嫌われ者の長男

りんか

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煌side
ピピピピピ
「ん、」
(もう朝か・・・・体重いな)
俺は6人兄弟の次男なんだけど昔から身体があんまり強くない。風邪をひきやすく、体調を崩しやすい
「今日はいつもよりは酷くないし、学校行こっ」
末っ子の琴と一緒に下に降りると机に朝ごはんが置いてあった五人分。一つ上の兄岬が和室で洗濯物を畳んでいた。相変わらず家でもフードを被っている。
「煌にぃご飯食べよ」
「うん」
(今まで気にしてこなかったけど兄さんあんなに小さかったっけ?最近顔をみた記憶もない。そもそもなんで俺らは兄さんを除け者にしてたんだ?)
「煌にぃ?」
「え、あ、何?」
「いや、ボーっとしてたから」
「なんでもないご飯食べよっか」
ご飯を食べてるとほかの弟達も降りてきていつの間にか兄さんはいなくなってた
少しして
(ご飯食べたけど気持ち悪いな)
カチャカチャ
「?」
音がして音の方向を見ると兄さんが食器を片付けていた。兄さんは食器を洗うとカバンを持った
「もう行くの?」
岬「え、あ、あぁうん」
兄さんはすごい驚いてた。当たり前だ俺から話しかけるなんて最近ほとんどなかった
兄さんは何故か一度キッチンの方に行くと僕の前に薬と水を置いた
岬「体調悪いなら飲んどいたら?少し楽になると思う。無理に学校行かなくてもいいから」
「ありがとう」
岬「ん、」
(優しい。俺の事ちゃんと見てくれてるんだな)
俺は少し嬉しくなった。兄さんの顔を見たくて俺は顔を覗き込むようにしたが兄さんはフードを深く被って外に行ってしまった。だけど僕には見えた気がした。変色した頬が
「兄さん.....?」
真「兄ちゃん」
「うわっ」
真「あれ?薬?体調悪いの?」
「ちょっとね」
真「あの人は?」
「兄さんのこと?」
真「うん」
「もう学校行ったよ」
真「ふーんなんか最近早いよね委員会も何も入ってないのに」
「そうだね。何もないといいんだけど」
真「珍しいね兄ちゃんがあの人の心配するなんて」
「うん.....」
胸騒ぎがする兄さん何も無いよね?心配だな。でも兄さんの事嫌ってる弟達の前でなんとも言えないな。何も無いよね?兄さん
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