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転校生
21.一族会議
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雪は結局、押され負け、母に支度をされ、正装である和服に着替えた
「和服なんて久しぶりだよ」
「似合ってるよ雪兄さん」
「ありがとう時雨も似合ってるよ」
「十夜はもう行ってるみたいだから行こうか、お爺様のいる家に」
そう言われ、雪達は車に乗ってそこへと向かった
「雪、着いたよ」
「あ、うん」
雪が車からおりると雪の通う高等部の敷地並みの大きな屋敷がたっていた
「何回みてもでかいよね」
「まぁ、宮林お爺様は世界に名を轟かせる会社の社長だし」
「それは知ってるけど」
「二人とも行くわよ。あまりお爺様を待たせる訳には行かないわ」
「「はい」」
雪達は屋敷の中に入り、一つの部屋の前で止まり、廊下に正座をした
「お爺様、冬宮家ただいま到着いたしました」
《入りなさい》
声がかかり、父が襖を開けると20人ほどの親戚たちがいて、そこには莉央や莉央の家族の姿もあった
雪達は部屋に入ると半円になっている親戚達の中でも2番目にお爺様に近い位置に座った
「あとは、小春達だけか」
《お爺様、宮林家到着いたしました》
「はいれ、」
扉が空いて入ってきたのは叔父さん達だった。叔父さん達は入ってきてお爺様に1番近いところに座った
「これで全員揃ったな。では、会議を始めるとするか、初めに、雪、今回の件について一つも漏らすことなく説明しろ」
「はいお爺様」
雪は一つ一つ丁寧に今回の経緯について話し始めた
「なるほどな、莉央、弁解は?」
「……………」
「うちの息子に限ってそんなことはありませわ!あいつに嵌められたんです!」
「嫁風情が口を出すな」
「っ、」
「莉央、お前はそんなことしてないよな?嵌められたんだよな?」
「雪兄さんのことを侮辱しないでいただきたい。それに今は莉央に聞いていてあなた方には聞いてませんよ」
「うるさい!あいつは俺らのことを2度も不幸にしようとしてるんだ!この悪魔が!」
「お前、雪のことを!」
「双方静かにしろ、で、どうなんだ?」
「………ほん、とうです」
「莉央!あんた、言う通りにしなさいよ!この役立たず!」
莉央の母親は莉央のことを叩こうと手を振りあげた
パシッ
「………………」
莉央の母親を止めたのは雪だった
「何するの!離しなさい!」
「お爺様の前です。はしたない真似はやめてください」
「はしたない?フッ、わたくし、知ってるのよ?あなたが学園で色んな人のことを抱いてるということを、はしたないのはどちらでしょう」
「なんのことででしょう?僕は、チャラ男の演技はしていましたが、色んな人を抱いてはいませんよ」
「え?いや、ですがわたくしの調べでは」
「こちらで根回しをしてましたからね。残念でしたね」
「そ、そんな」
莉央の母親はそれで雪を陥れれると思っていたのかその言葉を聞いて絶望したような顔をした
「でもそんなことするメリットが」
「自分の身を守らせるために私達が指示しました」
雪の母がそう言った
「こんなブサイクにそんな必要ないのでは?」
「お前、雪のこの顔を見てそう言うとか目腐ってんじゃね?」
「十夜兄さん変なこと言わないのでいいので黙っていてください」
「はい」
「こんな顔でも1年の時は色々あったので身を守るために家族の言いつけを守っていたんですよ。これで僕の信頼を落とそうしたようですが僕は、この家にふさわしい人でいるための行動ですので諦めてください」
「フッ、さすが我が孫だな」
「ありがとうこざいますお爺様」
雪はお爺様の方に向かって一礼し、戦意喪失したかのように一点を見つめてぼーっとする莉央の母から離れ、元の場所に座った
「和服なんて久しぶりだよ」
「似合ってるよ雪兄さん」
「ありがとう時雨も似合ってるよ」
「十夜はもう行ってるみたいだから行こうか、お爺様のいる家に」
そう言われ、雪達は車に乗ってそこへと向かった
「雪、着いたよ」
「あ、うん」
雪が車からおりると雪の通う高等部の敷地並みの大きな屋敷がたっていた
「何回みてもでかいよね」
「まぁ、宮林お爺様は世界に名を轟かせる会社の社長だし」
「それは知ってるけど」
「二人とも行くわよ。あまりお爺様を待たせる訳には行かないわ」
「「はい」」
雪達は屋敷の中に入り、一つの部屋の前で止まり、廊下に正座をした
「お爺様、冬宮家ただいま到着いたしました」
《入りなさい》
声がかかり、父が襖を開けると20人ほどの親戚たちがいて、そこには莉央や莉央の家族の姿もあった
雪達は部屋に入ると半円になっている親戚達の中でも2番目にお爺様に近い位置に座った
「あとは、小春達だけか」
《お爺様、宮林家到着いたしました》
「はいれ、」
扉が空いて入ってきたのは叔父さん達だった。叔父さん達は入ってきてお爺様に1番近いところに座った
「これで全員揃ったな。では、会議を始めるとするか、初めに、雪、今回の件について一つも漏らすことなく説明しろ」
「はいお爺様」
雪は一つ一つ丁寧に今回の経緯について話し始めた
「なるほどな、莉央、弁解は?」
「……………」
「うちの息子に限ってそんなことはありませわ!あいつに嵌められたんです!」
「嫁風情が口を出すな」
「っ、」
「莉央、お前はそんなことしてないよな?嵌められたんだよな?」
「雪兄さんのことを侮辱しないでいただきたい。それに今は莉央に聞いていてあなた方には聞いてませんよ」
「うるさい!あいつは俺らのことを2度も不幸にしようとしてるんだ!この悪魔が!」
「お前、雪のことを!」
「双方静かにしろ、で、どうなんだ?」
「………ほん、とうです」
「莉央!あんた、言う通りにしなさいよ!この役立たず!」
莉央の母親は莉央のことを叩こうと手を振りあげた
パシッ
「………………」
莉央の母親を止めたのは雪だった
「何するの!離しなさい!」
「お爺様の前です。はしたない真似はやめてください」
「はしたない?フッ、わたくし、知ってるのよ?あなたが学園で色んな人のことを抱いてるということを、はしたないのはどちらでしょう」
「なんのことででしょう?僕は、チャラ男の演技はしていましたが、色んな人を抱いてはいませんよ」
「え?いや、ですがわたくしの調べでは」
「こちらで根回しをしてましたからね。残念でしたね」
「そ、そんな」
莉央の母親はそれで雪を陥れれると思っていたのかその言葉を聞いて絶望したような顔をした
「でもそんなことするメリットが」
「自分の身を守らせるために私達が指示しました」
雪の母がそう言った
「こんなブサイクにそんな必要ないのでは?」
「お前、雪のこの顔を見てそう言うとか目腐ってんじゃね?」
「十夜兄さん変なこと言わないのでいいので黙っていてください」
「はい」
「こんな顔でも1年の時は色々あったので身を守るために家族の言いつけを守っていたんですよ。これで僕の信頼を落とそうしたようですが僕は、この家にふさわしい人でいるための行動ですので諦めてください」
「フッ、さすが我が孫だな」
「ありがとうこざいますお爺様」
雪はお爺様の方に向かって一礼し、戦意喪失したかのように一点を見つめてぼーっとする莉央の母から離れ、元の場所に座った
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