【R18】Fragment

Nuit Blanche

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あざと可愛い後輩に食べられて

あざと可愛い後輩に食べられて 1

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後輩が猫を被っていると知っていながらお願いを聞いてしまった結果……(全三話)

[現代 高校生 後輩×先輩 処女 強引 無理矢理 隠れS 隠れ肉食系]


* * * * *


「せーんぱいっ!」
「きゃっ!」

 羽岡はねおか実莉みのりは突然前から抱きつかれて思わず小さな悲鳴をあげた。避ける暇もなかった。

「僕、今日、ちょーへこむことあって……充電させてください」

 抱きついてきた本人は実莉の都合などお構いなしにぎゅっと抱きつく腕に力を込め、首筋に顔を埋めてくる。
 竜田たつた昂輝こうきは茶道部に入った唯一の一年生である。

「こういうの、困るから……」

 甘えてくる昂輝は可愛い後輩だとは言っても異性であり、交際しているわけでもない。彼にとっては姉のような存在になっているのかもしれない。
 いくら部室にほとんど人が来ないからといって実莉にとっては許容できることではない。

「だって、先輩いい匂いするんだもん。超癒される」

 ある日、慣れない正座で足が痺れた昂輝に押し倒されるような状況になって以来、度々こういうことを要求されては拒めずにいるのだ。
 普段は眼鏡をかけ、野暮ったい印象の彼が美少年であると気付いてしまったのもその時だった。だからこそ、実莉はドキドキしてしまうのだ。

「昂輝君もいい匂いするよ?」

 柔軟剤だろうか、清潔感のある香りが漂ってくる。その香りに包まれていると妙に安心してしまう。嫌悪感がないから実莉も困っているのだ。スキンシップの激しい弟のような存在に強く言うこともできない。

「じゃあ、嗅ぎ合いっこする?」
「し、しない!」

 こればかりは実莉も受け入れられなかった。
 しかし、昂輝はしゅんとしながらもしっかりと抱きついたまま離れてくれないのだから本当に困ったものである。大きなペットにじゃれられてると思うにも限度がある。

「昂輝君」
「んー?」
「へこむことって?」
「もう忘れちゃいました」

 もしかしたら、それを聞くまで離れてくれないのではないか。実莉はそう思ったのだが、昂輝はぱっと離れてけろりと笑う。
 何しろ昂輝は面倒を避けるために学校ではわざと垢抜けない格好をしているらしい。そのせいでクラスメートから疎まれていると聞いて実莉は心配だった。それなのに、本当は何もなかったのかもしれない。

「あー、でも、もうすぐテストじゃないですか」

 本当は追及しなければならなかったのかもしれない。先輩としての威厳を保たなければならなかったのかもしれない。だが、実莉は「そう言えば」と思ってしまった。

「だから、先輩、勉強教えて? お・ね・が・い」

 可愛い後輩のおねだりはあざとい。彼の秘密を知ってしまった時に小悪魔めいた本性も知っていた。その誘惑に打ち勝てないかのように実莉は何度か翻弄されてきている。
 けれども、今回は真面目な内容なだけに実莉はあっさりとOKしてしまったのだった。それを後悔することになるとは知らずに。
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