【R18】お世話した覚えのない後輩に迫られました

Nuit Blanche

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第一章

「いつもお世話になってます」 11

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「ひ、ぃ、ぁあっ……! なに、っやぁっ!」

 こんなことを続けられたら、おかしくなってしまう。そう思っていた矢先に突き抜けるような感覚に紗菜の腰が浮き上がる。
 一体自分が何をされたのか、紗菜にはわからない。晃の手は変わらず秘部を擦っているが、先ほどまでとは違う感覚が襲いかかってくるのだ。

「ここ? クリトリスですか?」
「だめぇっ! そこっ、あぁっ!」
「女の子の一番敏感なところですよ。本当に自分でしないんですね」

 晃の指が秘芽を摘み上げるが、鋭い快感は紗菜にとっては痛みにも近いものだった。そんなことを自分でするとは紗菜には到底信じられないことである。

「って言うか、これだけ濡れてたら指入れてみてもいいですよね?」

 問いかけているようでありながら晃の指は既に行動に移っていた。紗菜が理解する前に第一関節がつぷりと埋まる。

「え……あっ、だめっ! いやぁっ!」

 触れるだけの自慰すら知らなかった紗菜にとって中に指を入れることは恐怖でしかなかった。それなのに、晃の指は更に奥へと入り込んでくる。

「いれちゃ、やぁっ……!」

 付け根まで入れられた異物感よりも入れられてしまったこと自体が紗菜にはショックであった。こんなことまでされるとは、紗菜のあまりに乏しい性知識では及ぶはずのないことだ。

「痛いですか?」

 気遣わしげに見つめられて紗菜は呆気にとられてしまった。
 そこで迷わずに頷けば良かったのかもしれない。紗菜のものよりも太く長い骨ばった指が誰にも侵されたことのない場所に入り込んでいるのだ。
 けれども、痛みのような違和感は大きな疼きに飲み込まれて消えてしまった。

「そんなに痛くないですよね? どんどん濡れてきてますし、気持ちいいんですよね?」
「やだっ、こんなこと……!」

 確信したように晃が指を動かし、クチュクチュと音が鳴る。それが感じている何よりもの証拠だと言われているようだったが、認められるはずもない。

「中、触ってるだけですよ? 熱くて、きついのにぬるぬるで気持ちいいです」

 内壁を擦りあげられる度に紗菜は『触る』の定義がわからなくなっていく。彼の陰茎も体の一部なのだから『触る』が通用してしまうのではないか。
 そんな不安で紗菜の体が強張るのが晃にも伝わったのかもしれない。

「そんな心配しなくても本当にチンポは入れないですって」
「こわい……」

 晃に見透かされているのだろうか。それならば、どうしてやめてくれないのか。否、彼にこの怖さがわかるはずがないのだ。恐ろしい行為を強いる側でしかないのだから。

「じゃあ、一回クリでイッておきますか?」
「なに……やっ! だめっ! それ、だめぇっ!」

 指が抜かれて安堵したのも束の間だった。
 先ほど強すぎる刺激を感じた秘芽をこね回されて紗菜は慌てた。手つきは優しいが、少し触れられただけで強烈な快感をもたらす場所を責められてはたまらない。だが、願いは叶わないらしかった。

「ゃっ、いやっ、おねがっ、へんなのっ……こわいからぁっ!」
「大丈夫ですよ。それがイクってことです。気持ちいいだけですから、イッてください」

 どれほど嫌と繰り返しても晃の指は止まらない。逃げを打とうとする体を抑えつけ、ギリギリのところに留まる紗菜を容赦なく追い込む。彼が言っている意味がわからないまま、ついに限界まで膨らんだ風船のように弾け飛ぶ。

「やぁぁぁっ!」

 頭が真っ白になるような初めての感覚に紗菜は抗うこともできずに、腰が跳ね上がる。
 まるで自分のものでなくなってしまったようにビクビクと痙攣する体を止めることができない。
 呆然と荒い呼吸を繰り返していると晃の手が額に触れる。

「初めてイッちゃったんですね。俺の指で……嬉しいです」
「うぅ……」

 汗で張り付く髪をよけられながら、紗菜はぼんやりとまだ終わりではないのだと察する。
 これ以上ないほど辱められているというのに、いつになれば終わるのだろうか。

「初めてなのにイケちゃうんだから、二本目も入れて平気ですよね」
「も、ゃぁっ!」

 平気なはずがないのだが、紗菜の訴えは届かなかった。
 しどけなく開いたままの足の間に再び晃が触れ、閉じることも間に合わずに侵入を許してしまう。先ほどよりも圧迫感を伴っていながらも簡単に受け入れてしまったことが紗菜にはショックだったが、晃がやめてくれるわけでもない。

「まだまだ気持ち良くしてあげますから」

 紗菜にしてみれば帰るために彼を満足させなければならないだけで、気持ち良くなりたいわけではない。
 一度果てを知ったはずなのに、まだ先があることが紗菜には恐ろしくてたまらなかった。
 こんなことを続けられてしまったら本当に頭がおかしくなってしまうのではないか。それほど紗菜には強烈な体験であった。
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