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夏カボチャ

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3章王の帰還

ダンジョンチケット26

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俺たちは炎に包まれながら此方に向かってくる巨大な獣人を目の前に決断を迫られていた

拓武『あれは敵なのか?』

モシュネ『この炎の中では皆目検討
がつきません、』

ブレイン『1度火をはらいましょう、どちらにしても相手には炎が効いていない、今のままでは不利なのはあきらかです。』

拓武『だが、これほどの炎をどうやって!?』

ブレイン『私にお任せください!』

そう言うとブレインは即座に魔法を発動させた。

ブレイン『はあぁぁぁぁ!偉大なる恵みの水よ我に力を【アクアフィールド】』
 
そう言うと辺り一面が一瞬で水におおわれたのだ。

……『ヌワ、ナンダ!イッタイドコカラ!』

拓武達は一瞬の相手が見せた隙を見逃さなかった。

拓武『いくぞー!』

……『ヌ!?ニンゲン!?ダト!』

だが相手は拓武の姿が人間であることに驚いた拍子に足元を滑らせてしまった、
 
ズゴォォォォォォ


……『グワァァァァァ』

相手はそのまま気を失ってしまった

拓武『なんだかな、、』

ブレイン『主様、この者はかなり大柄ではありますがリザード一族の者に違いありませんね』

拓武『しかしデカイな、俺らの世界のイメージと大分違うな?』

モシュネ『確かに普通のリザードマンではないようですね?』

キーメイス『でも?天冥戦争時代に山のようにデカイ♪リザードマンの戦士がいたんだよ?』

拓武『こいつも岩よりデカイが山よりデカイって?マジか』

モシュネ『確かにおりました、名を【グランガイム】リザードマンの王であり、そして【クリュメノス】様の信頼する戦士の一人でもありました』

モシュネ『天冥戦争において何千何万の天界軍を切り刻み付いた通り名が【処刑人のグラン】彼は神にさえ劣らぬ力と主様への忠誠心を兼ね備えた将軍でした。』

拓武『そんなすごい戦士が居たんだな?だったら今も戦ってるのか?』


モシュネ『いえもし、そうなら良いのですが、【クリュメノス】様が神々による封印転生をされたのちも幾度も攻めてくる天界軍を自身の指揮するリザード軍で討伐し
進軍を防ぎましたが天界の将軍【アレス】との戦いになり、
リザード軍を指揮し闘うも【アレス】の罠にかかりリザード軍は壊滅その後の消息は不明となったと聞いております』

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