蝋燭館の事件簿

杉野桜姫

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少女探偵と蝋燭館

発見した事件

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ヒカリは相模に
「この周辺の事件を」
相模は慌てた
「いきなりどうしたの?」
ヒカリは相模に事情を話した
「これからみなとみらいで買い物で」
ヒカリはキョトンとした
「あとでバビーズで話すから」
相模はうなずいた
「美味しいの?」
ヒカリはうなずいた
「ただ二人だけじゃ不安で」
「不安ですか?」
ヒカリはうなずいた
「量が多いのよ」
ヒカリはスマートフォンを取り出して
「殺された三聖人がどうして西洋系の人物に差別的感情を持ったかよ?」
相模は自分の記憶を探るように考えた
「ある事件よ」
「ある事件って?」
チェレンはヒカリに連絡しようとした
「どうしました?」
ヒカリは時計を見た
「まずいわ」
ヒカリはベルに電話した
「殺された三聖人は?」
ベルはきょとんと電話を取った
「どうしました?ヒカリ?」
「まさか倒した?」
チェレンはため息をついた
「まさかベル、一人で倒すとは思えない」
ベルはどや顔で見た
ヒカリは苦笑いした
「まさか倒すとは」
相模はえっと思った
「相手が悪すぎるわ」
「相手って?」
「ジークンドゥに合気道、剣道、古武道、古代殺人術の達人がいるからな 」
ヒカリは走った
「戻るわ」
「戻るって?」
「ベルたちのいる場所よ」
浅見は目をぱちくりさせた
ベルはヒカリに電話した
「亡くなった三聖人が頼まれたと言っていました」
ヒカリは三人に
「誰の差し金よ?」
男はヒカリに
「三聖人を殺したと言っていたが」
ヒカリはもしやと思った
佐藤たちはひょっこりと顔を出した
氷川はヒカリに
「殺人事件を調べるなと」
ヒカリは氷川に
「殺害動機もつかめたわ」
ヒカリは自信ありげに言った
相模はヒカリに
「まさか町野さん、島村さん、雨宮さんを殺した犯人がいると?」
ヒカリはうなずいた
「アイリーンには乳飲み子が姿を消しているのよ」
「図書館で読みましたが」
ベルは言った
「図書館で?」
ヒカリはベルに
「図書館にいこうと思って」
相模は驚いた
「いきなりでしたので思わず」
「言わなくていいから」
ヒカリは察しづいた
「ベルがやったと」
ベルはうなずいた
「これで妨害者がいたのがわかったわ」
浅見原ヒカリを見て
「わたしに協力でも?」
ヒカリはうなずいた
「家の子をこんなめに合わせた理由が知れればいい話よ」
ヒカリはきっぱりと答えた
相模はヒカリに
「私の地下室に新聞が」
「助かるわ!」
ヒカリは目を輝かせた
チェレンは相模に
「怒らせるな!」
「どうして?」
「病院送りだから」
相模は顔がひきつった
ヒカリは座った
「今、焼いたパイが」
「助かるわ」
ベルはパイを食べながら
「なんか三聖人の過去が事件のきっかけだったり?」
チェレンはベルの手元を見て
「科捜研でもまわすかもな」
ベルは小さく舌打ちした
「バレバレだな」
Nは呆然した
伊織は苦笑いした
「ラズベリーですか?」
相模はうなずいた
「この事件だ」
ヒカリは詳しく新聞を読んだ
「エリザベートとアイリーンが自殺したのが翌日か」
伊織は紅茶を入れながらヒカリに
「確か、横浜市長選に」
ヒカリはやはりと思った
「エンナから聞かせられたわ」
「聞かせたんですか?」
浅見は呆れながら言った
氷川は笑いをこらえた
ヒカリは相模に
「牧場さんの名前は?」
「田崎さんですが」
ヒカリは氷川に
「集めてもらえない?」
氷川はきょとんとした
浅見はクスリと笑った
「犯人わかったかもしれないわ」
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