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第3話 気の緩みは死に直結する
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クラウド前哨基地まであと5kmほどだろうか。疲労で思うように体を動かせない。隊長を支えてるから尚更だ。
「待て。」
前を歩いていたネロが止まれの合図をする。前方に小規模の敵部隊がいるようだ。
「イヴ、お前は左にある建物の屋上を陣取って前方を確認しろ。マーフィは隊長を。ゼンは俺と来い。」
俺は隊長を彼女に預けてネロの元へ行く。
「車両と敵兵5人。多くはないがやれるか?」
俺は頷いて銃を取り出す。ピコと音が鳴ると、無線からイヴの声が聞こえてくる。
「屋上に到着。目の前の他に敵兵は見つかりません。」
「わかった、俺の合図で射撃しろ。」
「了解。」
ネロと共に車の陰から狙いを定める。
「撃て。」
ネロが合図すると、俺たちは一斉に射撃を開始する。近かった敵兵は頭を撃ち抜き即死。奥側にいた残りの2人は、イヴが屋上から狙撃して制圧した。
「クリア。」
俺は周辺の安全を確認してから隊長の元へ行く。
「移動します。立てますか?」
「ああ、大丈夫だ。」
隊長はゆっくりと立ち上がる。その時、奥からネロの声が聞こえてくる。
「ゼン、こっちに来てくれ。」
呼ばれて向かうと、彼は敵の車両を見ていた。
「これで隊長を乗せて楽に移動できるぞ。」
そのジープには上に機銃が搭載されていた。これなら接敵しても戦える。
丁度イヴもこちらへ戻ってきた。
「操縦なら俺がします。」
イヴがライフルを肩からぶら下げて運転席に乗り込む。
「わかった、隊長は後ろに乗ってください。」
後部座席にマーフィと隊長が乗り、助手席にネロが乗る。俺はガンナーを務める。
「全員乗ったな。よし、出せ。」
豪快なエンジン音を鳴らして俺たちはその場を後にした。
車での移動はほんとに楽だ。気がつけばクラウドまで残り1kmほどの地点まで来ていた。
「もうすぐクラウドに着く。」
戦場での気の緩みは死に直結する。訓練校で嫌になるほど聞かされたのに、俺は何も学んでいなかったみたいだ。視線を下に落として安堵のため息をついた時、燃えるような痛みが俺の肩を襲った。
「コンタクト!11時の方向!」
撃たれた?それすらも分からないほど一瞬だった。痛みを必死に堪えて機銃で反撃する。凄まじい反動に肩がちぎれそうになる。機銃を扱ったことは1度もないからだ。
「敵は何人だ!?」
激しい銃弾の雨が車両を襲う。その中の1発が運悪くエンジン部分を貫通し、車両の前方から煙がたちこめる。徐々に車両は失速し、やがて銃弾の雨の中停車してしまった。
「分かりません!建物内からの攻撃で数を把握できない!」
俺は少しパニックになりながら伝える。幸いこの車両の装甲は厚いため、車内のみんなは大丈夫だろう。となると、危険なのはガンナーの俺。そう思った頃には、敵の攻撃がガンナー席の俺へと集中し始めた。機銃に取り付けられているガンシールドでなんとか被弾せずに持ち堪える。
銃弾が飛んでくる方向へ撃ち返すが当たっているのか…そもそも敵の姿すら正確に捉えられない。
俺は焦りといつ被弾して死ぬかもわからない恐怖から視野が狭くなっていた。
「RPG…!」
ネロが叫んだ頃には遅かった。どこからともなく飛んできたそれは車両に直撃し爆発した。その拍子に車両は勢いよく横転した。ガンナー席にいた俺はその勢いのまま車外に放り出される。
「ぐあっ…!」
肩が痛い。頭も痛い。砂が入って目も痛い。そんな俺の目の前に歩いてきたのは一人の敵兵。だがそいつは他の兵士とは明らかに違う雰囲気を纏っていた。
殺される。そう確信した時、横転した車両の助手席からネロが飛び出て、男の背中にナイフを突き刺した。
「うぅ…!」
「死ね…!」
ネロがナイフを引き抜きもう一刺ししようとした時、男は素早く振り返って手に持っていたライフルを1発放った。それは無情にもネロの腹部に直撃した。
「は…」
普通のライフルとは比にならない威力だった。たった1発でネロの腹は裂け、中から小腸が溢れ出てきた。
「デイヴァ…ナイト…」
そう言ってネロは力なく倒れた。
これがデイヴァナイト…神を殺すためにできた兵士。明らかに生身の人間が戦う相手ではなかった。
敵兵が次々と集まってくる。完全に包囲され為す術はない。
「中にまだいるはずだ、捕らえろ。」
男が命令すると、敵兵が車内にいるみんなを捕え、俺の目の前に乱雑に放り投げる。
「たい…ちょ…」
車外に放り出された時、みぞおちから地面に落ちたため上手く声が出せない。
倒れ込んでいる俺の目の前で、皆が跪かされる。横には腹が裂けたネロの死体が転がっている。
「そんな、ネロ…」
デイヴァナイトの男がナイフを指でいじりながら話を始める。
「クラウドに向かっていたな?」
その問いに皆俯いたまま何も言わない。それに怒った男は突如ナイフで隊長の脇腹を突き刺す。
「やめろ!」
イヴが今すぐ殺してやるというほどの勢いで襲いかかろうとするが、敵兵に押さえつけられてしまう。
「く…クソがぁ…!」
男は構わず話を続ける。
「質問には答えろ。クラウドに行こうとしていたな?」
隊長は出血する脇腹を手で押さえながら答える。
「そうだ…それがなんだ…」
「クラウドにいる軍の規模は?」
「んなもん知ったこっちゃねーな…行ってないんだからよ…」
その答えに納得のいかなかった男は再び隊長の脇腹を刺す。今度は2回も。あまりの痛みに、隊長は丸まるように前に倒れ込む。
「てめぇ!まじでぶっ殺してやる!クソ野郎!お前に言ってんだ!」
イヴが狂ったように罵声を浴びせるも、それはなんの意味も成さない。
男は隊長にライフルを構えて言う。
「最後のチャンスだ。基地の規模は?」
どれだけ聞かれても、隊長の答えは決まっていた。
「地獄に堕ちろ…クソやろ…」
男は隊長の言葉を予測していたように、迷うことなく引き金を引いた。隊長の頭に大きな穴が空いた。向こう側が見えるほどの大きな穴。俺たちの目の前で、隊長は無惨な死を遂げた。
「いやあああああ!」
目の前で隊長を殺されて、マーフィは狂ったように泣き叫ぶ。
「騒がしい女だ。だが上物だな。」
そう言ってクソ野郎は、マーフィの髪を掴んでどこかへ連れていく。
「他の2人は殺していい。俺はこいつと楽しんでくる。」
「了解です。」
マーフィはクソ野郎に連れられて、車で遠くに行ってしまった。
残ったのは押さえつけられてるイヴと、何も出来ない役立たずの俺。ゆっくりと敵兵の銃口が俺の額に押し当てられる。
何とも後味の悪い死に方だ。これじゃ悪霊になって現世を彷徨っちまうな──そう思っていた時。
「ロングボウ1-3、掃射開始。」
ブオォーーーン!
轟音と共に目の前の敵兵が次々と蜂の巣になっていく。その轟音の方へ目をやると、友軍のアパッチ攻撃ヘリが助けに来ていた。あっという間に6人いた敵兵は、6個の肉片になった。
「クリア、救出を開始しろ。」
安全を確保すると、奥から数名の地上部隊が駆けつけて来た。
「こちらジャッカル1-1。味方2名KIA、生存者2名確保。」
「了解ジャッカル、ロングボウはクラウドに帰還する。」
無線でのやり取りを終えると、ヘリはその場を後にした。その後ろ姿は女神のように美しく、かっこよかった。
「お前、大丈夫か。」
放心状態に近い俺に、味方の兵士が話しかけてくる。だが、全てが一瞬すぎて、俺の脳は追いついていなかった。
「ダメそうだ、このまま連れてくぞ。」
「こっちのエルフは軽傷だ。」
俺は担架で運ばれようやく、本当の安堵のため息をつくことが出来た。
「待て。」
前を歩いていたネロが止まれの合図をする。前方に小規模の敵部隊がいるようだ。
「イヴ、お前は左にある建物の屋上を陣取って前方を確認しろ。マーフィは隊長を。ゼンは俺と来い。」
俺は隊長を彼女に預けてネロの元へ行く。
「車両と敵兵5人。多くはないがやれるか?」
俺は頷いて銃を取り出す。ピコと音が鳴ると、無線からイヴの声が聞こえてくる。
「屋上に到着。目の前の他に敵兵は見つかりません。」
「わかった、俺の合図で射撃しろ。」
「了解。」
ネロと共に車の陰から狙いを定める。
「撃て。」
ネロが合図すると、俺たちは一斉に射撃を開始する。近かった敵兵は頭を撃ち抜き即死。奥側にいた残りの2人は、イヴが屋上から狙撃して制圧した。
「クリア。」
俺は周辺の安全を確認してから隊長の元へ行く。
「移動します。立てますか?」
「ああ、大丈夫だ。」
隊長はゆっくりと立ち上がる。その時、奥からネロの声が聞こえてくる。
「ゼン、こっちに来てくれ。」
呼ばれて向かうと、彼は敵の車両を見ていた。
「これで隊長を乗せて楽に移動できるぞ。」
そのジープには上に機銃が搭載されていた。これなら接敵しても戦える。
丁度イヴもこちらへ戻ってきた。
「操縦なら俺がします。」
イヴがライフルを肩からぶら下げて運転席に乗り込む。
「わかった、隊長は後ろに乗ってください。」
後部座席にマーフィと隊長が乗り、助手席にネロが乗る。俺はガンナーを務める。
「全員乗ったな。よし、出せ。」
豪快なエンジン音を鳴らして俺たちはその場を後にした。
車での移動はほんとに楽だ。気がつけばクラウドまで残り1kmほどの地点まで来ていた。
「もうすぐクラウドに着く。」
戦場での気の緩みは死に直結する。訓練校で嫌になるほど聞かされたのに、俺は何も学んでいなかったみたいだ。視線を下に落として安堵のため息をついた時、燃えるような痛みが俺の肩を襲った。
「コンタクト!11時の方向!」
撃たれた?それすらも分からないほど一瞬だった。痛みを必死に堪えて機銃で反撃する。凄まじい反動に肩がちぎれそうになる。機銃を扱ったことは1度もないからだ。
「敵は何人だ!?」
激しい銃弾の雨が車両を襲う。その中の1発が運悪くエンジン部分を貫通し、車両の前方から煙がたちこめる。徐々に車両は失速し、やがて銃弾の雨の中停車してしまった。
「分かりません!建物内からの攻撃で数を把握できない!」
俺は少しパニックになりながら伝える。幸いこの車両の装甲は厚いため、車内のみんなは大丈夫だろう。となると、危険なのはガンナーの俺。そう思った頃には、敵の攻撃がガンナー席の俺へと集中し始めた。機銃に取り付けられているガンシールドでなんとか被弾せずに持ち堪える。
銃弾が飛んでくる方向へ撃ち返すが当たっているのか…そもそも敵の姿すら正確に捉えられない。
俺は焦りといつ被弾して死ぬかもわからない恐怖から視野が狭くなっていた。
「RPG…!」
ネロが叫んだ頃には遅かった。どこからともなく飛んできたそれは車両に直撃し爆発した。その拍子に車両は勢いよく横転した。ガンナー席にいた俺はその勢いのまま車外に放り出される。
「ぐあっ…!」
肩が痛い。頭も痛い。砂が入って目も痛い。そんな俺の目の前に歩いてきたのは一人の敵兵。だがそいつは他の兵士とは明らかに違う雰囲気を纏っていた。
殺される。そう確信した時、横転した車両の助手席からネロが飛び出て、男の背中にナイフを突き刺した。
「うぅ…!」
「死ね…!」
ネロがナイフを引き抜きもう一刺ししようとした時、男は素早く振り返って手に持っていたライフルを1発放った。それは無情にもネロの腹部に直撃した。
「は…」
普通のライフルとは比にならない威力だった。たった1発でネロの腹は裂け、中から小腸が溢れ出てきた。
「デイヴァ…ナイト…」
そう言ってネロは力なく倒れた。
これがデイヴァナイト…神を殺すためにできた兵士。明らかに生身の人間が戦う相手ではなかった。
敵兵が次々と集まってくる。完全に包囲され為す術はない。
「中にまだいるはずだ、捕らえろ。」
男が命令すると、敵兵が車内にいるみんなを捕え、俺の目の前に乱雑に放り投げる。
「たい…ちょ…」
車外に放り出された時、みぞおちから地面に落ちたため上手く声が出せない。
倒れ込んでいる俺の目の前で、皆が跪かされる。横には腹が裂けたネロの死体が転がっている。
「そんな、ネロ…」
デイヴァナイトの男がナイフを指でいじりながら話を始める。
「クラウドに向かっていたな?」
その問いに皆俯いたまま何も言わない。それに怒った男は突如ナイフで隊長の脇腹を突き刺す。
「やめろ!」
イヴが今すぐ殺してやるというほどの勢いで襲いかかろうとするが、敵兵に押さえつけられてしまう。
「く…クソがぁ…!」
男は構わず話を続ける。
「質問には答えろ。クラウドに行こうとしていたな?」
隊長は出血する脇腹を手で押さえながら答える。
「そうだ…それがなんだ…」
「クラウドにいる軍の規模は?」
「んなもん知ったこっちゃねーな…行ってないんだからよ…」
その答えに納得のいかなかった男は再び隊長の脇腹を刺す。今度は2回も。あまりの痛みに、隊長は丸まるように前に倒れ込む。
「てめぇ!まじでぶっ殺してやる!クソ野郎!お前に言ってんだ!」
イヴが狂ったように罵声を浴びせるも、それはなんの意味も成さない。
男は隊長にライフルを構えて言う。
「最後のチャンスだ。基地の規模は?」
どれだけ聞かれても、隊長の答えは決まっていた。
「地獄に堕ちろ…クソやろ…」
男は隊長の言葉を予測していたように、迷うことなく引き金を引いた。隊長の頭に大きな穴が空いた。向こう側が見えるほどの大きな穴。俺たちの目の前で、隊長は無惨な死を遂げた。
「いやあああああ!」
目の前で隊長を殺されて、マーフィは狂ったように泣き叫ぶ。
「騒がしい女だ。だが上物だな。」
そう言ってクソ野郎は、マーフィの髪を掴んでどこかへ連れていく。
「他の2人は殺していい。俺はこいつと楽しんでくる。」
「了解です。」
マーフィはクソ野郎に連れられて、車で遠くに行ってしまった。
残ったのは押さえつけられてるイヴと、何も出来ない役立たずの俺。ゆっくりと敵兵の銃口が俺の額に押し当てられる。
何とも後味の悪い死に方だ。これじゃ悪霊になって現世を彷徨っちまうな──そう思っていた時。
「ロングボウ1-3、掃射開始。」
ブオォーーーン!
轟音と共に目の前の敵兵が次々と蜂の巣になっていく。その轟音の方へ目をやると、友軍のアパッチ攻撃ヘリが助けに来ていた。あっという間に6人いた敵兵は、6個の肉片になった。
「クリア、救出を開始しろ。」
安全を確保すると、奥から数名の地上部隊が駆けつけて来た。
「こちらジャッカル1-1。味方2名KIA、生存者2名確保。」
「了解ジャッカル、ロングボウはクラウドに帰還する。」
無線でのやり取りを終えると、ヘリはその場を後にした。その後ろ姿は女神のように美しく、かっこよかった。
「お前、大丈夫か。」
放心状態に近い俺に、味方の兵士が話しかけてくる。だが、全てが一瞬すぎて、俺の脳は追いついていなかった。
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