【1クール終】恋愛で痩せますか？いいえ痩せるならＸＸＸ運動です

09,10&11：リバウンド、どうする？

Ａパート

　怒られる、と思っていたが、二人の反応は、意外にアッサリしていた。
「そんなこともありますよ」
「そんなこともある」
　呆れられなかったのは良かったが、数日の飽食で、今までの努力が無駄になってしまったのだから、凹むべきは自分にだ。
　また、重くなった身体で、運動か。
「栄養豊富だったから、筋肉が育ったって思おう」
「それはない」
　ポジティブに考えよう、と思ったら、ばっさり斬って捨てられた。
「風邪で筋肉を使ってないから、増えたのはほとんど脂肪」
　グッサリ刺さる。
　ぐうの音も出ない。
『ぐー』
「ぐう？」
　ぐうの音が出たのではなく、私のお腹が鳴った。
　風邪をひいて、量を食べる習慣がついてしまったら、お腹が減って、お腹が減って。
「はい」
　山崎さんが、チョコバーを差し出していた。
　これは、肥えろというのか、食欲に耐えろというのか。
「ショージさん、もしかして朝ご飯、抜いたんじゃありませんか？」
　うん、そう。
「それは、お腹が空く。食べて」
　チョコバーを突き出してくるので、耐える。
「お昼まで、我慢する」
「でも、それだと、血糖値が上がりすぎて、もっとお腹が減ってしまいますよ」
　血糖値が上がるのって、お腹がいっぱいのときでしょ？
　上がりすぎて、お腹が減るの？
「だから今、ちょっとだけでも食べておきましょう」
　？？？
　アナタハ、ナニヲイッテイルノデショウカ？