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第七章
そのころ
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ムーン公爵邸。フリードリヒの私室。
フリードリヒ・ムーン公爵ことファフニールは、ワインを傾けながらのんびりしていた。
すると、私室の窓が開き、青髪の美少女アンフィスバエナが入ってくる。
「人は窓から入らない。もっと礼儀を学んだらどうだい?」
「ごめん」
アンフィスバエナは素直に謝る。
そして、ペコっと頭を下げすぐに上げた。
「リンドブルム、ぜんぜん気付いてなかったね」
「そりゃあそうさ。私の正体を知るものは、この世界で君だけだ。まぁ、私が名乗り出なかったら、きみも気付かなかっただろうけど」
「うん。こうして目の前にいても、あなたがファフニールだって思えない。きっと、お父様も」
「かもね。で……行かないのかい?」
「もちろん行くよ。エキドナ姉様とテュポーン兄様、そして父上の力を全然引き出せないリュウキ。こんな面白そうな戦い、見なきゃ損だね」
「ふふ、私にも見せてくれよ?」
「うん。『眼』を共有しておく。ところでファフニール……どっちが勝つと思う?」
「……ふふ、聞きたいかい?」
「うん」
ファフニールはワイングラスを傾け、ルビーの液体を揺らす。
「今のままでは、リュウキくんはエキドナを傷付けることも、テュポーンに触れることもできないだろうね。怒りで頭が回っていないのか……普段のリュウキくんなら、その程度のことに気付きそうなんだが」
「じゃあ、負け?」
「いや? 仮にもリュウキくんは我らが父の力を継承した人間だ。その力をどこまで引き出せるかが勝負のカギとなる」
「……じゃあ、勝ち?」
「さぁね。でも、確実に言えることは……人間のリュウキくんが、ドラゴンである父の力を、どうあがいても完全には引き出せないってところかな。今のリュウキくんは、50%の力を引き出しているが、それはあくまで人間が引き出せる限界の50%であり、本来の父の力に換算しても、1%以下だ」
「……それでスヴァローグを倒しちゃったんだよね」
「そう、それが父の恐ろしいところだ。誰よりも優しく慈愛に満ちていた父。かつて、リンドブルムを傷付けた龍の軍団を、たった一体で殲滅した地上最強のドラゴン。おかげで、ドラゴンは我ら八体……いや、スヴァローグは死んだから七体か。それしかいない」
「…………」
「正直、わからないね。リュウキくんが死んでも、あの双子は気にもしないだろう。父の力を吸収し、またギガントマキアを作り世界を相手に遊ぶだけ……さてさて、どうなることやら」
「ファフニール、あなたは手を貸さないの?」
「貸してるじゃないか。ワイバーンを手配したり、死んだ人間の始末、学園やギルドに報告……」
「それは、ムーン公爵としてのあなた。ドラゴンとしてのあなたは?」
「ふむ……確かに、それはないな」
「もっと楽しみたいなら、手を貸してみるのも一興かもよ?」
「……く、はっはっは!! まぁ確かに……それも悪くない、か」
ファフニールは、自分の人差し指をスパッと切り落とした。
それを引き出しから出した布で包み、アンフィスバエナへ投げる。
「使い方は任せる。それと……そこまで言うんだ。きみも何かしたらどうだ?」
「ふふ、そうかもね」
アンフィスバエナは、窓から消えた。
ファフニールは椅子に深く腰掛け呟いた。
「やれやれ。私としたことが乗せられてしまった。ふ……思った以上に、リュウキくんのことが気に入っているのかもしれないね」
◇◇◇◇◇◇
「ぅ……」
アキューレが目を覚ますと、ふかふかなベッドの上だった。
天蓋付き。さらに、シルクやレースがふんだんに使われたベッドシーツ。ベッド自体の装飾もかなり凝っている。貴族が使うようなベッドの上だ。
そして、気付く。
「あれ、服……」
服を着ていない。さらに、全身至るところ磨かれている。
風呂に入れたのか、肌はつやつや。髪もサラサラ。自分でも驚くくらい『綺麗』なアキューレがいた。
周りを見渡すと、何もない。何もない部屋のど真ん中に、ベッドがあるだけの部屋。
「おはよう、お嬢ちゃん」
「っ!!」
ベッドも毛布が盛り上がり、一人の少女が現れた。
一糸まとわぬ美しい少女だ。アキューレと同い年か、少し上くらいの少女。
明るい水色のロングウェーブヘア、スレンダーな肢体がなまめかしい。
「私はエキドナ。よろしくね」
「……ここ、どこ?」
「私の部屋。ふふ……何をされるか、わかるわね?」
「……えっちなこと。でも、わたし女の子だよ? そういうのは、男の子と女の子がすること」
「そうかもねぇ? でも……私は人間じゃないもの。可愛い子は大好き。男も、女も、老人も、不細工でも、私が気に入れば、私はみんなを愛するわ」
「……っ」
エキドナは、アキューレに覆いかぶさる。
水色の髪は冷たく、眼はまるで蛇のように鋭く、まっすぐアキューレを見ている。
「まだ、食べないわ。ふふ……しゃぶりつくして、丸呑みしてあげる。エルフの味なんて数千年ぶり……しかも、あなたは極上」
「……変態」
「あはは!! ね、そう思うわよね……テュポーン」
と───いつの間にか、部屋のドアにもたれかかる少年がいた。
紫色のクセッ毛で、つまらなそうにエキドナを見ている。
その顔は、エキドナと瓜二つだ。
「やれやれ……お前、マジでわけわからん。さっさと食っちまえばいいのに」
「バカね。私は美食家なの、美味しいものほど、長く味わいたいのよ」
餌。
アキューレは理解した。自分は『餌』なのだと。
これから来るのは、『死』だ。
この二人は、自分を殺す。
「……っ」
「あら? 恐怖してるの? 怖い? ふふ……その恐怖も、いいスパイスになる」
「悪趣味だな。ま、好きにしなよ。あと、楽しむのはほどほどにしとけよ」
テュポーンはドアを開け、ニヤリと笑った。
「役者がそろった。ククク……始まるぜ?」
次の瞬間、どこからか爆発音が聞こえてきた。
そして、空いた窓から聞こえてきた。
「アキューレ!! 俺だ、リュウキだ!! いるなら返事してくれ!!」
それは───アキューレにとって、希望の声だった。
フリードリヒ・ムーン公爵ことファフニールは、ワインを傾けながらのんびりしていた。
すると、私室の窓が開き、青髪の美少女アンフィスバエナが入ってくる。
「人は窓から入らない。もっと礼儀を学んだらどうだい?」
「ごめん」
アンフィスバエナは素直に謝る。
そして、ペコっと頭を下げすぐに上げた。
「リンドブルム、ぜんぜん気付いてなかったね」
「そりゃあそうさ。私の正体を知るものは、この世界で君だけだ。まぁ、私が名乗り出なかったら、きみも気付かなかっただろうけど」
「うん。こうして目の前にいても、あなたがファフニールだって思えない。きっと、お父様も」
「かもね。で……行かないのかい?」
「もちろん行くよ。エキドナ姉様とテュポーン兄様、そして父上の力を全然引き出せないリュウキ。こんな面白そうな戦い、見なきゃ損だね」
「ふふ、私にも見せてくれよ?」
「うん。『眼』を共有しておく。ところでファフニール……どっちが勝つと思う?」
「……ふふ、聞きたいかい?」
「うん」
ファフニールはワイングラスを傾け、ルビーの液体を揺らす。
「今のままでは、リュウキくんはエキドナを傷付けることも、テュポーンに触れることもできないだろうね。怒りで頭が回っていないのか……普段のリュウキくんなら、その程度のことに気付きそうなんだが」
「じゃあ、負け?」
「いや? 仮にもリュウキくんは我らが父の力を継承した人間だ。その力をどこまで引き出せるかが勝負のカギとなる」
「……じゃあ、勝ち?」
「さぁね。でも、確実に言えることは……人間のリュウキくんが、ドラゴンである父の力を、どうあがいても完全には引き出せないってところかな。今のリュウキくんは、50%の力を引き出しているが、それはあくまで人間が引き出せる限界の50%であり、本来の父の力に換算しても、1%以下だ」
「……それでスヴァローグを倒しちゃったんだよね」
「そう、それが父の恐ろしいところだ。誰よりも優しく慈愛に満ちていた父。かつて、リンドブルムを傷付けた龍の軍団を、たった一体で殲滅した地上最強のドラゴン。おかげで、ドラゴンは我ら八体……いや、スヴァローグは死んだから七体か。それしかいない」
「…………」
「正直、わからないね。リュウキくんが死んでも、あの双子は気にもしないだろう。父の力を吸収し、またギガントマキアを作り世界を相手に遊ぶだけ……さてさて、どうなることやら」
「ファフニール、あなたは手を貸さないの?」
「貸してるじゃないか。ワイバーンを手配したり、死んだ人間の始末、学園やギルドに報告……」
「それは、ムーン公爵としてのあなた。ドラゴンとしてのあなたは?」
「ふむ……確かに、それはないな」
「もっと楽しみたいなら、手を貸してみるのも一興かもよ?」
「……く、はっはっは!! まぁ確かに……それも悪くない、か」
ファフニールは、自分の人差し指をスパッと切り落とした。
それを引き出しから出した布で包み、アンフィスバエナへ投げる。
「使い方は任せる。それと……そこまで言うんだ。きみも何かしたらどうだ?」
「ふふ、そうかもね」
アンフィスバエナは、窓から消えた。
ファフニールは椅子に深く腰掛け呟いた。
「やれやれ。私としたことが乗せられてしまった。ふ……思った以上に、リュウキくんのことが気に入っているのかもしれないね」
◇◇◇◇◇◇
「ぅ……」
アキューレが目を覚ますと、ふかふかなベッドの上だった。
天蓋付き。さらに、シルクやレースがふんだんに使われたベッドシーツ。ベッド自体の装飾もかなり凝っている。貴族が使うようなベッドの上だ。
そして、気付く。
「あれ、服……」
服を着ていない。さらに、全身至るところ磨かれている。
風呂に入れたのか、肌はつやつや。髪もサラサラ。自分でも驚くくらい『綺麗』なアキューレがいた。
周りを見渡すと、何もない。何もない部屋のど真ん中に、ベッドがあるだけの部屋。
「おはよう、お嬢ちゃん」
「っ!!」
ベッドも毛布が盛り上がり、一人の少女が現れた。
一糸まとわぬ美しい少女だ。アキューレと同い年か、少し上くらいの少女。
明るい水色のロングウェーブヘア、スレンダーな肢体がなまめかしい。
「私はエキドナ。よろしくね」
「……ここ、どこ?」
「私の部屋。ふふ……何をされるか、わかるわね?」
「……えっちなこと。でも、わたし女の子だよ? そういうのは、男の子と女の子がすること」
「そうかもねぇ? でも……私は人間じゃないもの。可愛い子は大好き。男も、女も、老人も、不細工でも、私が気に入れば、私はみんなを愛するわ」
「……っ」
エキドナは、アキューレに覆いかぶさる。
水色の髪は冷たく、眼はまるで蛇のように鋭く、まっすぐアキューレを見ている。
「まだ、食べないわ。ふふ……しゃぶりつくして、丸呑みしてあげる。エルフの味なんて数千年ぶり……しかも、あなたは極上」
「……変態」
「あはは!! ね、そう思うわよね……テュポーン」
と───いつの間にか、部屋のドアにもたれかかる少年がいた。
紫色のクセッ毛で、つまらなそうにエキドナを見ている。
その顔は、エキドナと瓜二つだ。
「やれやれ……お前、マジでわけわからん。さっさと食っちまえばいいのに」
「バカね。私は美食家なの、美味しいものほど、長く味わいたいのよ」
餌。
アキューレは理解した。自分は『餌』なのだと。
これから来るのは、『死』だ。
この二人は、自分を殺す。
「……っ」
「あら? 恐怖してるの? 怖い? ふふ……その恐怖も、いいスパイスになる」
「悪趣味だな。ま、好きにしなよ。あと、楽しむのはほどほどにしとけよ」
テュポーンはドアを開け、ニヤリと笑った。
「役者がそろった。ククク……始まるぜ?」
次の瞬間、どこからか爆発音が聞こえてきた。
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「アキューレ!! 俺だ、リュウキだ!! いるなら返事してくれ!!」
それは───アキューレにとって、希望の声だった。
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