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変態に試練です
悪いのは私でした
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『ここにいるクソ兄貴のせいです。全部こいつが悪いです。どうぞそのまま気が済むまで罵倒してください。喜びますけど』
『うわっ、お前は出るな!』
「あ、天馬君、こんばんは」
突然聞こえた声は天馬君だった。
『こんばんは、りりたん。クズで心が狭くてメンタル弱いクソ兄で申し訳ないです』
『俺はお前より繊細にできてるの! 家族一繊細なガラスのハートなの!』
竜也君が反論した。
それ、自分で言う……?
『ハリボテがよく言うよ。女の子に迫られて死にかけるとか情けない。もっと上手くあしらえるようになれよ』
『だって、女の子は清楚そうに見えても凶暴な肉食獣だったりするんだよ? 俺みたいな草食系は戦えないの! あ、りりちゃんは超可愛い小動物だから例外だけど!』
「あ……萌花ちゃんに……?」
ツッコミどころがあるけど、突っ込まないでおいてあげよう。聞かなかったことにしよう。スルー大事。超大事。
そもそも、いきなり上野君のこと責められたから萌花ちゃんのこと聞いてなかった。
迫られた? 死にかけた?
『だ、大丈夫だよ! 操はちゃんと守ったよ! やましいことは何もないよ! もう俺の体はりりちゃんだけのものだよ!』
天馬君もいるのに、何を言ってるんだろう、この人。
いくら事情を知られてるとは言っても、恥ずかしい。
『お弁当食べちゃったら、もう元の世界に戻れないんじゃ……』
「えっ、何その黄泉の国みたいな……」
急に天馬君が深刻な声で言って、竜也君が息を飲んだ音が聞こえた気がした。
『甘い卵焼きを無理矢理口に押し込まれたんだよ! 俺の意思じゃないんだよ! 信じて、りりちゃん!』
『りりたんにも、あーんされてないのに?』
竜也君は必死に弁解して訴えてくるけど、天馬君は追い打ちをかけたっぽい。
そう言えば、一緒にご飯は食べてるけど、『あーん』とか要求されたことないかも……されなくていいけど。
『いやぁぁぁぁぁぁっ!』
『うるさい、クソ兄貴』
「た、竜也君……?」
悲鳴(奇声)が聞こえた。事件の匂いがする。いや、事件だけど。
でも、竜也君のところは近所迷惑とかあんまり気にしないのかも。
いや、『うるさい!』っていうお姉様の声も聞こえた気がする。
『熱々のたこ焼き口に突っ込んでやればいいですから』
『りりちゃんにフーフーしてもらうもん……』
土曜はたこ焼きパーティーするんだっけ。
無事に土曜日を迎えられるのかわからなくなってるけど、大丈夫だよね?
大丈夫……と思いたいけど、竜也君、消耗してるよね?
補給に変なこと要求されないよね? たこ焼きパーティー、天馬君もいるよね? 『あーん』とかフーフーするくらいならましなのかも……
『その前にお前が死んでるかもしれないけどな』
『りりちゃんのために生きる……』
「萌花ちゃんは……」
萌花ちゃんは明日も攻めてくるの?
今日、竜也君はどうしたの?
それが聞けない。
ふざけてるような雰囲気でも、竜也君が辛いのがわかる。
『だ、大丈夫だよ! すぐには無理かもしれないけど、ちゃんとわかってもらうから』
言ってわかってくれるなら、今日だけで十分じゃないの?
そもそも、約束を破らなかったはず。
でも、暴走機関車にGOサインを出しちゃったのはきっと私。
「竜也君、ごめんね……」
やっぱり、ちゃんと謝らなきゃって思った。つい竜也君に当たっちゃったけど、萌花ちゃんのことは私にも責任がある。私がけしかけちゃったようなもの。
萌花ちゃんがいるところに竜也君に来てもらったのも私が上手く断れなかったからだし……
『何で、りりちゃんが謝るの?』
「だって、今日のことは私のせいでしょ? それなのに、私竜也君に八つ当たりしちゃったから……」
『りりちゃんのせいじゃないし、悪いことは俺のせいでいいよ』
『そうです。悪いことは兄貴のせいにしておけば丸く収まります』
竜也君は不思議そうで、優しい声で言ってくれる。コロッケへの嫉妬は忘れてくれたみたい。
天馬君も私に優しい。だからって甘えてばかりじゃダメだと思う。私がどんどんダメになってく。竜也君だけを悪者にしちゃいけない。そうしたら、多分ずっと許せなくなる。
「でも、私が萌花ちゃんのこと刺激しちゃったから……」
『元々、かなり刺激的な子でしたよ』
アニメ声の巨乳ロリ萌花ちゃん、確かに刺激的かもしれないけど……
でも、竜也君には萌花ちゃんが言ったことは伝えても私が言ったことは伝えてなかった。
「萌花ちゃんに竜也君との関係聞かれて、曖昧にしか答えられなくて、竜也君のこと好きになっちゃったって言われて、どうしたらいいかわからなくて……私が何とも思ってないのに、竜也君のこと縛り付けてるのは可哀想なんだって……」
『俺は可哀想じゃないよ』
『頭は可哀想ですけどね』
思い出しながら言葉を紡いで、段々悲しくなってくる。
天馬君のツッコミにも笑えなかった。
「完全によりが戻ってないなら自分にもチャンスがあるって、選ぶのは竜也君だって……想いを秘めてるのが辛くて、自分で伝えなきゃ意味がないからって言われて、いいよって言っちゃったの。約束は守らなきゃダメって言ったんだけど……うまくやりますから、って……」
約束を破られるとは思わなかったなんて言い訳かもしれない。
私が嘘でもちゃんと彼氏だって言えていたら、こうはならなかったかもしれない。
『あの子、凄く押しが強いから、りりちゃんはいいって言うしかなかったんじゃない?』
「でも……」
その通りだけど、竜也君がわかってくれて嬉しいけど、でも、それでいいわけじゃない。
竜也君や萌花ちゃんを悪く言うのは簡単だけど、私だって自分が逃げてることくらいわかってう。肝心なことに向き合ってないのに、他人を避難する資格なんかなかった。
『りりちゃんは優しいね』
「優しくないもん」
優しくなんかないのに、何より竜也君の声が優しくなってて泣きそうになる。泣いてもわからないと思うのに、竜也君には気付かれちゃう気がする。
『これも試練だって高みの見物してていいんだよ。俺はひどいやつなんだしさ』
竜也君がひどいのは間違いないのに、考えれば考えるほどわけがわからなくなってく。
迷宮入りっていうか、無限ループっていうか、負のスパイラルっていうか……
『でも、りりたんは兄貴のせいで氷河期が来て大事な人達が巻き込まれるのが怖いんですよね?』
「うん……」
天馬君が言うとおり。今、一番怖いのは最終的に竜也君がキレることかもしれない。
私のせいで、みんなが恐怖のどん底に突き落とされるのは申し訳ない。
壮大なスケールで話すと自分だけが世界の命運を左右する鍵を握ってる的な……仲間はいっぱいいてくれるのに、本当のことは誰にも言えなくて、孤独な戦いをしてる気分。
『大丈夫。俺はりりちゃんがいてくれれば無敵のヒーローにもなれるから』
「ほんと? キレない? 絶対?」
竜也君の言葉は必ずしも信じられるわけじゃない。
とんでもない大嘘吐かれて痛い目に遭ったのに、まだ信じようとしてる。懲りないなぁって自分でも思うのに、やっぱりリュウ君が好きだったのかもしれない。
『絶対。約束する。だから、この戦争が終わったらピクニックしよ? うちの庭で』
『格好良く決めてるつもりだろうけど、死亡フラグだからな』
天馬君も呆れる死亡フラグ。馬鹿呼ばわりされた数時間前の自分を思い出す。何なの、デジャビュ?
って言うか、庭なんだ……ピクニックの行き先が庭なんだ。さすが、週末引きこもり。
『その前にたこ焼きパーティーで俺にあーんしてくれるって約束してくれたら、頑張れる』
「あーんだけならいいよ」
口に入れてあげればいいだけだよね……?
それまでに要求された変態行為に比べれば、とってもハードルが低く感じてしまう。
そうして、私達は無事に土曜まで生き延びることを誓い合ったのだった……明日、その覚悟を試されるとも知らずに。
『うわっ、お前は出るな!』
「あ、天馬君、こんばんは」
突然聞こえた声は天馬君だった。
『こんばんは、りりたん。クズで心が狭くてメンタル弱いクソ兄で申し訳ないです』
『俺はお前より繊細にできてるの! 家族一繊細なガラスのハートなの!』
竜也君が反論した。
それ、自分で言う……?
『ハリボテがよく言うよ。女の子に迫られて死にかけるとか情けない。もっと上手くあしらえるようになれよ』
『だって、女の子は清楚そうに見えても凶暴な肉食獣だったりするんだよ? 俺みたいな草食系は戦えないの! あ、りりちゃんは超可愛い小動物だから例外だけど!』
「あ……萌花ちゃんに……?」
ツッコミどころがあるけど、突っ込まないでおいてあげよう。聞かなかったことにしよう。スルー大事。超大事。
そもそも、いきなり上野君のこと責められたから萌花ちゃんのこと聞いてなかった。
迫られた? 死にかけた?
『だ、大丈夫だよ! 操はちゃんと守ったよ! やましいことは何もないよ! もう俺の体はりりちゃんだけのものだよ!』
天馬君もいるのに、何を言ってるんだろう、この人。
いくら事情を知られてるとは言っても、恥ずかしい。
『お弁当食べちゃったら、もう元の世界に戻れないんじゃ……』
「えっ、何その黄泉の国みたいな……」
急に天馬君が深刻な声で言って、竜也君が息を飲んだ音が聞こえた気がした。
『甘い卵焼きを無理矢理口に押し込まれたんだよ! 俺の意思じゃないんだよ! 信じて、りりちゃん!』
『りりたんにも、あーんされてないのに?』
竜也君は必死に弁解して訴えてくるけど、天馬君は追い打ちをかけたっぽい。
そう言えば、一緒にご飯は食べてるけど、『あーん』とか要求されたことないかも……されなくていいけど。
『いやぁぁぁぁぁぁっ!』
『うるさい、クソ兄貴』
「た、竜也君……?」
悲鳴(奇声)が聞こえた。事件の匂いがする。いや、事件だけど。
でも、竜也君のところは近所迷惑とかあんまり気にしないのかも。
いや、『うるさい!』っていうお姉様の声も聞こえた気がする。
『熱々のたこ焼き口に突っ込んでやればいいですから』
『りりちゃんにフーフーしてもらうもん……』
土曜はたこ焼きパーティーするんだっけ。
無事に土曜日を迎えられるのかわからなくなってるけど、大丈夫だよね?
大丈夫……と思いたいけど、竜也君、消耗してるよね?
補給に変なこと要求されないよね? たこ焼きパーティー、天馬君もいるよね? 『あーん』とかフーフーするくらいならましなのかも……
『その前にお前が死んでるかもしれないけどな』
『りりちゃんのために生きる……』
「萌花ちゃんは……」
萌花ちゃんは明日も攻めてくるの?
今日、竜也君はどうしたの?
それが聞けない。
ふざけてるような雰囲気でも、竜也君が辛いのがわかる。
『だ、大丈夫だよ! すぐには無理かもしれないけど、ちゃんとわかってもらうから』
言ってわかってくれるなら、今日だけで十分じゃないの?
そもそも、約束を破らなかったはず。
でも、暴走機関車にGOサインを出しちゃったのはきっと私。
「竜也君、ごめんね……」
やっぱり、ちゃんと謝らなきゃって思った。つい竜也君に当たっちゃったけど、萌花ちゃんのことは私にも責任がある。私がけしかけちゃったようなもの。
萌花ちゃんがいるところに竜也君に来てもらったのも私が上手く断れなかったからだし……
『何で、りりちゃんが謝るの?』
「だって、今日のことは私のせいでしょ? それなのに、私竜也君に八つ当たりしちゃったから……」
『りりちゃんのせいじゃないし、悪いことは俺のせいでいいよ』
『そうです。悪いことは兄貴のせいにしておけば丸く収まります』
竜也君は不思議そうで、優しい声で言ってくれる。コロッケへの嫉妬は忘れてくれたみたい。
天馬君も私に優しい。だからって甘えてばかりじゃダメだと思う。私がどんどんダメになってく。竜也君だけを悪者にしちゃいけない。そうしたら、多分ずっと許せなくなる。
「でも、私が萌花ちゃんのこと刺激しちゃったから……」
『元々、かなり刺激的な子でしたよ』
アニメ声の巨乳ロリ萌花ちゃん、確かに刺激的かもしれないけど……
でも、竜也君には萌花ちゃんが言ったことは伝えても私が言ったことは伝えてなかった。
「萌花ちゃんに竜也君との関係聞かれて、曖昧にしか答えられなくて、竜也君のこと好きになっちゃったって言われて、どうしたらいいかわからなくて……私が何とも思ってないのに、竜也君のこと縛り付けてるのは可哀想なんだって……」
『俺は可哀想じゃないよ』
『頭は可哀想ですけどね』
思い出しながら言葉を紡いで、段々悲しくなってくる。
天馬君のツッコミにも笑えなかった。
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約束を破られるとは思わなかったなんて言い訳かもしれない。
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「でも……」
その通りだけど、竜也君がわかってくれて嬉しいけど、でも、それでいいわけじゃない。
竜也君や萌花ちゃんを悪く言うのは簡単だけど、私だって自分が逃げてることくらいわかってう。肝心なことに向き合ってないのに、他人を避難する資格なんかなかった。
『りりちゃんは優しいね』
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「ほんと? キレない? 絶対?」
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とんでもない大嘘吐かれて痛い目に遭ったのに、まだ信じようとしてる。懲りないなぁって自分でも思うのに、やっぱりリュウ君が好きだったのかもしれない。
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って言うか、庭なんだ……ピクニックの行き先が庭なんだ。さすが、週末引きこもり。
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