【1クール終】恋愛で痩せますか?いいえ痩せるならXXX運動です

まみ夜

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01:仕事、どうする?

Bパート

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 一度も会ったことがなく、メールでのやり取りだけだったけど、ある日の「東海林さんみたいな人が弊社にいてくれたら」に飛びついて返信してしまった。
 「御社に転職したいです」と。
 メール送信してしまってから、我に返った。
 社交辞令にガチで返事して、どうする?
 スルーか、「機会がありましたら」的な模範解答か、最悪「調子に乗るな」っぽいクレーム扱いされるか、せめてノリ突っ込みなら、と真っ青になった。
 ところが、返信は「人事に紹介しておきます」だった。
 てっきり、社交辞令か、と思ったが、そこから連絡があった人事の方と面談し、転職の話が進んだ。
 もう、トントン拍子どころか、詐欺ではないか、と疑うくらい、あっけなく採用が決まった。
 実は、メールだけで佐伯さんの顔も知らず、その紹介の人事の人も偽者で、私を騙して外国に売ろうとしている、と一時本気で思ったものだ。
 商品価値ないけど。
 あ、臓器売買なら、なんとかなるか。
 とにかく転職初日、指示されたように、受付で名乗る、と向かえに来てくれたのが、佐伯さんだった。
 爽やかな二十代後半にも見える男性が、「東海林さん?」と声をかけてきて、それが初対面の佐伯さんだったのだ。
 スーツの胸にある「佐伯」の社員証に気がついたから良かった。
、人事の方に何気なさを装って雑談っぽく聞いた、彼の年齢が、二歳年上の三十五歳だったので、まったく彼とは思っていなかった。

 そして私、東海林香恋は、一目惚れをした。
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