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第二部 第3章
463.続・作戦会議
「ノア、ぺーちゃん、わたしたちはこれから、フィニのつくった、そうちに、まりょくをこめる」
「こめりゅのよ」
「にゃ!」
ぺーちゃんは魔力を込めないのですけれど、イーニアス殿下は仲間はずれにならないよう、作戦会議とやらを進めておりますわ。
作戦会議が気になり、円陣を組んだ三人のそばまでやって来たわたくしは、耳を澄ませていた。
「しかし、おとなたちは、わたしたちが、おさなごだから、すこし、ふあんにおもっている、ようなのだ」
「ふあん、ないの。わたちたち、できりゅ!」
「ぺぇちゃ、みょ!」
何だか会話が、とても可愛らしいですわ。
「うむ。ノアも、わたしも、ぺーちゃんも、できるこだ」
「しょうよ。しゅぎょお、ちてる!」
「ぺぇちゃ、みょ!」
ぺーちゃんは、修業しておりませんわよね? まさか……折り紙の修業の事を言っているのかしら?
「だから、わたしたちの、しゅぎょおのせいかを、みせるときが、きた!」
「せーか? みせりゅとき、きた!!」
「ちた!」
三人は片手を上に掲げ、マンガの主人公のように宣言している。それがまた、違和感がないので面白い。
「ノア、ぺーちゃん。わたしは、ただ、まりょくをこめるだけは、おもしろくない、とおもうのだ」
「おもちろく、ない?」
「にゃい?」
「うむ。まりょくをこめるだけは、すぐにおわる」
「しょうね。すぐ、おわりゅの」
「にゃ?」
ちょっと雲行きが怪しくなってきましたわよ。これは、止めた方がいいのかしら……
「そこで、ポーズをかんがえたのだ」
「ぽーじゅ?」
「ぉっじゅ?」
まぁっ、やっぱりほのぼの作戦会議! 止めなくても大丈夫みたいですわね。
「そうちに、まりょくをこめるとき、ふつうは、こう……てをかざす」
「かざしゅ」
「にゃ」
「しかし、そのときに、こう……てのひらをみせるように、おでこに、りょうてをあててから、ぐっとてをかざすと、かっこいい」
「アスでんか、かっこいーのよ!!」
「ぁちゅ、にゃっ、ぃー!!」
か、格好いいのかしら?
三人は大盛りあがりで、目をキラキラさせながら話しているではないか。
「アスでんか、ゆび、チョキにちて、おでこあてて、ぐっと、おててかざしゅのは、どうかちら?」
「おおっ、それもかっこいい!」
「にょあ、にゃっ、ぃー!!」
それ、ちょりーっす、って挨拶する昔のギャル男のポーズでは!?
「ぺぇちゃ、ぃにゃーい、にゃーぃ、ばぁ!」
「ぺーちゃんは、いない、いない、ばぁのポーズか。かっこいいのだぞ」
「ぺーちゃん、かっこいいのよ」
「ぺぇちゃ、にゃっ、ぃー!!」
なんですの!? 三人が可愛すぎて、わたくしメロメロですわよ!
「ぺーちゃんが、いない、いない、ばぁなら、わたしは、おちゃらかほい、にしようか」
「わたち、せっせっせーの、よいよいよい!」
ポーズが遊びに変わっていっておりますわ!
結局、手遊びし始めた子供たちを、マディソンやカミラを含めた複数の大人がほっこりとしながら眺めていたのである。
◇◇◇
「───焔の加護を持つグランニッシュ帝国、第二皇子イーニアス・グランニッシュ、風と水の加護をもつディバイン公爵家、ノア・キンバリー・ディバイン、前へ」
そしてとうとう、作戦会議通り、子供たちの修行の成果を皆に見せる時がやってきたのだ。
「ぺぇちゃ、みょ」
「ぺーちゃんは、ここで、まっていてね」
「にょあ……」
「すぐ、もどってくりゅのよ」
一緒に行きたそうなぺーちゃんにそう言って、お兄さんの顔をしたノアは、イーニアス殿下と共に祭壇へと歩いていった。
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