【R18】お世話した覚えのない後輩に迫られました

Nuit Blanche

文字の大きさ
39 / 42
第二章

侵食される日常 22

しおりを挟む
「あぁ……先輩の中、気持ちよすぎて、ずっと入っていたいです」
「ずっとはだめぇっ……!」

 うっとりとした声に紗菜は首を横に振る。早く終わらせてほしくてたまらないのだ。こんなことをずっと続けられては困る。晃の陰茎は紗菜には大きく、中から広げられる感覚が恐ろしくもあった。

「だめ? 俺のチンポ嫌いですか? こんなにグショグショにして、キュンキュン締め付けてくるくせに? 好きって言われてるようにしか思えないですよ」
「ひぅうっ!」

 本音だとしても、紗菜には嫌いだと言うことはできない。晃も言わせるつもりはなかったのだろう。
 グリグリと最奥に擦り付けられれば経験の浅い紗菜は怖くもなる。自分の中の深い部分に触れられていることが信じられない。
 大きな物に内臓を押し上げられるようでありながら、それだけではない感覚があるのだ。

「素直になった方が先輩も気持ち良くなれますよ?」

 大嘘吐きに言われたくない台詞だったが、反論することも紗菜には許されなかった。晃がゆっくりと抜き差しを始めてしまったからだ。
 その太さと長をを知らしめるかのようにゆっくりと引き抜かれ、また最奥まで押し込められる。抜けていく度に先端の張り出した部分が襞を引っかけ、またみっちりと埋められる。それだけのことが紗菜の快感を引き出そうとしていた。

「おかしくなっちゃ、あぁっ!」
「おかしくなってくださいよ……!」

 パンッと激しく打ち付けられた瞬間、紗菜の中で快感とは違うものが膨らんだ。それは一瞬で快感に流されかけていた体を引き戻すほど強かった。

「ひゃあんっ!」

 弾けそうで弾けない。絶頂に至らなかったが、強い刺激だった。
 それが紗菜には何よりも恐ろしい。背後の動きが見えないまま奥深くまで貫かれたのだ。

「いっぱい突いてあげますから」

 晃は紗菜の反応に気を良くしたようにパンパンとリズミカルに打ち付けてくる。
 その度に紗菜の中を快感が駆け抜けていく。しっかり腰を掴んで、次第に速くなる動きは紗菜には見えない。

「ゃあっ! こわっ……こわ、いの……!」

 見えない物は怖いものだ。すがりつく物があっても、後ろからされる行為は紗菜には受け入れがたかった。
 動物のようであるからではない。なす術もなく、晃の先端が無防備な最奥を叩くからだ。我慢すれば、すぐに終わると自分に言い聞かせても初めての時と違う体位は、あまりにも晃が自由に感じられた。
 前回とは違う場所を擦られ、もっと奥まで入り込んでくる。気持ちが良いからこそ怖いことを紗菜が認められるはずもなかった。

「大丈夫。怖くない。怖くないですよ」
「ぃやぁっ! もぉ、やあっ! やだぁっ!」

 暗示にかかられたら幸せだっただろうか。
 一度怖いと思ってしまえば恐怖が膨らむ。嫌と繰り返す紗菜に晃がぴたりと動きを止めた。

「後ろからすると痛いですか? 深すぎますか?」

 顔にかかった髪を払うように頭を撫でながら晃は気遣わしげに覗き込んでくる。
 痛いというほどでもないが、深いのは間違いない。しかし、ふるふると首を横に振った紗菜は問われた言葉の意味を理解していたわけでもない。ただ怖い、それだけだった。
 それが晃に伝わったのかはわからない。

「大丈夫ですよ。先輩が気持ち良くなれることしかしません」

 よくわからないまま、また優しい言葉には惑わされそうになった時、紗菜は自分の体が浮いたように感じた。

「きゃっ……ひぅっ!」

 手は背もたれを離れ、晃に後ろから抱き締められているかと思えば深く陰茎が突き刺さる。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

辣腕同期が終業後に淫獣になって襲ってきます

鳴宮鶉子
恋愛
辣腕同期が終業後に淫獣になって襲ってきます

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

ヤンデレにデレてみた

果桃しろくろ
恋愛
母が、ヤンデレな義父と再婚した。 もれなく、ヤンデレな義弟がついてきた。

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

婚約解消されたら隣にいた男に攫われて、強請るまで抱かれたんですけど?〜暴君の暴君が暴君過ぎた話〜

紬あおい
恋愛
婚約解消された瞬間「俺が貰う」と連れ去られ、もっとしてと強請るまで抱き潰されたお話。 連れ去った強引な男は、実は一途で高貴な人だった。

黒瀬部長は部下を溺愛したい

桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。 人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど! 好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。 部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。 スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

処理中です...