令嬢に転生してよかった!〜婚約者を取られても強く生きます。〜

三月べに

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二章 冒険編。

24 風の悪戯。

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「ソーイ……風の精霊の加護を狙っているの?」

 依頼内容は、”風の悪戯”の草原を荒らす魔獣の討伐。
 レベル6に、指定されている。
 昨日ソーイが言っていたように、精霊の加護を求めているのか。

「物は試しに、どうでしょうか?」

 否定をしない。本当に、私に加護を手に入れさせようとしている。

「風の悪戯って何?」
「草原の名前で、風の精霊が時折現れては悪戯をする場所ですよ」
「どんな悪戯?」
「私が聞いたことがあるのは……持ち物を遠くに運んだり、ですかね」

 ラムとモーリスが、後ろで話す。
 あと草原にミステリーサークルも作るのだとか。
 この世界ではミステリーサークルは馴染みのない言葉のはずだから、言わないけれど。

「どんな魔獣が出るんだ?」

 私とソーイの間に入って、ルーシが覗き込む。

「様々な姿の魔獣ですって、近隣も被害が多いみたい」
「巨大モグラ型の魔獣や、大イタチ型の魔獣か……いいんじゃね? 物は試しに」

 ソーイの肩に腕を置いて、ニヤリと私を見下ろすルーシまでもが、精霊の加護をもらうことを期待している。

「そんなことを期待しないの。行きましょうか」

 金色の冒険者ライセンスカードを提示して、その依頼を引き受けた。
 その際に、受付の人に”風の悪戯”の草原には、竜馬(りゅうば)で行く方がいいと助言をもらう。
 竜馬とはその名の通り、竜つまりドラゴンに近い姿の馬のこと。分類すると魔物なので、厳密にはドラゴンの類ではない。
 立派な後ろ足で二足歩行をする体格で、頭から尻尾の先まで硬い鱗に覆われている。顔はまさにドラゴンの顔立ち。

「ボク、竜馬に乗るの、初めて!」
「主は?」
「私は幼い頃に何度か乗りこなすように訓練させてもらったことがあるわ」
「さっすがー」

 とはいえ、ファンタジーな乗り物に心を躍らせてしまう。
 はしゃぐラムに手を引かれながらも、竜馬を借りに向かった。
 私が選んだのは、自分を選べと言わんばかりに頭を擦り寄せてきた赤っぽい鱗の竜馬。

「主は竜馬にまで気に入られて……風の精霊の加護も楽勝じゃね?」

 ケラケラと笑ったあと、ルーシが先に竜馬で駆け出した。
 風の精霊と言えば、気まぐれなイメージがある。そんな気まぐれな精霊から加護をもらうなんて、無理に決まっている。
 木の精霊ペリミント様は恩返しだったから例外だけれど、普通は会うことも難しい存在だ。むやみやたらと会いに行くのもいけない。
 何故ルーシやソーイは、加護をもらえると信じているのだろうか。
 根拠はなんだろう。不思議でならない。
 私も竜馬に取り付けられた鞍の上に跨り、手綱をしっかりと握り締めて、走ってもらった。
 あっという間にルーシを追い抜いて、先導を走った竜馬。
 馬では到底通れない、岩だらけの斜面をひょいひょいっと飛び、越えてくれた。
 だいたい四時間だろうか、正午を回った頃に、目的地へ到着。
 ”風の悪戯”の草原。
 私の膝丈はある背の高い草が生い茂った緑一色の広々とした草原だった。
 青く澄み渡る空がよく見上げることが出来て、風が草を波打つように靡かせるのもよく見える。
 竜馬達から降りて、私達は戦闘態勢に入った。
 剣を召喚して、魔獣を探す。
 モグラ型やイタチ型の魔獣なら、背の高い草に潜んでいる可能性が高い。
 不意を突かれないように、慎重に気配をさぐる。
 風が草を揺らす音しか聞こえない静かな草原。

「リディー様、また風や土に聞きましょうか?」
「それがいいわね……いえ、ガーラドの魔法だけにしましょう。魔獣はきっと地面にいると思うから」

 ソーイの提案に、少し乗った。
 土を操れるガーラドに魔獣の居場所の把握をしてもらう。
 ソーイとガーラドは、無言で頷いた。
 ガーラドを守るように囲ったら、ガーラドは地面に手をつく。

「ラム、前方から来るぞ」
「わかった!」

 土に流れたガーラドの魔力に即発されたのか、早速動き出した。
 ラムの目の前に、土を掘り起こして顔を出す巨大モグラ型の魔獣。大きさは人間よりありそうだ。黒の鋭利な爪が振り上げられて、ラムは咄嗟のように雷を発現させた。ピカッと光り、ドゴンと鳴り響くいかづち。
 きっとそれはラムの全力だったはず。
 しかし、モグラの魔獣は少し焦げただけだ。
 怯みもしたが、またラムに黒い爪を振り上げようとした。

「ラム下がって! 土属性に雷属性はイマイチ効かない!」
「ぴええ!」
「リディー様! 目の前からも来ます!」

 私がラムのカバーをしようとしたが、私の目の前からも別の巨大モグラ型の魔獣が出てきたのだ。
 雷しか得意魔法が使えないラムは、ガーラドに引っ付く。そんなガーラドを飛び越えて、ルーシが剣で頭を一突きした。
 ほぼ同時に、私も目の前の魔獣の首を撥ねる。

「ごめんなさい! ボクまた役立たず!」

 涙目なラムを振り返り、私は。

「得意不得意があるのは当然よ。これから成長していけばいいから、そんなこと言わないで」

 と伝えながら、周囲を警戒する。

「リディー様……!」

 すると、ガーラドが弾かれたように立ち上がった。

「土魔法が来ます!」

 その声とともに、地面が揺れ出す。ボコボコと飛び出してきたため、各々で避ける羽目となった。

「ガーラド! ラム!」
「オレに任せろ!」

 二人の身を案じて名を呼ぶと、ルーシが代わりに返事をする。
 草むらの中に入ってしまった私に、大きなイタチ型の魔獣が三体、飛び込んだ。
 瞬時に出した水の刃を剣から出すように振って、三体とも両断した。
 バタバタと落ちるイタチ型の魔獣の向こう側からも、またイタチ型の魔獣が二体飛んできた。棘のある尻尾で、攻撃しようとしているみたいだ。

「リディー様! ボクがやる!」

 ラムの声に反応して、後ろに飛び退ける。
 またピカッと光って、ドゴンと雷鳴が響き渡った。
 今度は、真っ黒焦げの消し炭になる。効果覿面だ。

「イタチ型の魔獣がまだいるなら、ラム仕留めて! 他はモグラ型の魔獣に集中! 今の土魔法を使った魔獣を警戒して!」

 まだ土魔法を使った魔獣がいるはず。それなりに強い土属性の魔法だから、警戒すべきだと私は声を上げた。
 案の定。また土魔法が使われて、地面が揺れて、ボコボコと飛び出してきた。

「頑張っちゃう!」
「ラム、魔力を使いすぎないようにご注意ください」

 ラムにはモーリスがついているみたいだ。
 ガーラドにも、ルーシがついている。
 ソーイは、一人でも大丈夫だろう。
 棘を刺そうと尻尾を振るう魔獣が飛び込むが、私はサッと横にずれて躱す。
 それを、ラムが雷魔法で仕留める。モーリスの言う通り、使い過ぎは疲れてしまうが、もうイタチ型魔獣はいないようだ。
 ボコボコと地面が盛り上がるだけで、イタチ型魔獣は飛び出してこない。
 地面が安定しない中でも、なんとか踏み留まり、魔法を仕掛けてくる先を探す。
 一つ、また一つと盛り上がった地面を飛び越えて、見付けた。草原の穴の中から顔を出す一際大きな巨大モグラ。ここの大ボスってところだろうか。ラムに任せることも頭に過ったが、疲弊させてはいけない。このまま、私が仕留めてしまおう。

「”ーー加速せよーー”!」

 風の魔法で加速し、宙を舞うように飛び越えて、頭に剣を突き刺して着地した。
 捻りを加えてから剣を引き抜くと、崩れたので、降りる。
 周囲に耳をすませると、静けさが戻った。
 ここに繁殖していた魔獣は、狩れたようだ。
 私が見ていないだけで、ソーイも一体のモグラ型魔獣を仕留めていたから、モグラ型魔獣は合計四体。
 イタチ型魔獣は合計六体。

「ルーシ、始末を任せてもいいかしら?」
「りょーかい、我が主」

 放置すると血肉を求めた魔獣がまた現れて、この場に留まってしまう可能性もある。だから、始末するのだ。
 食べれそうなら食べるけれど、あまり美味しそうには思えないので、今回は諦める。
 ルーシの火属性の魔法で消し炭にするのだけれど、その前にモーリスとガーラドが死体を集めた。

「リディー様。少し周囲を歩きませんか?」

 ソーイがそんなお誘いをしてきたが、別にデートというわけではないだろう。

「物は試しに」

 また精霊の加護を期待している。
 鋭い濃い青色の瞳が、心なしか、目が爛々と輝いている気がした。

「ここは任せた」

 ソーイはルーシ達にそう声をかけると、私の背中を押して草原を歩くように促す。
 ルーシは横目で見るだけで、代わりにラムが「りょーかい」と返事をした。

「やっぱりよくないと思うわ。精霊に会うだけでも幸運だというのに、加護まで要求するなんて」

 と言いつつ、私は押されるがまま進む。

「……リディー様は」

 ソーイが口を開く。

「もっと欲張ってもいいと思います」

 そう言われて、きょとんとしてしまう。

「十分幸せなのに、これ以上欲張ってはバチが当たってしまうわ」
「……そうでしょうか」

 笑って言葉を返したのだけれど、ソーイは納得いかないって顔をしている。
 背の高い草を掻き分けるように進んでいれば、急に草がなくなった。いや、折れて地面に横たわっているだけだ。

「あら……ミステリーサークルかしら?」
「? なんですか、それは」

 見回すと、円形になっているみたいだった。ただの円形。
 ミステリーサークルとは、UFOが着地した時に出来るサークルのことだけれど、この世界では馴染みない言葉なので、説明が出来ない。宇宙の向こう側から円盤に乗って宇宙人が来るなんて発想は、持ち合わせていないみたいだ。
 ソーイに問われても曖昧に笑うだけでいたら、風が吹いた。
 軽く身体に当たるくらいの風が、次第に強くなり、よろけてしまいそうになる。
 なんだろう、この強風。
 不思議に思いながら耐えていれば、ふっと風の重みが消える。

「あ、れ?」

 見ると、目の前の草原に、二重の円形が現れていた。いつの間に。

「ちみ!!」

 子どものような声が、響き渡る。

「転生者だろ!?」

 ぽむっと鼻先に現れたのは、小さな小さな人型の何か。
 赤子のように見えるけれど、しっかり開いた瞳は青色。くるんと癖の強い髪は緑色。
 へそ出しの服装に素足といった格好。

「転生者なんだろう!? そうだと言って!!」

 何故か必死な様子で言ってきた。

「あ、はい、転生者です」

 私はついつい、そう答えてしまう。

「そうだろうそうだろう! しかも、地球からの転生者だな!?」

 平べったい胸を張って、得意げに言い当てる。

「はい……」

 風でふわふわと宙に浮いている彼は、きっと風の精霊だろう。

「風の精霊様でしょうか?」

 念のため、確認をする。

「いかにも! オレは風の精霊だ! 名をグリフィア!」

 えっへんと鼻を高くして、名乗ってくれた。

「私はリディー・ラーグ・ライアクアと申します、お目にかかれて光栄です。こちらは、従者のソーイです」

 スカートを軽く摘まみ上げて、お辞儀をしたあと、ソーイのことも紹介する。

「そんなかたっ苦しい挨拶はいいよ! 同じ地球人仲間じゃないか! オレ……ずっと待ってたんだよぉおお!!」

 いきなり泣き出した精霊グリフィア様。

「気付いたら、転生しちゃってさ! いや十中八九、ブラック企業で働いていたせいだけどさ! 五十年近く、ここで転生者が現れないかなぁって待ってみたりしてさ!」
「まぁ、五十年も……」
「そう! 五十年経ってもこの姿! ちんちくりん!! 転生するなら美少女か、イケメンが良かったのに!! このちんちくりんな身体!!」

 嘆くグリフィア様は、じとりと恨めしそうにソーイを見た。

「お前いいな……イケメンで、筋肉モリモリで……」
「は、はぁ……」

 ソーイがどんな反応をすればいいか迷っている様子。

「精霊に転生なんてチートだって思うじゃん? でもさぁ……暇なんだよぉおおっ! 特にやることねぇの! 風の精霊だからイメージ的に悪戯でもしておこうって、来る人達を遊んでたけど……それ以外やることなかったのよ!!」

 可愛い赤子なのに、なんか台無しな感じに嘆く精霊。

「えっと、ブラック企業で過労死した反動ではないでしょうか……? お暇を与えてもらった、感じですかね」

 なんて、憶測を言ってみる。

「そう思う?」
「憶測で過ぎないですが、私も前世では家庭環境がよくなかったのです。でも今世は愛情深い家庭で育ててもらえました。神様は前世になかったものを与えてくれたのではないでしょうか?」
「……リディーちゃんだっけ? 君いい子だね」

 微笑んでちょっと自慢げに言ってみれば、感心された。

「そうですか? ありがとうございます」
「うんうん、精霊の加護目的で来たって話が聞こえたから、遠くに飛ばしてやろうかと思ったけれど、いい子!」
「えっ……す、すみません……」

 いつから話を聞いていたのだろうか。
 私はおずおずと頭を下げて謝罪する。
 遠くに飛ばすって、どのくらい遠くだろう……。

「なんでまた、精霊の加護を求めてきたのさ?」
「ああ、それは……」

 私は竜王の加護をもらったことで、呆気なく勇者レベルになったことを話した。
 精霊の加護をもらうと、その精霊の属性のレベルがマックスになること。
 そして、賢者レベルを目指していることを簡潔に話した。
 気付けば、片付けを終えたルーシ達が後ろに立っていたけれど、グリフィア様は気に留めない。

「ふーん、なるほどね。いいよ。加護をあげるよ!」
「えっ? いいのですか?」
「ああ、これも何かの縁だし、オレも未知の賢者レベルの誕生に加担したい!」

 加担って……言い方。
 面白がっているのね。

「同じ地球の転生者だしね、リディーちゃん可愛いし、ぜひともオレの加護を受け取ってほしい!」

 キリッと目付きをすぼめたけれど、赤子の姿なのでまだまだ可愛さがある顔である。

「唇にちゅーすればいいんだよね」
「いえ、額です。グリフィア様」

 その表情のまま冗談を言うものだから、笑ってしまう。

「じゃあ、リディーちゃんにオレの加護を与えよう!」

 ちゅっと、額に小さな唇が触れた。
 ふわっと風に包まれる。
 風の精霊の加護を、容易く手に入れた。


 
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