとりたかったのだ。

京介たちの言う思い込みが激しいタイプというのは本当らしい。
これ以上は関わらないほうが得策だろう。
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