89 / 109
第七章
双頭龍ティアマット
しおりを挟む
俺は真正面から双頭龍と対峙する。
とんでもない大きさだ。ウミヘビとマムシの頭に、長さは数キロほど、俺が千人いてもあっさり丸呑みできるだろう。
エキドナ、テュポーンの真の姿は、一体の双頭龍。
どうやって戦えばいいのか、見当もつかない。
すると、ウミヘビ側……エキドナが喋った。
『私たちはねぇ……本来は「観客・主催者」なの。弄び、楽しみ、嗤う……自分たちで手を下すことはない。でも、でも、でも……お前は、その線を踏み越えた!!』
『そういうことだ。真の姿を見せるなんて数千年ぶりだ。なぁエキドナ、久しぶりに「真の名」で戦おうぜ』
『そうね……お聞きなさい、クソ人間。我らの真の名はティアマット。双頭龍ティアマットよ!!』
「ふん、だからなんだよ。俺は、お前らなんかに負けるつもりないからな!!」
黄金の闘気を漲らせ、スキルイーターをセットする。
「スキルイーター、セット!! 『嵐龍闘気』!!」
ファフニールとかいうドラゴンの闘気。属性は『嵐』だ。
風属性の上位で、風ではなく暴風を巻き起こす。
俺は周囲にいくつもの『竜巻』を起こし、エキドナの頭に向かって特攻した。
「まずは、お前からだ!!」
『フン!! シュゥゥゥ───……ブワァァァァァッ!!』
「っ!!」
エキドナは、口から放水した。
鉄砲水なんてもんじゃない。喰らったら飲み込まれる、やばい。
「───……っっあぶねっ!?」
『フン……オレも忘れるなよ?』
「!!」
そして、テュポーンの口が開き、小さな紫色の粒が大量に発射された。
「ど、『闘気精製』───〝黄金盾〟!!」
黄金の盾が粒を受ける……が、一発目を喰らっただけで盾に亀裂が入る。俺は闘気を加えて盾を修復するが、それだけで動けなくなってしまった。
そして、エキドナの放水……先ほどと同じ威力の水砲が盾に直撃、盾は砕け俺は吹っ飛ばされた。
「ぐ、アァァァァ!?」
地面に激突。鱗のおかげでダメージはあまりないが、今のままじゃ近づくことすらできない。
「まずいな。倒すどころか……このままじゃ、ジリ貧だ」
◇◇◇◇◇
◇◇◇◇◇
◇◇◇◇◇
ボロボロになった宮殿内を、レイたちは走っていた。
アキューレを探しつつ、レノは叫ぶ。
「なぁ!! リュウキのやつ、大丈夫なのか!?」
「知らないわよ!! とにかく、今はアキューレを探さないと!!」
「くんくん……あっちに、森っぽい匂いする」
「も、森ですか?」
くんくん匂いを嗅ぐリンドブルムに、アピアが首を傾げる。
とりあえず、リンドブルムを先頭に進む。
十字路を通り、その先の部屋に入る。
「な、なんじゃこりゃ……も、森?」
そこは、森だった。
枝や蔦に絡みつかれ、身動きのできない人間が大勢いた。中にはキルトやプリメラ、チーム『アークライト』の面々がいる。
「これ、わたしの力。そっか、リュウキがやったんだ」
「た、助けなくて……い、いいの?」
サリオがおずおず聞く。リュウキがこれをやったということは、間違いなくキルトたちは何かをやらかし、こうして拘束されている。助ければ厄介なことになるだろう。
レイは考えこみ、周囲を見渡す。
「見て、あそこにドアがある。ここはこのまま放置するわ」
「い、いいの?」
「ええ。あたしたちの目的はアキューレ。その後は……リュウキを連れて、逃げるわよ」
「無理だよ。お兄さま、お姉さまからは逃げられない」
リンドブルムが断言する。
レイは歯を食いしばり、リンドブルムを睨む。
「あんた、ドラゴンなんでしょ? あの馬鹿でかいヘビ、なんとかできないの!?」
「無理。わたし……兄妹でいちばん弱い。今のリュウキよりも弱い」
「……ごめん」
レイは言いすぎたと感じたのか、素直に謝った。
すると、アピアが銃を抜いた。
「待ってください。誰かが、こっちに来ます……!!」
アピアが銃を向けるとの、ドアが開くのは同時だった。
そこにいたのは、気を失ったアキューレを抱えたイザベラだった。
「ふ、ふふ……まだ、まだチャンスはあるようね」
「アキューレ!! あんた、その子を離しなさい!!」
レイが双剣を抜き、サリオが杖を、アピアが銃の安全装置を外し、レノが指をぺきぺき鳴らす。
だが、イザベラがアキューレの首を片手で掴み、持ち上げた。
外見は十代後半にしか見えないのに、恐るべき力だった。
「首、へし折るわよ?」
「「「「っ!!」」」」
もちろん───……イザベラがそんなことをするはずがない。そもそも、アキューレはエキドナの大事な『オモチャ』なのだ。壊したりすれば、自分が『喰われる』だろう。
だが、脅しは効果的だった。
「武器を捨てなさい。そして、このうっとおしい樹から、キルトたちを助けなさい」
「くっ……あんた、何者よ。一体」
「時間稼ぎは無駄。ふふ……エキドナ様たちのほん「えい」
次の瞬間、アキューレを掴んでいたイザベラの腕が、肘から綺麗に切断された。
リンドブルムが、手刀で落としたのだ。
ボトリと落ちる腕、崩れ落ちるアキューレをリンドブルムは抱える。
「え」
「「「「え」」」」
「この子、助けるんでしょ?」
そして───イザベラが青くなり、ぶわっと冷や汗を流し、肘の断面から血が噴き出した。
「い、ッギャァァァァァ!? ううう、腕ァァァァァァァァァァ!!」
イザベラの絶叫をリンドブルムは無視。アキューレを抱え、スタスタ戻ってきた。
「これで終わり? あとは、リュウキだけだね」
「え、ええ」
「……な、サリオ。この子マジでやばいな」
「う、うん。一番弱いとか絶対噓だよね……」
「すごい。さすがリンドブルム様!!」
アピアだけは感激していた。真龍聖教の信者なだけある。
レイはため息を吐き、剣に雷魔法を付与。身体強化を使い絶叫するイザベラへ接近し、そのまま頭をガツンと殴り気絶させた。そして、腕の止血をして荷物からロープを出し、イザベラを拘束する。
「おい、そいつどうすんだよ」
「とりあえずね。ギガントマキアの構成員なのは間違いないでしょうし、法の裁きで断罪するわ」
「……でも」
サリオは俯く。
アピアは、両手を組んで静かに言った。
「あとは───……リュウキくんに、お任せしましょう」
とんでもない大きさだ。ウミヘビとマムシの頭に、長さは数キロほど、俺が千人いてもあっさり丸呑みできるだろう。
エキドナ、テュポーンの真の姿は、一体の双頭龍。
どうやって戦えばいいのか、見当もつかない。
すると、ウミヘビ側……エキドナが喋った。
『私たちはねぇ……本来は「観客・主催者」なの。弄び、楽しみ、嗤う……自分たちで手を下すことはない。でも、でも、でも……お前は、その線を踏み越えた!!』
『そういうことだ。真の姿を見せるなんて数千年ぶりだ。なぁエキドナ、久しぶりに「真の名」で戦おうぜ』
『そうね……お聞きなさい、クソ人間。我らの真の名はティアマット。双頭龍ティアマットよ!!』
「ふん、だからなんだよ。俺は、お前らなんかに負けるつもりないからな!!」
黄金の闘気を漲らせ、スキルイーターをセットする。
「スキルイーター、セット!! 『嵐龍闘気』!!」
ファフニールとかいうドラゴンの闘気。属性は『嵐』だ。
風属性の上位で、風ではなく暴風を巻き起こす。
俺は周囲にいくつもの『竜巻』を起こし、エキドナの頭に向かって特攻した。
「まずは、お前からだ!!」
『フン!! シュゥゥゥ───……ブワァァァァァッ!!』
「っ!!」
エキドナは、口から放水した。
鉄砲水なんてもんじゃない。喰らったら飲み込まれる、やばい。
「───……っっあぶねっ!?」
『フン……オレも忘れるなよ?』
「!!」
そして、テュポーンの口が開き、小さな紫色の粒が大量に発射された。
「ど、『闘気精製』───〝黄金盾〟!!」
黄金の盾が粒を受ける……が、一発目を喰らっただけで盾に亀裂が入る。俺は闘気を加えて盾を修復するが、それだけで動けなくなってしまった。
そして、エキドナの放水……先ほどと同じ威力の水砲が盾に直撃、盾は砕け俺は吹っ飛ばされた。
「ぐ、アァァァァ!?」
地面に激突。鱗のおかげでダメージはあまりないが、今のままじゃ近づくことすらできない。
「まずいな。倒すどころか……このままじゃ、ジリ貧だ」
◇◇◇◇◇
◇◇◇◇◇
◇◇◇◇◇
ボロボロになった宮殿内を、レイたちは走っていた。
アキューレを探しつつ、レノは叫ぶ。
「なぁ!! リュウキのやつ、大丈夫なのか!?」
「知らないわよ!! とにかく、今はアキューレを探さないと!!」
「くんくん……あっちに、森っぽい匂いする」
「も、森ですか?」
くんくん匂いを嗅ぐリンドブルムに、アピアが首を傾げる。
とりあえず、リンドブルムを先頭に進む。
十字路を通り、その先の部屋に入る。
「な、なんじゃこりゃ……も、森?」
そこは、森だった。
枝や蔦に絡みつかれ、身動きのできない人間が大勢いた。中にはキルトやプリメラ、チーム『アークライト』の面々がいる。
「これ、わたしの力。そっか、リュウキがやったんだ」
「た、助けなくて……い、いいの?」
サリオがおずおず聞く。リュウキがこれをやったということは、間違いなくキルトたちは何かをやらかし、こうして拘束されている。助ければ厄介なことになるだろう。
レイは考えこみ、周囲を見渡す。
「見て、あそこにドアがある。ここはこのまま放置するわ」
「い、いいの?」
「ええ。あたしたちの目的はアキューレ。その後は……リュウキを連れて、逃げるわよ」
「無理だよ。お兄さま、お姉さまからは逃げられない」
リンドブルムが断言する。
レイは歯を食いしばり、リンドブルムを睨む。
「あんた、ドラゴンなんでしょ? あの馬鹿でかいヘビ、なんとかできないの!?」
「無理。わたし……兄妹でいちばん弱い。今のリュウキよりも弱い」
「……ごめん」
レイは言いすぎたと感じたのか、素直に謝った。
すると、アピアが銃を抜いた。
「待ってください。誰かが、こっちに来ます……!!」
アピアが銃を向けるとの、ドアが開くのは同時だった。
そこにいたのは、気を失ったアキューレを抱えたイザベラだった。
「ふ、ふふ……まだ、まだチャンスはあるようね」
「アキューレ!! あんた、その子を離しなさい!!」
レイが双剣を抜き、サリオが杖を、アピアが銃の安全装置を外し、レノが指をぺきぺき鳴らす。
だが、イザベラがアキューレの首を片手で掴み、持ち上げた。
外見は十代後半にしか見えないのに、恐るべき力だった。
「首、へし折るわよ?」
「「「「っ!!」」」」
もちろん───……イザベラがそんなことをするはずがない。そもそも、アキューレはエキドナの大事な『オモチャ』なのだ。壊したりすれば、自分が『喰われる』だろう。
だが、脅しは効果的だった。
「武器を捨てなさい。そして、このうっとおしい樹から、キルトたちを助けなさい」
「くっ……あんた、何者よ。一体」
「時間稼ぎは無駄。ふふ……エキドナ様たちのほん「えい」
次の瞬間、アキューレを掴んでいたイザベラの腕が、肘から綺麗に切断された。
リンドブルムが、手刀で落としたのだ。
ボトリと落ちる腕、崩れ落ちるアキューレをリンドブルムは抱える。
「え」
「「「「え」」」」
「この子、助けるんでしょ?」
そして───イザベラが青くなり、ぶわっと冷や汗を流し、肘の断面から血が噴き出した。
「い、ッギャァァァァァ!? ううう、腕ァァァァァァァァァァ!!」
イザベラの絶叫をリンドブルムは無視。アキューレを抱え、スタスタ戻ってきた。
「これで終わり? あとは、リュウキだけだね」
「え、ええ」
「……な、サリオ。この子マジでやばいな」
「う、うん。一番弱いとか絶対噓だよね……」
「すごい。さすがリンドブルム様!!」
アピアだけは感激していた。真龍聖教の信者なだけある。
レイはため息を吐き、剣に雷魔法を付与。身体強化を使い絶叫するイザベラへ接近し、そのまま頭をガツンと殴り気絶させた。そして、腕の止血をして荷物からロープを出し、イザベラを拘束する。
「おい、そいつどうすんだよ」
「とりあえずね。ギガントマキアの構成員なのは間違いないでしょうし、法の裁きで断罪するわ」
「……でも」
サリオは俯く。
アピアは、両手を組んで静かに言った。
「あとは───……リュウキくんに、お任せしましょう」
44
あなたにおすすめの小説
土属性を極めて辺境を開拓します~愛する嫁と超速スローライフ~
にゃーにゃ
ファンタジー
「土属性だから追放だ!」理不尽な理由で追放されるも「はいはい。おっけー」主人公は特にパーティーに恨みも、未練もなく、世界が危機的な状況、というわけでもなかったので、ササッと王都を去り、辺境の地にたどり着く。
「助けなきゃ!」そんな感じで、世界樹の少女を襲っていた四天王の一人を瞬殺。 少女にほれられて、即座に結婚する。「ここを開拓してスローライフでもしてみようか」 主人公は土属性パワーで一瞬で辺境を開拓。ついでに魔王を超える存在を土属性で作ったゴーレムの物量で圧殺。
主人公は、世界樹の少女が生成したタネを、育てたり、のんびりしながら辺境で平和にすごす。そんな主人公のもとに、ドワーフ、魚人、雪女、魔王四天王、魔王、といった亜人のなかでも一際キワモノの種族が次から次へと集まり、彼らがもたらす特産品によってドンドン村は発展し豊かに、にぎやかになっていく。
微妙なバフなどもういらないと追放された補助魔法使い、バフ3000倍で敵の肉体を内部から破壊して無双する
こげ丸
ファンタジー
「微妙なバフなどもういらないんだよ!」
そう言われて冒険者パーティーを追放されたフォーレスト。
だが、仲間だと思っていたパーティーメンバーからの仕打ちは、それだけに留まらなかった。
「もうちょっと抵抗頑張んないと……妹を酷い目にあわせちゃうわよ?」
窮地に追い込まれたフォーレスト。
だが、バフの新たな可能性に気付いたその時、復讐はなされた。
こいつら……壊しちゃえば良いだけじゃないか。
これは、絶望の淵からバフの新たな可能性を見いだし、高みを目指すに至った補助魔法使いフォーレストが最強に至るまでの物語。
俺に王太子の側近なんて無理です!
クレハ
ファンタジー
5歳の時公爵家の家の庭にある木から落ちて前世の記憶を思い出した俺。
そう、ここは剣と魔法の世界!
友達の呪いを解くために悪魔召喚をしたりその友達の側近になったりして大忙し。
ハイスペックなちゃらんぽらんな人間を演じる俺の奮闘記、ここに開幕。
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
スキルで最強神を召喚して、無双してしまうんだが〜パーティーを追放された勇者は、召喚した神達と共に無双する。神達が強すぎて困ってます〜
東雲ハヤブサ
ファンタジー
勇者に選ばれたライ・サーベルズは、他にも選ばれた五人の勇者とパーティーを組んでいた。
ところが、勇者達の実略は凄まじく、ライでは到底敵う相手ではなかった。
「おい雑魚、これを持っていけ」
ライがそう言われるのは日常茶飯事であり、荷物持ちや雑用などをさせられる始末だ。
ある日、洞窟に六人でいると、ライがきっかけで他の勇者の怒りを買ってしまう。
怒りが頂点に達した他の勇者は、胸ぐらを掴まれた後壁に投げつけた。
いつものことだと、流して終わりにしようと思っていた。
だがなんと、邪魔なライを始末してしまおうと話が進んでしまい、次々に攻撃を仕掛けられることとなった。
ハーシュはライを守ろうとするが、他の勇者に気絶させられてしまう。
勇者達は、ただ痛ぶるように攻撃を加えていき、瀕死の状態で洞窟に置いていってしまった。
自分の弱さを呪い、本当に死を覚悟した瞬間、視界に突如文字が現れてスキル《神族召喚》と書かれていた。
今頃そんなスキル手を入れてどうするんだと、心の中でつぶやくライ。
だが、死ぬ記念に使ってやろうじゃないかと考え、スキルを発動した。
その時だった。
目の前が眩く光り出し、気付けば一人の女が立っていた。
その女は、瀕死状態のライを最も簡単に回復させ、ライの命を救って。
ライはそのあと、その女が神達を統一する三大神の一人であることを知った。
そして、このスキルを発動すれば神を自由に召喚出来るらしく、他の三大神も召喚するがうまく進むわけもなく......。
これは、雑魚と呼ばれ続けた勇者が、強き勇者へとなる物語である。
※小説家になろうにて掲載中
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜
一ノ瀬 彩音
ファンタジー
元勇者パーティーで雑用係をしていたが、追放されてしまった。
しかし彼は本当は最強でしかも、真の実力を隠していた!
今は辺境の小さな村でひっそりと暮らしている。
そうしていると……?
※第3回HJ小説大賞一次通過作品です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる