【R18】Fragment

Nuit Blanche

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ケダモノ紳士はホテル王?~やばいおじさまに捕まりました~

ケダモノ紳士はホテル王?~やばいおじさまに捕まりました~

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ある日から届くようになった贈り物の数々、それらを身につけてきてほしいという招待状。普通のOLだった滴草更紗は贈り主を確かめようとしたのだが、かつて道案内をして助けた外国人紳士が現れ……


[現代 シリアス 社会人 年齢差 無理矢理 中出し]


*****


「お嬢さん、贈り物はお気に召さなかったかな?」

 耳元で響く深い声に体の奥が震えた気がした。それは恐怖のせいだったのか、あるいは別の何かだったのかわからない。
 恐る恐る振り返って、驚愕で目を見開く。その人はいつか道を聞かれて案内した外国人の初老の紳士だった。会ったのはその時だけだったけど、声が良くて、あまりに身なりが整っていて、理想的な紳士だったから覚えていた。
 その彼がなぜ、あんなことを――考えるよりも先に意識はそこで途切れた。



「んっ……!」
「おはよう、お嬢さん。お邪魔してるよ」

 目が覚めて最初に聞く声にぞくっとした。そして、違和感を覚える。
 ここはどこだろう? 私が誰かはわかる。目の前にいるのはあの紳士。さっき見た時は仕立ての良さそうなスーツを着ていたのに、なぜか裸。歳の割りに引き締まった体をしている。
 って言うか、お邪魔してるって、ここは私の家じゃないのに、やたらと豪華な部屋なのに……ううん、これはきっと夢。だから、おかしなことを言うんだ。そう思ったけど――

「んぁっ! な、何して……ぁあんっ!」

 ずんと体の奥に衝撃が走って、指の先まで痺れていく気がした。この感覚を知らないわけじゃない。
 久しぶりに触れあう人肌の熱さ、下腹部に感じる確かな圧迫感と疼き。それは今、ここにあってはいけない。私も裸で足を開かされてるなんてありえない。
 相手がいくら素敵なおじさまであってもセックスする理由にはならない。いくら自棄になってもワンナイトとか考えられない。ううん、多分これはきっとそれより質が悪い。

 私――極普通のOL滴草しずくさ更紗さらさの人生は順風満帆だったはずだった。そろそろ結婚を意識し始めた矢先に交際相手の浮気が発覚するまでは。
 とは言っても破局はそれほどショックに感じなかった。現実味がなさすぎたのかもしれない。結婚する前に気付けて良かったと思おうとした。しばらくは恋愛する気になれないけど、焦らずにいようって。

 私を本当に困らせたのはその後。ある日突然贈り物が届くようになった。相手は知らない。中身は高級なブランド品ばかり。服とか靴とかバッグとかアクセサリーとか私の身の丈に合っているとは到底思えないもの。
 代引で払わされるわけでもないけど、それは部屋の中に直接届いていたから怖い。警察に相談したけど無駄だった。元彼の仕業じゃないかって。合い鍵は回収したし、そんな財力があるはずもないのに。
 そして、昨日はメッセージがあった。贈り物を身につけて、レストランに来てほしいって招待状だった。
 やばいと思った。無視しようと思った。でも、相手を確認するチャンスだと思った。返そうと思って、どうにか相手を確認できないかって様子を窺ってたはずなのに……

「本当はきちんとエスコートしたかったのに、君があまりに可愛らしいことをするものだから我慢できなくなってしまったよ」
「なん、ぅぁんっ!」

 つまり、あの贈り物は全てこの人からということなんだと思う。この人が身に着けていたものを考えれば不思議でもない。
 けれど、道案内のお礼と言うにはやりすぎで、こうなる理由もない。なのに、押し返そうとしてもびくともしない。ゆるゆると腰を動かされると何も考えられなくなりそうなくらいに気持ちいいことを認めたくはなかった。
 それに、物凄く騙された気分だった。

「うそつき……!」
「何のことかな?」
「ひ、っあぁんっ!」

 とぼけるその人が憎たらしいのに、時折強く穿たれると頭が溶けそうな気がする。目が覚めたら挿れられてたのに嫌悪感がないどころか、今までにないくらい気持ちいいとか嘘だと思う。
 多分、元彼のより大きくて少し苦しさはあるけど、痛くはない。今が何時なのか、どれほどこうされていたかわからない。嘘みたいな現実。
 でも、そんなことじゃない。今、普通に会話しているのが何よりもの嘘。あの時は日本語なんて一言も口にしなかった。イタリア語と英語だった。こんなに流暢に喋れるなんて知らなかった。ううん、何も知らない。名前さえも。

「お嬢さんを試すようなことをして悪かったが、道に迷っていたのは本当だ。とても助かった」
「は、ぁんっ! ゃあっ……」

 なんで、どうして、疑問しか出てこない。どこから騙されていたのか、試されていたのか。
 わからない。わからないのが怖いのに、知るのも怖い。何より気持ちいいのが怖い。
 止まってほしいのに、全然止まらない。

「では、もう一つ嘘ではないことを言おう――私はパオロ・コッポラ。油田はないが、ホテルならいくつも持ってる」
「え……?」

 油田? ホテル? 何の話?
 お金持ちなんだろうとは思った。今いるこの部屋もホテルのスイートルームじゃないかって感じの部屋。ベッドも巨大。
 でも、何で?

「日本の女性は石油王が好きだと聞いたが、ホテル王ではダメかな?」
「ぅあっ、まっ……ぁあっ!」

 いやいや、それはどこ情報?とか突っ込む余裕もない。何しろ私が突っ込まれてる。
 問いかけてくるけど、答えられるはずもない。まるで答えを求めてないみたいに何度も打ち込んでくる。気持ちいい場所を狙われてる気がする。

「サラサ、あの時から君が忘れられないんだ。君が私に声をかけてくれたあの時から――どうか私の妻になってほしい」
「だっ……あっ、あっ、あぁっ!」

 もっと違う形だったなら、ときめいたかもしれない。でも、今のこの状況は絶対におかしいってわかる。
 道案内しただけで犯されて求婚されるとか順番めちゃくちゃだし、色々間違ってる。間違ってるのに何も言い返せない。それこそ何も考えられなくなって頷いてしまいそうなくらい。

「きっと君は私と出会うために私の国の言葉を学んだんだね」
「ちがっ、ゃっ、あんっ!」

 うっとりと呟かれるけど、単純にイタリアが好きだから。こんなことになるとわかってたら、多分勉強しなかった。日本語喋れるとわかってたら使いもしなかった。
 玉の輿だなんて安易に喜べない。

「まずは私の子を孕んでもらうとしよう」
「ぃやっ、んっ、んむぅっ!」

 私の拒絶なんて全く聞いてくれない。さらっと吐き出された言葉の恐ろしさに震えるのに、逃れようとすればするほどにきつく抱き締められて唇が塞がれる。
 パンパンと打ち込まれる度に理性の壁が壊されていくみたい。
 ダメ、これ以上はダメだって思うのに全然止まらない。何よりも体は高みを目指そうとしている。これまでに感じた以上の快楽を貪ろうとしている。

「ふ、ぁあっ、ゃっ、ぃやあぁぁっ!」

 嫌なのに、こんなのは本当に嫌なのに、あっさりと付き壊されてしまった。
 今まで感じたことのないような衝撃、熱い飛沫、残っていた理性さえ全て浚うような荒波に飲み込まれる。
 けれども、何よりも、まだその目から消えない情欲の炎に、私は逃げられないのだと悟った。
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