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夏カボチャ

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4章リザードマンの王

ダンジョンチケット33

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両目を失うもグランガイムは嗅覚と耳をすますことで戦場を把握していた。

そしてリザードマンの残存兵達はグランガイムの回りに集まりメデューサの群れを退け始めた!


リザード兵『王よ、我らまだまだ戦えます!』

グランガイム『うぬらは下がれ、そして我らが民を守るのだ!』

リザード兵『しかし、今のままではグランガイム様が!』

リザード兵達は何とかそこに留まりグランガイムを守ろうと奮闘していた!

グランガイム『よく聞け!これは命令だ!』

リザード兵『く、わかりました、生き残りし戦士たちよ!今から我らは王都に帰還し防衛陣を整える!これは、これは!王グランガイム様の御命令だ!皆…急ぎ帰還する、急げ!』

命令を受けたリザードマンは涙を流しグランガイムに頭を下げた。

リザード兵『王よ‥どうかご武運を!必ずや必ずや生きてまた御会いしましょうぞ』

そして生き残ったリザードマン達はグランガイムを戦場に残し帰還を余儀無くされたのだ、王の命令は絶対であった。

それからグランガイムは戦い抜いた。
一晩のうちにグランガイムは1匹でも多く、そして、けして後ろに通さない為に

朝になりグランガイムは同胞の声を耳にするその時まで戦い続けていた。

リザード兵『ウオォォォォ!!!』

リザードマンの隊長『王よ、いったんお引きくだされ、防衛陣は整いました』

グランガイム『そうか、それは何よりだ!だが今は引けぬ!今引けば町にメデューサの群れが紛れ込むやも知れぬ』

リザードマン兵『しかし、このままでは』

グランガイム『我以外は石化に耐性がある者はいない、1匹でも入ればそれは恐怖にかわる!民を危険にさらす王などあってはならんのだ!我はクリュメノス様と共にあの御方ならば絶対にひかぬ!』

リザードマンの隊長『く、ならば今度こそ!我らも戦います、聞け!!我らリザードマンは誇りを胸に最強の王グランガイム様と共にクリュメノス様の加護があらんことを!皆の者いくぞぉぉぉぉ!』

リザードマン兵達『うおぉぉぉ!』

そしてその日から三日三晩メデューサの群れと戦い抜いたのだ。
そしてリザードマン達は勝利を納めたのだこの戦いで双方合わせて死者と石化されたもの80万というとんでもない死者達が出たのだった。

そして現在に話はもどる。


グランガイム『我は両目とともにメデューサの血が体内に入り込んだ、外からならば石化は防げるが中から石化していったのだ、今は下半身そして左腕ももう動かなくなり果てた、我は戦士としては死んだのだ』

それが全てだとグランガイムは語った。

拓武達は言葉を失った、だが、グランガイムは紛れもなく戦士であり、英雄なのだと俺は思った。
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