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第1章
ドライビングセンター
しおりを挟むピピピピピピピピピピピピ カチッ
「8時か」
目覚ましの音で起きると、ノソノソと着替える
服装はいたって普通よく見る格好だ
平民男性がよく履くジーンズに長袖のシャツ
洗面と朝食を済ませると、ガレージへと向かう
「おはようGT-R」
昨日納車されたばかりの相棒に声をかける
車がしゃべるわけもないが、俺の癖で話しかけてしまう
俺の家族なのだから当たり前だろう
(後で名前もつけてやろう)
ドアを開け、シートへと体を滑り込ませる
シュルッ、カチャ、キュキュッ
6点式のハーネスを締めるとキーを差してエンジンをかける
ピー、ブルルッブゥーン
作用角の大きいハイカムによりアイドルがバラついている
クラッチ、シフト、サイドブレーキ、アクセルと操作し動き出す
「さぁ今日はドライビングセンターに行くぞ」
待ちに待った日にワクワクしながら目的地まで行く
俺はドライビングセンターのある中心部から少し離れた所に住んでいるので
20分くらいのドライブだ
・
・
・
『ドライビングセンター入り口』
目的地に着いた俺は、車から降りて建物へと入る
カチャ、カランカラン
ドアについたベルが鳴る
俺のことを見てくる人が数人いるがすぐに元に戻る
そこそこ広いエントランスには、30人程人がいる
「すみません。スポーツドライバーになりたいのですが」
受付嬢に話しかける
「ようこそ!ドライビングセンターへ!!
スポーツドライバー志望ですね、こちらにご記入をお願いします」
1枚の紙を渡される
そこには、名前・身分・年齢・性別・現在所有の車名の欄がある
『名前 シュン=サカグチ
身分 平民
年齢 27歳
性別 男
現在所有の車名 日産 スカイラインGT-R (BCNR33)』
「これでどうですか?」
「ご記入ありがとうございます。では確認しますね、少々お待ちください」
こう言って受付嬢は紙へと目を落とす
しかし、突然なぜか固まった
「.....え?」
「あ、何か間違えてましたか?」
「いえ、何も間違いないですが...」
間違いじゃなければなぜ、固まる?
「ここに書いてあるのは本当ですか?」
「はい、嘘書いてもメリットないですから」
「では、スカイラインというのは本物ですか?」
「勿論です。昨日納車したばかりですが」
「...ただいまセンター長を呼んで参ります お掛けになってお待ちください」
「え、はい」
なんだか大ごとになってしまった
センター長まで呼ぶなんて
5分くらいした後、
「サカグチさん、シュン=サカグチさん、センター室までお願いします」
さっきの受付嬢が俺を呼んだ
「はい、今行きます」
廊下を歩きセンター室へとたどり着く
「サカグチさんをお連れしました」
「入ってくれ」
センター室には恰幅のいいおばさんがデスクに向かっていた
「では、失礼します」
「ああ、ありがとう」
ガッチャン
扉が閉まる
「サカグチ君、どうぞソファにかけて」
「失礼します」
2人ともソファに座る
「いきなり呼び出してすまなかったね」
「いえ、驚きましたが 呼び出された理由お聞きしても?」
「そうだね、本題に入ろう」
「君は何者だい、シュン=サカグチ」
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