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ヤヌズの町
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猪肉、解体して食べれる部分だけ持ってきたが……正直、かなり臭かった。
内蔵の匂いがヤバい。ヒジリの指示で食える部分を解体し、鍋の中に入れて大量の香辛料と一緒にしておいてある。
一応、今夜の夕食だ。昼食は森で見つけた木の実と山菜。
俺は立ち止まり、ヒジリに言う。
「明日にはヤヌズの町に到着する。俺はそこで冒険者登録するけど、お前はどうする?」
「主の望むままに」
「いや、そうじゃなくて……あのさ、これから先も付いてくる気か? 俺は冒険者の仕事をしながら、炭鉱夫になるつもりだぞ」
「つまり、自分の炭鉱を手に入れるということですか?」
「…………え」
自分の炭鉱?
炭鉱って、自分の物にできるのか?
言われた瞬間、気持ちのいい何かがスゥーっと俺の中を通り過ぎた。
炭鉱を掘る俺。そして男の仲間たち。
俺の炭鉱で働く男。一緒に酒を飲む男。狭い炭鉱の宿舎で、並んだ二段ベッドで寝る俺と男たち。
「…………俺の炭鉱」
俺の夢は炭鉱夫。
そして、俺の炭鉱を持ち、仲間を集めて炭鉱夫……。
やばい。楽しそう……ヤバい、これいいぞ。
「主?」
「あ、いや、うん。そうだな。俺の炭鉱……の前に、炭鉱夫になって仕事を覚えないと」
「私もご一緒します」
「……んー、無理して付いてこなくていいぞ。金は出してやるから、町の武器屋とかにちゃんとした義手義足作ってもらって、仕事を見つけて暮らせよ」
幸い、金ならいっぱいある。
あまり使う気はなかったが、こういう使い方をすれば納得できた。
白金貨五枚も渡せば、数十年は暮らしていける。
「……私が同行するのは迷惑でしょうか」
「……迷惑ってか、無理だろ。いくらお前が格闘技の経験あっても、腕や足は作り物なんだ。無理はできないしさせられない。この先、どんな危険なことがあるかわからないし、お前を連れていくことでお前が危険に晒されることもある。その巻き添えで俺が死ぬことだってあるかもしれない」
「…………」
「ヒジリ。俺の旅に、お前は連れていけない」
「…………」
ヒジリは、何も言わずうつむいてしまった。
「主、私は……まともに生きていけるとお思いですか?」
「……知らねーよ」
「この世界で、こんな四肢のない女が、生きていけるとお思いですか? 聖女の影響で女性の立場が強いこの世界で、四肢のない女が一人でいたらどうなりますか?」
「…………」
「女に恨みを持つ男に狙われるか、殺されるか、売られるか……」
「……俺に、お前を守れって言うのかよ」
「違います。お傍に置いてください。なんでもします」
俺は、少し引っかかった。
「昨日は『死んでもいい』とか言ってたよな。なんで急に」
「……主が優しかったから、生きる希望が湧いたのです」
「嘘だな。たった一日の付き合いだけど、お前はそんな奴じゃない。初めて会ったときの目……あれは、全て諦めきった死人の目だった。でも、今は違う。何か目的がある」
「…………」
「それを言わない限り、お前を連れていけない」
「…………」
俺は再び歩きだした。
ヒジリの前を歩く。振り返らず、気を使うことなく。
「───私は!!」
「……ん?」
ヒジリが、力強く叫んだ。
そして、見た……ヒジリの、燃えるような眼。
ああ、わかった───こいつ、やっぱり俺とは違う。
「私は、家族に会いたい……私をこんな姿にした家族に、復讐したい」
「…………」
「どうして、私は……私は頑張ってただけなのに!! 私は頑張っただけ!! どうして、どうしてこんな……腕を、脚を奪われて売られたの!? 私は、私は……許せない!!」
ようやく、本音を叫んだ───目には涙が浮かんでいた。
そう、ヒジリはまだ十五歳……十五歳の女が家族に四肢を奪われ、あまつさえ売られた。
普通は諦める。死んだ方がましだと思える。
でも、ヒジリの前に俺が現れた。
「復讐、したいんだな?」
「……はい」
ああ、やっぱりだ……ヒジリの黒曜石みたいな目が、真っ赤に燃えていた。
いじめられ、全てを諦めていた俺とは違う。力を得たのも自分の夢のために、逃げるためにしか使わない俺とは違う。
アスタルテが言ってた。『やられたらやり返せ。倍返し』って……でも、俺にはできなかった。
俺は、聖女村でいじめられた過去から逃げ、新しい未来へ逃げた。
ヒジリは、新しい未来を目指す前に、家族にやられた過去にケリを付けようとしている。
「……すごいな、お前」
「主……?」
「わかったよ。お前の復讐に付き合ってやる。でも、それは後回しな。まずは冒険者になる」
「主……ありがとうございます」
「ん、じゃあ行くぞ」
俺は歩きだし、ヒジリは隣に並んで歩きだした。
◇◇◇◇◇◇
その日の夜、猪肉を食べ……美味しかった……次の日、ようやく森を抜け、日当たりのいい街道へ出ることができた。
それから間もなく、町が見えてきた。
「おお……な、なぁ、あれが町か?」
「はい。ヤヌズの町です」
「お、男いるかな? なぁ?」
「はい。間違いなくいます……えっと、意味がよくわからないのですが」
「そうかそうか……いるのか」
ああ、ワクワクしてきた。
男。仲間とか友人とかできるかな。炭鉱夫になりたい奴とかいたらどうしよう。
仲間を見つけて、一緒に冒険者になって、炭鉱夫になって、一緒に酒飲んで、二段ベッドでどっちが上か取り合って……くふふ。
「……主、大丈夫ですか?」
「え!? ああ、なにが?」
「いえ、なぜか濃い笑みをを浮かべていたので。町がそんなに楽しみなのですか?」
「お、おう。い、行こうぜ!! いいか、緊張するなよ。男が出たら俺に任せろ」
「……意味がわかりませんが、わかりました」
ヒジリと一緒に街を目指して歩き、町の正門へ到着した。
正門にはなんと、兵士がいた!! しかも男だ!!
兵士は俺とヒジリを見て言う。
「入場料、銅貨八枚だよ」
「うっ……うぐっ、ひっぐ……は、はい」
「あ、主?」
「お、おい……なんで泣いてんだ? 金ないのか?」
「い、いえ……お、男の人に会えて、うれしくて……ひっぐ」
「「…………」」
なぜか黙り込むヒジリ、そして《なんだこいつ》みたいな目で見る兵士さん。
おっと、泣いてる場合じゃない。通行料を……って、しまった。
「あの、白金貨しかないんですけど……お釣りあります?」
「ブッ!? し、白金貨って、男で白金貨持ってるだと!? お前、どこかの聖女様の遣いか!?」
「い、いえ……」
「じゃあ、そっちのお嬢さんの」
「違います。私は主の所有物です」
「はぁ? 所有物って……おいおい、まさか兄ちゃん、女奴隷を持ってるのか?」
「いや、その、違います。こいつは仲間です」
「……まぁいい。じゃあ、そっちのお嬢さんに換金してもらいな」
「え、でも……入場料」
「は? 女性は入場料なんて取らないぞ。常識だろ」
「……は、はい」
俺はヒジリに言う。
「あの、両替任せていいか? ってかわかるか?」
「大丈夫です。こんな言い方はしたくありませんが、私は主より詳しいと思います」
「っぐ……ま、任せた」
どうせ俺は世間知らずだよ。知識も本の世界だけだし。
ヒジリが町に消え、俺は兵士さんに聞いた。
「あの、この町ってどんな街です?」
「ヤヌズの町は『凩の聖女』プルーン様が治める町さ。オレら男でもそれなりの職に就けるし、いい街だと思うぜ」
「聖女……」
「ああ。男にとっちゃ神に等しい存在さ。『女は貴族、男は豚』ってな」
「……え?」
「有名な言葉さ。女の一生のために、男は家畜みたいに働けって言葉。『聖女神教』の三大司祭の一人フルーメル様のお言葉さ」
「…………」
正直、嫌な言葉だった。
でも、兵士さんはありがたいお言葉だと言わんばかりに笑っている。
それに、聖女の治める町か……この世の聖女が、聖女村の連中みたいな奴ばかりじゃないと思いたい。
「主、ただいま戻りました」
「おお……っておいなんだそれ!?」
「白金貨一枚を金貨九十九枚、銀貨九十九枚、銅貨百枚と交換してきました」
ヒジリはデカい袋を三つ持っていた。
というか、白金貨一枚でこんな大金かよ。あと四十九枚も白金貨あるぞ……なんか持っていたくないな。
すると、兵士さんが言った。
「ははは。銀行に預けるといい……いやはや、すごいな」
「ぎん、こう?」
「お金を預ける場所さ。『頭脳の聖女』ジーニアス様が考案した場所……って、お前さん、そんなことも知らんのかい?」
「あ、いや。田舎に住んでたので」
「私も同意見です。お財布に少し入れて、銀行に預けましょう」
「わ、わかった」
ヒジリも「ぎんこう」を知ってるようだ。
俺、もっと勉強しておけばよかった。炭鉱と最低限の一般常識くらいしか知らない。
兵士さんに入場料を支払い、ヤヌズの町に入った。
「よし。まずは宿を確保して、それから……」
「主?」
「お前の義手と義足、もう少し調整してもらえる場所を探そう。あるんだろ?」
「主……はい。町の武器屋に依頼しましょう」
俺とヒジリは、さっそく町へ踏み出した。
内蔵の匂いがヤバい。ヒジリの指示で食える部分を解体し、鍋の中に入れて大量の香辛料と一緒にしておいてある。
一応、今夜の夕食だ。昼食は森で見つけた木の実と山菜。
俺は立ち止まり、ヒジリに言う。
「明日にはヤヌズの町に到着する。俺はそこで冒険者登録するけど、お前はどうする?」
「主の望むままに」
「いや、そうじゃなくて……あのさ、これから先も付いてくる気か? 俺は冒険者の仕事をしながら、炭鉱夫になるつもりだぞ」
「つまり、自分の炭鉱を手に入れるということですか?」
「…………え」
自分の炭鉱?
炭鉱って、自分の物にできるのか?
言われた瞬間、気持ちのいい何かがスゥーっと俺の中を通り過ぎた。
炭鉱を掘る俺。そして男の仲間たち。
俺の炭鉱で働く男。一緒に酒を飲む男。狭い炭鉱の宿舎で、並んだ二段ベッドで寝る俺と男たち。
「…………俺の炭鉱」
俺の夢は炭鉱夫。
そして、俺の炭鉱を持ち、仲間を集めて炭鉱夫……。
やばい。楽しそう……ヤバい、これいいぞ。
「主?」
「あ、いや、うん。そうだな。俺の炭鉱……の前に、炭鉱夫になって仕事を覚えないと」
「私もご一緒します」
「……んー、無理して付いてこなくていいぞ。金は出してやるから、町の武器屋とかにちゃんとした義手義足作ってもらって、仕事を見つけて暮らせよ」
幸い、金ならいっぱいある。
あまり使う気はなかったが、こういう使い方をすれば納得できた。
白金貨五枚も渡せば、数十年は暮らしていける。
「……私が同行するのは迷惑でしょうか」
「……迷惑ってか、無理だろ。いくらお前が格闘技の経験あっても、腕や足は作り物なんだ。無理はできないしさせられない。この先、どんな危険なことがあるかわからないし、お前を連れていくことでお前が危険に晒されることもある。その巻き添えで俺が死ぬことだってあるかもしれない」
「…………」
「ヒジリ。俺の旅に、お前は連れていけない」
「…………」
ヒジリは、何も言わずうつむいてしまった。
「主、私は……まともに生きていけるとお思いですか?」
「……知らねーよ」
「この世界で、こんな四肢のない女が、生きていけるとお思いですか? 聖女の影響で女性の立場が強いこの世界で、四肢のない女が一人でいたらどうなりますか?」
「…………」
「女に恨みを持つ男に狙われるか、殺されるか、売られるか……」
「……俺に、お前を守れって言うのかよ」
「違います。お傍に置いてください。なんでもします」
俺は、少し引っかかった。
「昨日は『死んでもいい』とか言ってたよな。なんで急に」
「……主が優しかったから、生きる希望が湧いたのです」
「嘘だな。たった一日の付き合いだけど、お前はそんな奴じゃない。初めて会ったときの目……あれは、全て諦めきった死人の目だった。でも、今は違う。何か目的がある」
「…………」
「それを言わない限り、お前を連れていけない」
「…………」
俺は再び歩きだした。
ヒジリの前を歩く。振り返らず、気を使うことなく。
「───私は!!」
「……ん?」
ヒジリが、力強く叫んだ。
そして、見た……ヒジリの、燃えるような眼。
ああ、わかった───こいつ、やっぱり俺とは違う。
「私は、家族に会いたい……私をこんな姿にした家族に、復讐したい」
「…………」
「どうして、私は……私は頑張ってただけなのに!! 私は頑張っただけ!! どうして、どうしてこんな……腕を、脚を奪われて売られたの!? 私は、私は……許せない!!」
ようやく、本音を叫んだ───目には涙が浮かんでいた。
そう、ヒジリはまだ十五歳……十五歳の女が家族に四肢を奪われ、あまつさえ売られた。
普通は諦める。死んだ方がましだと思える。
でも、ヒジリの前に俺が現れた。
「復讐、したいんだな?」
「……はい」
ああ、やっぱりだ……ヒジリの黒曜石みたいな目が、真っ赤に燃えていた。
いじめられ、全てを諦めていた俺とは違う。力を得たのも自分の夢のために、逃げるためにしか使わない俺とは違う。
アスタルテが言ってた。『やられたらやり返せ。倍返し』って……でも、俺にはできなかった。
俺は、聖女村でいじめられた過去から逃げ、新しい未来へ逃げた。
ヒジリは、新しい未来を目指す前に、家族にやられた過去にケリを付けようとしている。
「……すごいな、お前」
「主……?」
「わかったよ。お前の復讐に付き合ってやる。でも、それは後回しな。まずは冒険者になる」
「主……ありがとうございます」
「ん、じゃあ行くぞ」
俺は歩きだし、ヒジリは隣に並んで歩きだした。
◇◇◇◇◇◇
その日の夜、猪肉を食べ……美味しかった……次の日、ようやく森を抜け、日当たりのいい街道へ出ることができた。
それから間もなく、町が見えてきた。
「おお……な、なぁ、あれが町か?」
「はい。ヤヌズの町です」
「お、男いるかな? なぁ?」
「はい。間違いなくいます……えっと、意味がよくわからないのですが」
「そうかそうか……いるのか」
ああ、ワクワクしてきた。
男。仲間とか友人とかできるかな。炭鉱夫になりたい奴とかいたらどうしよう。
仲間を見つけて、一緒に冒険者になって、炭鉱夫になって、一緒に酒飲んで、二段ベッドでどっちが上か取り合って……くふふ。
「……主、大丈夫ですか?」
「え!? ああ、なにが?」
「いえ、なぜか濃い笑みをを浮かべていたので。町がそんなに楽しみなのですか?」
「お、おう。い、行こうぜ!! いいか、緊張するなよ。男が出たら俺に任せろ」
「……意味がわかりませんが、わかりました」
ヒジリと一緒に街を目指して歩き、町の正門へ到着した。
正門にはなんと、兵士がいた!! しかも男だ!!
兵士は俺とヒジリを見て言う。
「入場料、銅貨八枚だよ」
「うっ……うぐっ、ひっぐ……は、はい」
「あ、主?」
「お、おい……なんで泣いてんだ? 金ないのか?」
「い、いえ……お、男の人に会えて、うれしくて……ひっぐ」
「「…………」」
なぜか黙り込むヒジリ、そして《なんだこいつ》みたいな目で見る兵士さん。
おっと、泣いてる場合じゃない。通行料を……って、しまった。
「あの、白金貨しかないんですけど……お釣りあります?」
「ブッ!? し、白金貨って、男で白金貨持ってるだと!? お前、どこかの聖女様の遣いか!?」
「い、いえ……」
「じゃあ、そっちのお嬢さんの」
「違います。私は主の所有物です」
「はぁ? 所有物って……おいおい、まさか兄ちゃん、女奴隷を持ってるのか?」
「いや、その、違います。こいつは仲間です」
「……まぁいい。じゃあ、そっちのお嬢さんに換金してもらいな」
「え、でも……入場料」
「は? 女性は入場料なんて取らないぞ。常識だろ」
「……は、はい」
俺はヒジリに言う。
「あの、両替任せていいか? ってかわかるか?」
「大丈夫です。こんな言い方はしたくありませんが、私は主より詳しいと思います」
「っぐ……ま、任せた」
どうせ俺は世間知らずだよ。知識も本の世界だけだし。
ヒジリが町に消え、俺は兵士さんに聞いた。
「あの、この町ってどんな街です?」
「ヤヌズの町は『凩の聖女』プルーン様が治める町さ。オレら男でもそれなりの職に就けるし、いい街だと思うぜ」
「聖女……」
「ああ。男にとっちゃ神に等しい存在さ。『女は貴族、男は豚』ってな」
「……え?」
「有名な言葉さ。女の一生のために、男は家畜みたいに働けって言葉。『聖女神教』の三大司祭の一人フルーメル様のお言葉さ」
「…………」
正直、嫌な言葉だった。
でも、兵士さんはありがたいお言葉だと言わんばかりに笑っている。
それに、聖女の治める町か……この世の聖女が、聖女村の連中みたいな奴ばかりじゃないと思いたい。
「主、ただいま戻りました」
「おお……っておいなんだそれ!?」
「白金貨一枚を金貨九十九枚、銀貨九十九枚、銅貨百枚と交換してきました」
ヒジリはデカい袋を三つ持っていた。
というか、白金貨一枚でこんな大金かよ。あと四十九枚も白金貨あるぞ……なんか持っていたくないな。
すると、兵士さんが言った。
「ははは。銀行に預けるといい……いやはや、すごいな」
「ぎん、こう?」
「お金を預ける場所さ。『頭脳の聖女』ジーニアス様が考案した場所……って、お前さん、そんなことも知らんのかい?」
「あ、いや。田舎に住んでたので」
「私も同意見です。お財布に少し入れて、銀行に預けましょう」
「わ、わかった」
ヒジリも「ぎんこう」を知ってるようだ。
俺、もっと勉強しておけばよかった。炭鉱と最低限の一般常識くらいしか知らない。
兵士さんに入場料を支払い、ヤヌズの町に入った。
「よし。まずは宿を確保して、それから……」
「主?」
「お前の義手と義足、もう少し調整してもらえる場所を探そう。あるんだろ?」
「主……はい。町の武器屋に依頼しましょう」
俺とヒジリは、さっそく町へ踏み出した。
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