【R18】お世話した覚えのない後輩に迫られました

Nuit Blanche

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第二章

侵食される日常 23

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「ほら、先輩、前見てください。俺たちがしてるとこ、映ってますよ」

 そんな言葉に導かれ、紗菜は見たくもないのに顔を上げる。
 目の前には大きなテレビがあるが、電源は入っていない。ただ黒い画面がそこにあるわけだが、それこそ晃が言っているものなのだろう。
 紗菜と晃の姿が映り込んでいるのだ。足を広げられ、陰茎が突き刺さっている秘部まではっきりと見えるわけではないが、紗菜の羞恥心を煽るには十分すぎた。それはあまりにも卑猥な光景だった。

「興奮しました? 中、ギューってなりましたよ?」

 クスクスと晃が笑う声がくすぐったくて紗菜は首を横に振る。
 からかわれているだけだとは思っても、上手く返す言葉が浮かばない。晃が思っているようなことはあるはずがないのだ。

「今度、鏡で見ます? 先輩のちっちゃい穴が俺のチンポでズポズポされてるところ」
「み、見たくない……!」
「本当はハメ撮りして見せてあげたいですけど、嫌なんですもんね?」

 あまりに卑猥な言葉に紗菜は首を振り続けることしかできなかった。こうしていることさえ耐え難いというのに、直視できるはずもない。

「ここ、こんなに広がってるの、わかります? クリも硬くなってますよ?」

 晃の指が限界まで広げられた蜜口を辿り、秘芽をも撫でる。彼の陰茎をギュウギュウと締め付けるほどの刺激に紗菜はぶんぶんと首を横に振る。
 わからない。わかりたくもなかった。だが、何よりもこの体勢が紗菜には受け入れがたかった。

「うしろ、やなの……!」

 どうにか訴えれば、晃はピタリと止まる。
 伝わったのだろうか。紗菜が恐る恐る振り返ろうとした瞬間に体が持ち上げられた。

「はぁぅっ!」

 陰茎が抜ける、その感覚に紗菜の体は過敏に反応してしまう。だが、終わりではない。紗菜の体はまだ足りないと言っている。求める絶頂感には至らない。

「わかりました。先輩は俺の顔を見ながらしたいんですね?」
「ち、ちがっ」
「俺も先輩の可愛い顔見ながらしたいからいいですよ」

 体を返されて向かい合う形になって紗菜は視線をさまよわせた。
 彼にとって『可愛い』とはきっと特別な言葉ではない。息をするようなものだ。そうはわかっていても妙にドキドキしてしまうのはなぜなのか。秘筒がキュンと疼くのだから晃の陰茎が入っていたら気付かれて、また変なことを言われていたかもしれない。
 そうでなくとも晃の顔を見ることもできなければそそり立つ陰茎を視界に入れることもできない。

「可愛い女の子はみんな好きですけど、多分、俺、先輩のこと特別に好きなんだと思います」
「あっ………」

 頬を撫でながら晃は陰茎を紗菜の秘部に擦り付けてくる。
 つい先程まで紗菜の中に入っていたものであり、今は紗菜に唯一終わりをもたらすものであるのかもしれない。
 求めたくはないが、体は求めている。もどかしい動きに急かしたくもなるが、早く終わらせたいからにすぎないのだ。それ以上の意味などあるはずもなかった。

「チンポが先輩のこと大好きって言ってます。だって、めちゃくちゃ気持ちいいんですもん。紗菜先輩のここも俺のチンポ好きだと思うんですよね」
「うぅ……ちがっ、あぁっ!」

 これほどまでに嬉しくない告白があるだろうか。
 抗議したくもなったが、紗菜の口から嬌声が飛び出したのは急に腰を持ち上げられて落とされるように奥まで陰茎を突き入れられたからだ。

「こんなに小さいのに俺のをずっぽりくわえ込んで、何かこう……愛されてるって言うか」
「ちが、ぁっ……」

 晃の指が結合部をなぞり、秘芽に触れそうになるだけで紗菜の秘筒は彼の物を締め付けてしまう。ただの反射にすぎず、彼の勝手な解釈でしかない。

「好きですよ」
「う、嘘吐き……!」

 さらりと吐き出された言葉にまたキュンと体の奥が疼いたのを認めたくなくて紗菜は咄嗟に口にしていた。彼が嘘吐きであるのは紛れもない事実だ。そう思えば罪悪感もなかった。

「本当になればいいなぁって思ってます。だって、そうしたらもっと気持ち良くなれそうで」

 結局、彼にとってはセックスが全てなのだろうか。快楽だけを追い求めているに過ぎないのか。
 自分でなくとも良いはずだ。きっと彼を好きだと言う女子が現れる。それは紗菜にとっては救いでありながら、心に靄を生じさせるものでもあった。
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