短編官能集

順序違いの事実婚

行者「なむあみだぶつ…なむあみだぶつ…」
そぼ降る雨の中、念仏を唱え今夜の泊まり宿を探す行者が一人。
前を見るとかつては住んでいたであろう小さな古小屋。
行者「今日はここか…」
できればもう少し丈夫な場所で眠りたい、そんなことを考えてはバチが当たるだろうか？
行者「…」
明かりのない真っ暗な小屋、脚を踏み入れると軋み、今にも抜けそうである。
行者「これも修行か仏さんよぉ」
かろうじて隅はまだ丈夫な方だ、杖とあじろを置きその場に座る。
行者「…」
娘「ど、どなたかいらっしゃるのですか？」
行者「！？」
咄嗟に杖を構え、辺りを見回す。

と…と…

娘「あ、あのぉ…」
近づく足音、女ということはわかるが、何も見えない。
行者「止まれ！」
娘「！」
行者「何が目的だ？」
娘「わ、私は信田村のものです、お隣の北丈村に野菜を売りに行っていた所雨になってしまい雨宿りをしておりました」
行者「…そうか、それは大変だったろうに」
娘「はい…」
行者「それならば私は出ていく、行者と言えど不安であろう」
娘「い、いえ…むしろいて欲しいのです！」
行者「なぜだ？」
娘「お恥ずかしながら一人で寝るのが怖くて…」
行者「…」
娘「無理を承知でお頼み申し上げたいのですが…」
行者「……分かった、なら私は起きていよう…お主は眠れ」
娘「え、でも…」
行者「案ずるな…誰かが来た時は守ってやる」
娘「………ありがとうございます」

………数刻

行者「ぐー…ぐー…」
娘「…」
ようやく寝てくれた、寝ないと言われた時はどうしようかと思った。
行者「すぴー…」
気持ちよさそうに寝ちゃって不用心ねぇ…
娘(ちっ…ハズレか…)
見たところ金目になりそうなものも食べ物もない、仕方なく護身用の小刀だけ頂こうと手を伸ばした時。

ガシッ！！

突然腕を掴まれ、押し倒される。
行者「やはりか…」
娘「ぐ、う…」
行者「話にしてはできすぎていると思った…」
隠していた刃物で攻撃するが阻止され、腕を抑えられる。
娘「なぜ分かった」
行者「信田村は数日前水害にあって今は誰もいないはずだ」
娘「…」
行者「行者だからって舐めていたな？」
娘「…離してよ」
行者「離すと思うか？」
娘「……そう…なら好きにして？」
行者「話が早くて助かる」
娘の浴衣帯を解き、脱がすと隠し持っていただあろう拳銃を私に向け、発砲する。
娘「！？」
行者「…」
微かに感じる痛み、顔をかすったか…
娘「顔に傷つけないでくださる？」
行者「お互い様だろ」
発砲と同時に小刀を突き刺す、脅しのつもりが手元が狂ってしまった。
娘「……」
行者「おめぇ…生娘だろ？」
娘「！？ち、ちがう！」
行者「本当の事ほど顔に出やすいって知ってたか？」
娘「…」
行者「それはそれとして…」
娘の身体に触れ、みぞうちを軽く叩く。
娘「かはっ！」
行者「暴れたら刀でここえぐるけどいいよな？」
娘「…」
お、怯んだ怯んだ…
行者「安心しろ、お前が何かしない限りは気持ちいいだけだ」
割れ目に触れ、蕾を捏ね回してやると嬌声が出る。
娘「…」
行者「痛かったか？」

フルフルフル…

再び触れると脚を捩らせ花園をじんわり濡らしていく。
娘「ふっふっ…」
声を出さないよう手で押さえ睨みつけるが、むしろ唆られ喉が鳴る。
不意に身体が跳ね、硬直する娘…果てたな。
行者「生娘の割には感度良し」
懐から和紙を取り出し水でふやかす。
娘「…な、にそれ」
行者「潤滑剤」
手に纏わせ再び割れ目に触れるとひくりと震える壷口に指を挿入た、娘は驚き腕を掴んだが首を掴み締める。
娘「がっ…はぁ！」
行者「暴れたら怪我するぜ？」
小刻みに指を動かし少しずつ拡げ、次第に抵抗もなくなり身体の違和感に腰を捩らせていた。
娘「んん…」
行者「痛い？」

フルフル…

娘「な、なんか…変」
行者「…」
微かに入れていた媚薬が効いてきたのだろう、混ぜて正解だった。
娘「あつい…」
行者「それは昂っているからだ、さっき見たく気を遣れば治る」
娘「き？」
行者「さっき身体が跳ねて固まっただろ？あれだ」
娘「ほええ…」
行者「雑話はしまいだ」
行衣を脱ぎ、もたげた竿を晒すと娘は脚を閉じ怯える。
行者「まてぃ」
腰を掴み無理矢理脚を広げ先端を壷口に擦り付ける。
娘「ひ…ぁ…ご、ごめんなさいぃ！やめてください！」
行者「おっせぇ…」

ぐっちゅ…！

先が挿入る、痛みはないらしい。
娘「ふっ…う…」
泣き出す娘に何も思わず、ゆっくりと腰を進め最奥に当たる。
行者「きっつ…」
中は生き物のように動き、竿を包み込む。
娘「う、うえぇ…」
行者「私にあったのが運の尽きだったな盗人さんよ」
娘を笑い軽く腰を動かす、すると先ほどよりも強い締め付け、持っていかれそうだ。
娘「っ…っ…」
年相応の柔らかな肌、折れそうな腰、声を出すまいと漏れる吐息。
行者「……」
娘「う…ぁ…」
揺れる胸を揉みしだき果実を弾くと腰が浮く、同時に蕾を捏ね回しようやく可愛い声が聞けた。
行者「いい声してんなぁ」
娘「はうっ！」
行者「そろそろ出すぞ？」
腰の速度を上げ奥を突き上げる、本気だと悟り娘は必死に抵抗するが男の力には敵わない。
娘「ひ！ひぃ！ご、ごめんなさい！！やめて！こわいぃ！」

ズルゥ…

竿を抜き床に吐精する。
娘「…？」
行者「…ぅ…」
久しぶりのせいか量が多い。
娘「…」
行者「中に出すとは言ってない」
娘「はぁ…」
行者「…」
娘「はひぃ！？」
再び指を挿入れ掻き回しながら蕾を捏ね回し果実に吸い付く。
いやらしい音を立て溢れる蜜液、そろそろ果てそうか？
娘「～～～～…」
締め付ける指、跳ねる身体、しがみつく手。
荒い息を吐きぼんやりと私を見る。
行者「人は選べ娘、侮るな」
娘「はぁ…はぁ…」 
袖から手拭いを取り出し水で濡らした後、娘の体を拭く。
浴衣を綺麗に整えしまっておいた羽織を娘にかけた。
行者「やる、売ったらそれなりの額だ」
娘「…」
行者「日が出たらここを出る」

……明朝

行者「じゃあな娘」
娘「…」

………

行者「…」
歩けど歩けど森、一体どこまで続くやら。
行者「…」
今日はそこまで暑くない、だが川があると嬉しいのだが…
行者「……いつまでついてくる」
娘「…」
木の影から出てきた先程の娘。
行者「もう金目のものはないぞ？それとも、復讐か？」
まぁあれだけのことをしておいて何もないわけはない、杖を構え攻撃に備える。
娘「…」
行者「…」

ジリ…

娘は走り出し私は杖で攻撃したその時。
娘「一緒に連れてって！」

ピタッ

すんでのところで杖が止まる。
行者「は？」
娘「お願いします！」
娘の目は真っ直ぐ私を見る、本気だ。
行者「は？え？は？」
娘「んでどこいくの？」
行者「待てい！話進めんな！」
娘「そっち朝田村だけど」
行者「知っとるわい！俺が聞きたいのはなんでついてくるんだってことだ！」
娘「だって…帰る場所ないし」
行者「…」
娘「どこに行ったって…」
行者「だとしてもおめぇを犯した奴だぞ？危険だと思わんのか？」
娘「あんた行者じゃないだろ」
行者「！！」
娘「なんか理由あるんでしょ？」
行者「…」
娘「てことで一緒に連れてって」
行者「てことでがわからん」
娘「とにかく！何を言われようと付いてくんだからね！」
行者「…」
娘「それに…」

モジモジ…

行者「？」
娘「あんなに気持ちいいと思わなかった…」
行者「……」
娘「初めて奪ったんだ責任とってよ」
行者「はぁ…勝手にしろ」




これが後に嫁になるなんてこの時は思いもしなかった…


娘「んで？どこ行くんだ？」
行者「とりあえず近くに川がある、そこで少し休憩だ」