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第二部 第3章
399.くしゃくしゃのプレゼント
「ぺーちゃんには、クレオ大司教というじぃじがいるから、私の事はエンツォおじいちゃんと呼んでくれたらいいかなぁ」
「お父様、赤ちゃんにそんな長い呼び方はまだ難しいですわ。クレオ大司教と区別するのであれば、『じっちゃ』で良いのではなくて?」
ねぇ、ぺーちゃん。とぺーちゃんを抱っこすると、お父様に抱っこされたノアと同じ目線(正確には低いのだけど)になった為、「にょあ!」と嬉しそうに手を伸ばす。
「そうだね。よし、ぺーちゃん。私の事は『じっちゃ』と呼んでくれるかい?」
「にゃ……じ、ちゃ?」
「うん。お上手だね」
お父様の柔らかな雰囲気に、ぺーちゃんの警戒も徐々に無くなっていく。
お父様って、子供にも好かれますのよね。わたくしと違って優しそうなお顔もされていますし。わたくしはお母様に似たとはいえ、お母様もこんなにキツい顔はしておりませんでしたわ。
「じ、ちゃ、にょあ、ぺぇちゃ、ぅ、ちぇーっちょ、ぅーにゅ!」
「? ぺーちゃんは、今なんて言ったのかな?」
ニコニコした顔のままわたくしを見て、首を傾げるお父様に、わたくしもわからなかったので、いつもぺーちゃんのお話がわかるノアを見る。
「あのね、ぺーちゃん、わたちと、おじぃさまと、おじさまにぷれじぇんと、ちゅくったのよ!」
「私に、孫たちからプレゼント……っ」
お父様はプレゼントを貰う前から感動して、涙目になっている。
「カミラ、おねがいちましゅ」
「はい、ノア様!」
子供たちが張り切っているからか、カミラも張り切って、綺麗に包装された、二つの小箱を持ってきた。
「おかぁさまの、かみの、おいりょのリボン、おじぃさまで、おめめのおいろ、おじさまよ」
「にゃ!」
ね~っと、ノアとぺーちゃんが顔を見合わせて頷き合っているのが天使すぎますわ!
「僕ももらっていいのでしょうか」と遠慮がちなオリヴァーに対し、お父様は愛おしそうに息子の頭を撫で、貰うよう促した。
「もちろんだよ。ノアとぺーちゃんは、私とオリヴァーにプレゼントをくれたのだからね」
「しょうよ。おじさまと、おじぃさまのよ」
「にゃ!」
お父様はノアを降ろして小箱を手に取り、ノアと目線を合わせるよう膝をつくと、「ノア、ぺーちゃん、ありがとう。何を作ってくれたのかな?」と言いながら、孫たちの顔を見て笑う。その様子に、オリヴァーも小箱を手に取ると、「ありがとう」と照れながらお礼を言っていた。
「うふふっ、あけて、みてください」
「きゅっふふっ、ぅ、っけちぇ」
もうっ、この子達の可愛さよ!
「ワクワクするね!」
お父様とオリヴァーも、子供たちの可愛さにクスクスと笑いながら、小箱のリボンを解き、大切そうに蓋を開く。
「これは……っ、色のついた、紙だね」
「二つありますね。どちらも折ってあります……いえ、握り潰している……?」
オリヴァー、握り潰しているとか言わないでくださいまし。それはぺーちゃんが一生懸命折った……つもりでいますのよ。おててがちいさいし、まだ器用には動かせないから、ぐちゃっとはなってしまいますが。
「ぺぇちゃ、ぅっ、ちゃ……」
あらあら、ぺーちゃんのおめめがうるうるしているではありませんの。
「わたちとぺーちゃん、おいろぬって、おりおりちたの。ね、ぺーちゃん」
「ぁーい」
「お父様、オリヴァー、これは折り紙といって、紙を色んな形に折る遊びですのよ」
ノアはお船を、ぺーちゃんはお花を折ったのですわ。何度も折り直して、紙がくしゃくしゃになっているのもまた、愛おしい所よね。
お父様もオリヴァーも、大喜びで、ノアとぺーちゃんにどう折ったのか聞いたり、色が綺麗に塗れていると褒めたり、楽しそうだ。
「ごほん……っ、ノア、ぺー、私には無いのか……」
「おとぅさま、おんなじおうち、しゅんでるでちょ」
「みゃおー……」
テオ様、羨ましく思ったのはわかりますわよ。だけど子供たちに催促するものだから、子供たちがちょっと引いておりますわ……。
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いつも【継母の心得】をお読みいただきありがとうございます。
皆様の応援を励みに、ここまで書く事が出来ております。いつも本当にありがとうございます!
明日、5/21は、いよいよコミカライズの第二話が更新予定です。第二話は『あの人』が出てきますよ。
『あの人』の、イケメンすぎて惚れるわ! というほどのイケメン具合を早く皆様に見ていただきたいです。
そして、5月下旬にはノベルの4巻も刊行予定ですので、よろしくお願いいたします。
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