29 / 80
騎士は愛しき生贄姫を奪う
騎士は愛しき生贄姫を奪う 2
しおりを挟む
抱き上げた体は軽く、寝台には波打つ金の髪が広がる。
こうして彼女を組み敷くことを何度想像しただろうか。決して許されないことだったが、剣しか知らない愚直な騎士でいるよりも血塗られた皇帝になることを今この瞬間に選んでしまったのだ。もう後戻りはできない。
「アマリア」
愛しい名を呼ぶ。それすら許されないはずだったが、今はもう何も怖くはない。
もっと早くにこうしていれば良かったのかもしれないと思うほどに。
「るい……んっ!」
自らの名を呼ばれることは喜ばしいことだが、今は聞きたくない言葉もある。己のそれで塞いだ唇はひどく甘美に感じられた。
呼吸さえ奪うほどに深く貪れば、押し返そうとする腕から力が抜けていく。純潔を守り続けてきた姫は口づけも初めてだっただろう。それでも逃れようと捩る体を抑え込んで肌を暴いていけばルイスは白い肌に目が眩みそうだった。
「本当に、貴女はどこもかしこも愛らしい」
「ぁっ! ぃゃ……!」
淡く色づく突起に触れるだけでぴくりと跳ねる体はひどく敏感なのだろう。清らかな体に官能が芽生えようとしている。もっと引き出して、染め上げたくて、もう片方の突起に吸い付けば更に大きく体が跳ねる。
「るいすっ! ぁんっ!」
頬を染め、瞳を潤ませるのは羞恥か快楽か。閉じようとする足を割り開いて間に体をねじ込み、尚も抵抗しようとする腕を容易く押さえつけて、ルイスは彼女の秘められた花園へ触れる。
慎ましく閉じていても奥から滲み出た蜜がしっとりと花弁を濡らしている。
「そこは……ゃあっ! ひ、あぁっ!」
いやいやと首を振るアマリアを無視して、ルイスの指は何度も秘裂を辿る。蜜を絡めながら花芽を擦れば更なる蜜が零れてくる。
閨でのことは何一つ知らないのだろう。体は既に男を受け入れられるようになっていても、心はあまりに未熟なアマリアはただ翻弄されるばかりだ。
「貴女の体は俺を受け入れる準備を始めてますよ」
「ちがっ、ぁあんっ!」
くちゅくちゅと響く水音はアマリアの耳にも届いているはずだ。それでも認めたくないのだろうが、ここで手を離せば他の男に奪われて二度と触れられなくなる。
汚される前に汚す。それが記憶になくとも、ルイスの魂に刻まれた祖国のやり方だ。
「違いません。ほら――」
「いっ……!」
蜜壷へと指を一本差し入れればその顔が歪む。何も受け入れたことのない襞はまるで拒むようにぎゅうぎゅうとルイスの指を締め付けてくる。
「痛いですか?」
問えばアマリアはその大きな目に涙を湛えて何度も頷く。溢れた雫が頬を濡らす。彼女を泣かせる者を決して許さなかったルイスが今は泣かせる側になっている。
だが、痛む心などない。憐れな姿は興奮を高める物でしかない。それは剣を振るう高揚感を遙かに上回る。ルイスにとっても未知の感情だった。
「大丈夫。すぐに痛みなんて感じなくなります」
できる限り優しくルイスが囁けばアマリアは傷ついたような表情を見せる。
痛みを訴えればやめてもらえると思っていたのだろうか。これでもまだ信頼されているのだろうか。ルイスにとっては複雑な感情が巻き起こる。
帝国を継ぐ者としてその力を信じてほしいところだが、彼女にとっては裏切られたような物なのかもしれない。
ルイスとて彼女と愛し合うことを夢想しなかったわけではない。だが、立場、身分、情勢、全てが立ちはだかり、ルイスの愛を許さない。
何よりも守りたいと思うほどに壊したくなる。壊れてしまえば、その破片は自分だけの物にできる気がした。
「姫様、知っていますか? ここを鞘、男の物を剣と例えることがあるんですよ」
狭い蜜壷の中に指を行き来させながらルイスはアマリアの耳元で囁く。首を振るのは本当に知らないからか、あるいはルイスへの拒絶か。
どちらにしても彼女は男の物がどんな物であるのかすら知らないだろう。
「貴女の鞘に俺の剣を納めたい。きっと、ぴたりと合うと思うんですよ」
ルイスがかき回すほどに蜜は増えて、その動きを滑らかにしている。だが、アマリアの中ではまだ恐怖が勝っているのだろう。ぎゅっと目を閉じるのは快楽に浸るためではあるまい。
「だって、貴女が俺を拾ったんじゃないですか。あの時からこうなる運命が決まっていたとは思いませんか?」
暗闇だった世界に光が射し込むように彼女はルイスの前に現れた。同情だったのかは知らない。あれは必然だったのだとルイスは思いたかった。自らの鞘となる乙女に引き合わされる運命だったのだと。
「もっと解さなければなりませんね」
「ひゃあぁぁっ! な、なにを……」
濡れた花弁を指で広げ、顔を埋めて舌を這わせれば悲鳴のような声が上がる。
その声をもっと聞いていたくて、もっとその蜜を味わいたくて啜る。
「ぃやっ、いやあぁっ!」
「大丈夫。姫様は俺に身を任せてくれればいいです」
「お願い、ルイス……こんなのは嫌よ……」
懇願に顔を上げてルイスは微笑んで見せる。この数年で学んだ顔の筋肉の動かし方だ。本当の意味では笑えないが、表情の作り方だけは上達した。
安心させるためだったが、逆効果だったようだ。
「痛くないように致しますので」
傷つけるつもりなどない。ただ愛したいだけだ。誰よりも自分が彼女を愛せるという証明をしたいのだ。誰よりも彼女を側で見続けてきたのだから。
綻び始めた蜜壷へ指を増やせば眉間に皺が寄るが、痛みだけを感じているわけでもないのだろう。
こうして彼女を組み敷くことを何度想像しただろうか。決して許されないことだったが、剣しか知らない愚直な騎士でいるよりも血塗られた皇帝になることを今この瞬間に選んでしまったのだ。もう後戻りはできない。
「アマリア」
愛しい名を呼ぶ。それすら許されないはずだったが、今はもう何も怖くはない。
もっと早くにこうしていれば良かったのかもしれないと思うほどに。
「るい……んっ!」
自らの名を呼ばれることは喜ばしいことだが、今は聞きたくない言葉もある。己のそれで塞いだ唇はひどく甘美に感じられた。
呼吸さえ奪うほどに深く貪れば、押し返そうとする腕から力が抜けていく。純潔を守り続けてきた姫は口づけも初めてだっただろう。それでも逃れようと捩る体を抑え込んで肌を暴いていけばルイスは白い肌に目が眩みそうだった。
「本当に、貴女はどこもかしこも愛らしい」
「ぁっ! ぃゃ……!」
淡く色づく突起に触れるだけでぴくりと跳ねる体はひどく敏感なのだろう。清らかな体に官能が芽生えようとしている。もっと引き出して、染め上げたくて、もう片方の突起に吸い付けば更に大きく体が跳ねる。
「るいすっ! ぁんっ!」
頬を染め、瞳を潤ませるのは羞恥か快楽か。閉じようとする足を割り開いて間に体をねじ込み、尚も抵抗しようとする腕を容易く押さえつけて、ルイスは彼女の秘められた花園へ触れる。
慎ましく閉じていても奥から滲み出た蜜がしっとりと花弁を濡らしている。
「そこは……ゃあっ! ひ、あぁっ!」
いやいやと首を振るアマリアを無視して、ルイスの指は何度も秘裂を辿る。蜜を絡めながら花芽を擦れば更なる蜜が零れてくる。
閨でのことは何一つ知らないのだろう。体は既に男を受け入れられるようになっていても、心はあまりに未熟なアマリアはただ翻弄されるばかりだ。
「貴女の体は俺を受け入れる準備を始めてますよ」
「ちがっ、ぁあんっ!」
くちゅくちゅと響く水音はアマリアの耳にも届いているはずだ。それでも認めたくないのだろうが、ここで手を離せば他の男に奪われて二度と触れられなくなる。
汚される前に汚す。それが記憶になくとも、ルイスの魂に刻まれた祖国のやり方だ。
「違いません。ほら――」
「いっ……!」
蜜壷へと指を一本差し入れればその顔が歪む。何も受け入れたことのない襞はまるで拒むようにぎゅうぎゅうとルイスの指を締め付けてくる。
「痛いですか?」
問えばアマリアはその大きな目に涙を湛えて何度も頷く。溢れた雫が頬を濡らす。彼女を泣かせる者を決して許さなかったルイスが今は泣かせる側になっている。
だが、痛む心などない。憐れな姿は興奮を高める物でしかない。それは剣を振るう高揚感を遙かに上回る。ルイスにとっても未知の感情だった。
「大丈夫。すぐに痛みなんて感じなくなります」
できる限り優しくルイスが囁けばアマリアは傷ついたような表情を見せる。
痛みを訴えればやめてもらえると思っていたのだろうか。これでもまだ信頼されているのだろうか。ルイスにとっては複雑な感情が巻き起こる。
帝国を継ぐ者としてその力を信じてほしいところだが、彼女にとっては裏切られたような物なのかもしれない。
ルイスとて彼女と愛し合うことを夢想しなかったわけではない。だが、立場、身分、情勢、全てが立ちはだかり、ルイスの愛を許さない。
何よりも守りたいと思うほどに壊したくなる。壊れてしまえば、その破片は自分だけの物にできる気がした。
「姫様、知っていますか? ここを鞘、男の物を剣と例えることがあるんですよ」
狭い蜜壷の中に指を行き来させながらルイスはアマリアの耳元で囁く。首を振るのは本当に知らないからか、あるいはルイスへの拒絶か。
どちらにしても彼女は男の物がどんな物であるのかすら知らないだろう。
「貴女の鞘に俺の剣を納めたい。きっと、ぴたりと合うと思うんですよ」
ルイスがかき回すほどに蜜は増えて、その動きを滑らかにしている。だが、アマリアの中ではまだ恐怖が勝っているのだろう。ぎゅっと目を閉じるのは快楽に浸るためではあるまい。
「だって、貴女が俺を拾ったんじゃないですか。あの時からこうなる運命が決まっていたとは思いませんか?」
暗闇だった世界に光が射し込むように彼女はルイスの前に現れた。同情だったのかは知らない。あれは必然だったのだとルイスは思いたかった。自らの鞘となる乙女に引き合わされる運命だったのだと。
「もっと解さなければなりませんね」
「ひゃあぁぁっ! な、なにを……」
濡れた花弁を指で広げ、顔を埋めて舌を這わせれば悲鳴のような声が上がる。
その声をもっと聞いていたくて、もっとその蜜を味わいたくて啜る。
「ぃやっ、いやあぁっ!」
「大丈夫。姫様は俺に身を任せてくれればいいです」
「お願い、ルイス……こんなのは嫌よ……」
懇願に顔を上げてルイスは微笑んで見せる。この数年で学んだ顔の筋肉の動かし方だ。本当の意味では笑えないが、表情の作り方だけは上達した。
安心させるためだったが、逆効果だったようだ。
「痛くないように致しますので」
傷つけるつもりなどない。ただ愛したいだけだ。誰よりも自分が彼女を愛せるという証明をしたいのだ。誰よりも彼女を側で見続けてきたのだから。
綻び始めた蜜壷へ指を増やせば眉間に皺が寄るが、痛みだけを感じているわけでもないのだろう。
0
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
👨一人用声劇台本「寝落ち通話」
樹(いつき)@作品使用時は作者名明記必須
恋愛
彼女のツイートを心配になった彼氏は彼女に電話をする。
続編「遊園地デート」もあり。
ジャンル:恋愛
所要時間:5分以内
男性一人用の声劇台本になります。
⚠動画・音声投稿サイトにご使用になる場合⚠
・使用許可は不要ですが、自作発言や転載はもちろん禁止です。著作権は放棄しておりません。必ず作者名の樹(いつき)を記載して下さい。(何度注意しても作者名の記載が無い場合には台本使用を禁止します)
・語尾変更や方言などの多少のアレンジはokですが、大幅なアレンジや台本の世界観をぶち壊すようなアレンジやエフェクトなどはご遠慮願います。
その他の詳細は【作品を使用する際の注意点】をご覧下さい。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる