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○15 悪魔と快楽責めの初夜。※
しおりを挟むくちゅ、くちゅり。
深い口付けをしながら、ゼノヴィスの手は私の身体のラインを確認するようにドレスの上から這う。
ポイッと、ヒールがベッドの下に投げられる。
赤い生地のドレスは、後ろのコルセットを緩めたあとは、ゼノヴィスが胸を差し込んだ両手で揉んだ。
その間も、口付けは止めない。
胸を揉まれて尖った乳首を摘ままれて「んふっ!♡」と甘い息が、重なる唇の隙間から零れてしまう。
「はぁ♡ ……ディナ、綺麗♡」
糸を引いて唇を離したゼノヴィスは、じっと私を見下ろす。
鮮明な赤いドレスは乱れて、脚も露にしている私を、目で楽しんでいると思うとゾクゾクする。
今夜が初夜だとは思っていなくて、ガーターベルトと黒のニーソだけど、お気に召したかな。
ドレスを選んだのは、ゼノヴィスだ。
赤い生地は、私の瞳の色。散りばめられた金色のラメは、ゼノヴィスの瞳の色。
そのゼノヴィスの金色の瞳が、ギラッと光った気がする。
れろーと首筋を舐めたあと、ぐいっとドレスを引き下げて、胸を晒し出したゼノヴィスは、そこにしゃぶりついた。
ちゅぱちゅぱっと味わうように吸い付きながら、私の太ももを撫で上げて、下着越しに割れ目をこすり始める。
「ん♡ あ♡ ああ♡」
ゼノヴィスに味わうように愛撫される快楽。心地いい。
「もう濡れてるね。いっぱい教えたから、すぐに濡れるようになって。えっちだな、ディナ♡」
「っ♡」
ゼノヴィスの指先が下着の中に滑り込んで、くちゅくちゅと愛液を弄ぶ。
意地悪を言うとゼノヴィスは、下着だけを脱がせてきた。
「ドレスは……脱がなくていいの?」
「まだ着てて? 綺麗だから♡もったいない♡」
「んっ!♡」
ドレスを着たままの私の腰を軽く持ち上げてきたゼノヴィスは、蜜壺に口をつけた。
れろれろと周りから舐めたあと、じゅるっと吸い上げる。しびれる快楽に襲われた。
「んああっ♡」
「すごい、ひくひくして溢れるね。期待してくれてるんだ?♡」
クリトリスへ舌を伸ばすと、蜜壺には指を差し込んだゼノヴィス。
「一回目、イこうね? ディナ」
「はんっ♡ あっああっ♡」
れろれろと舌先でクリトリスをなぶって、じゅぼじゅぼと二本の指で掻き回す。
強い刺激に、快楽に慣らされた私の身体は呆気なく絶頂に向かった。
「あんんんっ!♡」
声を上げてから、思わず人に聞かれる恐れが過り、口を手で塞いだ。
「大丈夫、いつもと同じ、防音の結界も張ってるよ。邪魔されないように、入ってきても認識阻害の魔法で見えないから安心して。あ、今締まった。想像だけで、興奮しちゃった?」
「~っ! 意地悪っ」
「ふふ♡ごめんごめん。ほら、ドレスを上げて? もっとほぐしてあげるから」
「ん♡」
ゼノヴィスの言われた通り、赤いドレスの裾を持ち上げた。
ちゅっと私と一回のキスをしたあと、ゼノヴィスはじゅぼじゅぼと指の出し入れを繰り返す。
もう片方の手の親指ではクリトリスをこねくり回されるから、びくびくと身体が震えてしまう。
「はぁー♡ ドレスを上げてくれるディナってホント、扇情的で可愛い♡」
うっとりと見つめてきては、ちゅっ、ちゅく、と啄むキスをする。
キスは優しいのに、指は激しくずぼずぼと抜き差しするから、頭がバクるかと思った。
「イク♡ンンンッ!♡」
イった瞬間にグッと唇を押し付けられて、ちゅぅううと吸われる。
「はぁ♡可愛すぎ、ディナ……。オレもいいかな? 早く繋がりたい。ずっと……ずっと待ってた……♡」
目をとろんとさせたゼノヴィスは、上着を脱ぐと、ズボンも脱ぎ捨てた。
くてりとベッドに横たわる私が見上げるのは、そそり立つ肉棒を持つゼノヴィス。
ついに本番を迎えるのかと思うと、期待でドキドキと胸が苦しくなった。
「ディナの初めて……もらうね」
「うん……」
がっしり掴んだ腰を引き寄せると、向き合わせたゼノヴィスは、肉棒の先っぽを私の蜜壺の入り口に当てる。
熱いそれに、期待で勝手に入り口がひくひくしてしまう。恥ずかしい。
「挿入(い)れるよ……ん。ディナの……ナカ……♡ 狭い♡ あっつぅ♡」
「んんっ♡ 入ってきてるっ♡」
ずぷっ、と先が入ってきた。ゆっくりと入り込む圧迫は、指よりも大きくて熱くて、硬い。
ゼノが。ゼノが入ってる♡
興奮で目が回りそう。
「ゼノがっ……入ってきてるっ♡」
「うん♡ オレのが入ってるよ♡ 待って……ここが、処女膜……♡ もらうよ?♡」
「もらってゼノ♡ 全部あげる♡」
「っ!!♡」
ずぷんっと突き破る衝撃を受けた。がっしりと腰を持たれて、ゼノヴィスの腰を打ち付けられた。
「は、はうっ……」
「っ、ディナ、痛い?」
「う、ううん。ナカ、苦しい、だけ」
「よかった。オレも……♡ ぎゅうぎゅうで、苦し♡」
ギュッと抱き締めてくれるゼノヴィスが頭を撫でてくる。
ただでさえキツいナカを締めてしまった。ゼノヴィスが「うっ♡」呻く。
「ディナ♡ 繋がってるよ♡ オレ達、繋がってる♡」
「うん♡んぅ」
抱き締め合いながら、口付けを交わす。
「ディナのナカ♡ 気持ちいい♡ ヤバいな……♡ 絶対すぐ出ちゃう♡」
濃厚なキスをしているうちに、小刻みにゼノヴィスが腰を動き始めた。
「痛くない?」
「うんっ、ちゅっ」
胸元のドレスを引きずり下して、ゼノヴィスは胸を揉みしだきながら、腰を揺さぶる。
ずりずりとナカがこすれる♡ ゼノヴィスの硬いモノで♡
繋がっているという幸福感に、快楽が加算される。
「もっと動くね♡」
ゼノヴィスの腰がゆっくりと動き、ずっ♡ずっ♡とこすり上げられた。
な、なにこれ♡ ゴリゴリ、イイところ♡ 引っかかって削ってくる♡ イイ!♡
「ああっ♡すごいっ♡ゼノ♡」
すぐに快楽を拾ってしまう開発済みの身体。ゼノヴィスのピストンに善がる。
ゼノヴィスの顔が、ニヤリと愉悦に歪むのが見えた。同時に、ナカにある肉棒がビキッと大きくなった気がする。
「ああ、もっと善がって♡ディナ♡ 可愛い♡ 可愛い可愛い♡ 好きっ♡ んんっ!♡」
グッグッと腰を押し進めてくるゼノヴィスは、唇をむしゃぶりつき、抱き締めてきた。
キスの間に、喘ぎを零して、しがみつく。
次第に、ゼノヴィスの腰つきは激しくなって、ぱんぱんぱちゅぱちゅ♡と肌を打ち付ける音を鳴り響かせる。
じゅぼじゅぼと愛液と先走りは混ざり合って、イイところを突かれる度に、絶頂に上り詰めた。
「ゼノ♡ゼノ♡うああっ♡イク♡ンンンッ!♡ イクの!♡ン~~~ッ!!♡」
「うっ!♡ んぅ~……ッ♡」
ナカを突かれて絶頂を迎えた私は、痙攣した身体を逸らす。
ゼノヴィスはピタリと動きを止めて、苦しそうにベッドのシーツを握り締めて震えた。
「ヤバい♡締め付け♡ 出るかと思った……♡ ディナ、初めてナカイキ出来たね♡ あ~、だめだ……♡ こんな締め付けられたら、我慢出来ない。オレもイっていい? ナカで出していいよね? 出す♡」
はぁはぁ♡と荒い息を零しながら、ゼノヴィスは垂らした涎をじゅるっと舌なめずりして、私のお腹を撫でる。
中出し。それは決定事項。
ゼノヴィスの精液を出されても、妊娠したりしないけれど。
でも。けれど、あの量を出されたら……♡
「はあ♡きゅうきゅうしてる♡ そんなにオレを締め付けて♡欲しいんだね♡ あげる♡ ココで受け止めて♡」
私の腰を一度持ち上げると、脚の裏をしっかり持って、ゼノヴィスはピストンを再開し始めた。
ずちゅずちゅ♡ 私のナカを突き上げて、腰をぱちゅぱちゅ♡と打ち付けるゼノヴィス。
ゴリゴリとイイところ削る♡ 快楽が止まらない♡
「あっ!♡ ああっ!♡ 強いっ♡ はげしっ♡ ゼノぉお♡」
「はぁはぁ♡ ディナ♡ ああっ、締め付けイイ♡ 気持ちイイ♡」
「私もイイの♡ んああっ!♡」
「またイクの?♡ イって♡ オレもイク♡一緒に!♡」
激しい腰使いに興奮が増すし、意識が持っていかれそうな快楽が押し寄せる。
じゅぽじゅぽと入り口がいやらしい水音を立てて、ナカをこすり合う肉棒が掻き回す。
パンパンと腰を打ち付ける音がどんどん間隔を狭めて、やがて。
「イけ♡」
ずちゅんっと奥にねじ込まれたかと思えば、どぴゅうっと熱いものが最奥にぶっかけられて、脳天を突き破るような絶頂を味わった。声にならない声を上げて果てた。
「アッ♡ しぼられっ、るっ♡ くぅっ♡」とぶるりと震えながら、ゼノヴィスはびゅるびゅるとナカで射精する。ゼノヴィスの肉棒がドクドクと脈を打ちながら吐き出しているのを、朦朧としているような意識の中で感じた。
出されてる♡ ナカで……♡
すごい出されている♡ 中出しだ……♡
すぐにいっぱいになって苦しくなった。熱い。ゼノヴィスの精子がナカでいっぱいに♡
「はぁ、はぁ♡ ……ディナ、気持ちよかった……最高すぎる♡」
ぽーと私を腕をついて上から見下ろしていたゼノヴィスは、幸せそうな顔を綻ばせた。
「んぅー。ディナは?」
「いっしょ……きもちい♡」
「あはっ♡可愛い♡ オレもだよ、一緒にイクの、最高に気持ちいいね……ちゅっ♡」
ちゅっ。ちゅぱちゅぱと口付けをするゼノヴィスが、私の頭を撫でては、頬擦りをしてくる。まだ繋がっているから、イった余韻の身体でビクビクと震えてしまう。
「ゼノ、ナカ、くるし」
「たくさん出しすぎた? ごめんね……ディナ」
「んぅ?」
いっぱいになっているお腹を上から撫でられて、びくりと小さく足が跳ねてしまう。
「気持ち良すぎて、腰止まっちゃった……。オレも初めてすぎる快楽に意識飛びかけた……♡ ごめんね、次はちゃんと、イキ狂わせるから♡」
「え? えっと……待って? 別にイキ狂わせなくてもいいんだよ? あんっ!」
なんでそこ決定事項なんだろうか。
止めようとしたのだけど、ゼノヴィスが一度引いた肉棒を、ずんっと突き進めてきた。
ゼノヴィスが吐いた欲が、蜜壺の入り口からボタボタと零れ落ちる。キツイ。
「あー、汚れちゃったね。今脱がすよ」
ずるっとドレスを引き抜かれて、ガーターベルトとニーソ姿のみの裸になってしまった。
「はぁー♡ 綺麗だ、ディナ」
恍惚の表情で私を見下ろすゼノヴィスは、ナカに挿し込んだままの肉棒をすっかり硬くしている。
「ディナと繋がってる♡ セックスしてる♡ オレのでぐちゃぐちゃ言ってるの聞こえる?♡」
ゆさゆさと腰を動かすゼノヴィスは、熱に浮かれたように私を見下ろして、卑猥な音を鳴らし続ける。粘着質な水音は、入り口で泡立っているみたいだ。
「オレのディナ♡ 全部オレの♡ オレの全部もディナのものだよ♡」
ワイシャツも脱ぎ捨てたゼノヴィスと肌を合わせて抱き締め合う。
ゼノヴィスは押し潰すように腰を振り、突き上げてきた。
最初の絶頂で、悲鳴を上げるみたいに喘ぐしか出来ない。ゼノヴィスは宣言通り、イキ狂わせようと、執拗に責めた。締め付けられて苦しそうだけどそれでも腰を止めずに、私の絶頂を引き延ばす。
なすすべもなく、ゼノヴィスにしがみついたまま、快楽に突き上げられ続けた。
「ゼノ♡ゼノ♡ だめぇえ!♡」
「ディナ♡イッて♡ オレもまたイク♡」
「ああっそんな♡ イク♡イッ、ク!!♡」
目の前で、白が弾ける。チカチカと弾けるそれと、ナカでまた大量に似非精子を受け止めることを感じて、声もなく絶頂を迎える。
気絶しそうなほどの快楽なのに、ゼノヴィスの肉棒はどぷどぷと吐き出しながら、まだ私のナカを掻き回す。
快楽から逃げられない。ゼノヴィスが止まってくれないからだ。
本当に、絶倫悪魔に、連続絶頂をさせられる♡
やら♡気持ちよすぎて死んじゃう♡死んじゃうよ♡ゼノ♡
そう必死に言ったであろう私に、ゼノヴィスは。
「じゃあなんで、オレの腰に、脚絡んでるの?」
と、耳に吹きかけた。
私の脚はがっちりとゼノヴィスの腰をホールドしていた。
嫌だと言っているのに、こんなことしてすがっている自分に、どうしようもなく恥ずかしくなる。
「初夜はまだ始まったばかりだよ。オレのディナ♡」
ちゅっと耳にキスをして、舌で舐め尽くすゼノヴィスの腰使いに、意識が遠退きそうになっても快楽を味わってしまう。
甘く囁く悪魔にしがみついて、喘ぐ。喘ぐ。
私の悪魔が、快楽責めに堕とした初夜は、続いた。
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