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乙女ゲーム『君が僕を見つけてくれる』に登場する攻略対象者は五人いる。
ラーセ殿下やリッド殿下に接することが多いため、火、水、地属性の攻略対象者をあまり意識せずにいたが、当然彼らもこの学園にいる。
一年生は一人。火属性。
二年生は二人。ラーセ殿下は木属性、リッド殿下は金の属性。
三年生は二人。水属性と地属性。
私自身がラーセ殿下ルートの悪役であり、婚約者というモブな立ち位置のため、他学年の攻略対象者たちと接点がない。
そもそも推し以外には興味がないので、前世を思い出し学園に入学後も気に留めていなかった。
私は窓の外を見やり嘆息した。
シェリナが三年生の攻略対象者と楽しげに談笑し、中庭を散歩している。ちなみに数日前はリッド殿下と歩いていた。
帰り支度を終えた私は、例のごとく廊下を歩き、窓際で何やらひそひそと話す女子生徒たちの姿に気が付いてしまった。彼女たちの視線の先をつい一瞥した結果がこれだ。
「あらら、ヒロインは大変ね……」
どうしてもシェリナは目立ってしまう。
光と闇を併せ持つ稀な属性持ち。蜂蜜色の鮮やかな髪は、風に靡くたびにふうわりと動き、彼女の雰囲気を一層和らげる。大きな青い瞳は輝いて見える。
誰にでも優しく朗らかで、人間性もいい。
どうしても男性の目を惹いてしまうせいで、女子生徒からは嫌われている節もある。しかし、そういったことに興味のない者からは好かれているようだ。
ようするに非の打ち所がない。
正直、私もシェリナに対して好印象だ。必死に現状に慣れようと頑張る姿はいじらしく、私が攻略対象者ならば抱きしめたくなるくらい可愛い。
「セチア。何を見ている?」
不意にラーセ殿下が隣に立った。ひょえ、と変な声が出そうになったが寸でのところで堪えることが出来た。
どうしてここにいるのだろうと考えていると、ラーセ殿下は窓の外を見やり「ああ、彼女か」と声をもらす。
「君はシェリナ嬢が気になるのか?」
「気になると言いますか、リッド殿下が気に留めてやってほしいと仰っておられたので」
「なるほど、兄上らしい……」
リッド殿下はシェリナとの出会いをラーセ殿下には話していないようだ。兄がどうしてシェリナを手厚く保護するのか疑問に思っているのかもしれない。
「彼女はとても努力家だね」
ラーセ殿下は窓の外を見ながら小さく笑んだ。私は彼の横顔から目を逸らせなくなる。
「稀有な属性持ちなんて好奇の目に晒されることが多いだろう。それでも己の力に向き合おうとしている」
「ラーセ殿下は殆どの授業がシェリナ様と一緒ですものね」
「ああ。それにセチアや兄上が、やたらシェリナ嬢を気にするものだから、妙に気になって視界に入れてしまうんだ」
ラーセ殿下はそう言って笑い、こちらを見やった。
大好きな緑色の瞳が私を映している。久しぶりにこの瞳を見つめているような気がして、胸が高鳴ってしまう。
「今日は共に帰らないか?」
それは王城での逢瀬を指す言葉だった。
もちろん、必ずしも体を交える必要はない。けれど結局そうなってしまうことは、彼も理解しているはずだ。
「殿下。私、この後、カフェに行こうと思っておりました」
「カフェ? 学園内の?」
「はい。お腹が空いているのです。殿下もご一緒にいかがですか?」
「……うん、一緒に行こうかな」
「はい」
ラーセ殿下に抱かれることが嫌なわけではない。むしろ喜んで! と押し倒したいくらいだ。
けれど、リッド殿下の言葉が心に燻り消えてくれない。
私は思わず顔を顰めてしまう。
「セチア」
「……はい?」
「いや、なんでもない」
何か話しかけられていたのだろうか。ラーセ殿下の声を聞き逃すなんて最悪だ。
悶々とした気持ちを早く吹き飛ばしたい。こんなの私らしくない。
さすが、乙女ゲームに登場するカフェは違う。私はショーケースの中に並べられたスイーツの数々を見ながら息を飲んだ。目にも鮮やかなスイーツが所狭しと並んでいる。
実はこのカフェを訪れたのは初めてだ。
普段、授業後はラーセ殿下を追い回しているか、図書室に行っているかだったので、カフェに行きたいと思ったことがなかった。
我ながら行動の振り幅がおかしい。
テーブルを挟みラーセ殿下と対面で座り、メニュー表を見ながら適当に注文を済ませる。
店内は授業を終えた生徒たちで混み合っていた。ざわざわとした雰囲気の中に甘い匂いが漂っている。
しばらくして私の前に置かれた皿を見て、ラーセ殿下は目を瞠る。
二段に積み上がったパンケーキ。その上にバニラアイスと生クリームが盛られ、取り囲むようにフルーツが散りばめられている。
「セチアは甘いものが好きだったか?」
「はい、実は大好きです」
「実は?」
「以前、殿下が甘い匂いが苦手だと仰っていたので控えていたのです」
「…………そう、なのか」
「やはり不快ですか?」
「いや、平気だ。気にせず食べてくれ」
「ありがとうございます」
私は微笑みを向けてから、パンケーキを一口サイズに切った。
私は何度、ラーセ殿下を試すような真似をする気だろう。
困惑させたくないのに、嫌がらせにも似た行為をしている気がして、胃がキリキリと痛む。
胸奥の苦々しい気持ちや、湧き上がる独占欲が煩わしくて不快だ。
彼の為ならば何でも出来る。彼が幸せになれるなら、ヒロインが現れたら身を引ける。
ずっとそう思ってきたくせに、なんだ、この体たらく。
私らしくない。私らしくない。私らしくない!
好きだと伝えて、その反応を得るだけで幸せだと思ってきたのに。何が不満なのだ。
「セチア?」
ラーセ殿下は紅茶を口にしようとして、私の手が止まっていることに気が付いた。訝し気な瞳が向けられている。
「殿下、果物はいかがですか?」
「え?」
「ほら、あーん」
私は一口サイズの赤い果実をフォークに乗せて、ラーセ殿下に差し出す。
「え!?」
当然ラーセ殿下は戸惑い咄嗟に周囲を見回した。そして眼前に差し出されている物を凝視している。
「そ、それはちょっと……」
ラーセ殿下は顔を赤くしてしまった。なんて可愛い人。
そりゃそうだ。私は笑い、フォークにのせた果実を皿の端に置いた。
「セチア、僕には構わなくていい。君の好きなように食べてくれ」
何やら誤解されて気遣われている気がする。
「はい。ありがとうございます」
そう答えると、彼は微笑を浮かべ紅茶を口にした。
私とラーセ殿下の嗜好は真逆だ。いつも私は彼の嗜好に合わせていた。
ただ単に、彼の不快に感じる物を排除したかったからだ。
私の自分勝手な押しつけがましい行為でしかない。
ラーセ殿下の好きな物で世界を彩ってあげたい。
好きな人が好きな物だけを享受し幸せになってほしい。
愛しい人の幸せそうな姿を見られるなら、私も幸せだ。
一方通行な好意に見返りなんて求めてはいけない。
でも。
ラーセ殿下は私を好きだと言った。愛していると言った。
それならば、少しは私という人間を晒しても許してくれるだろうか。
「殿下は私のことが好きですか?」
何故か目が合わせられない。私は皿に置いたナイフに映るラーセ殿下を見て訊ねる。
眼前の愛しい人が言葉を詰まらせた気配がした。
「いつもそう伝えているはずだ」
「…………はい」
尚も私はまっすぐにナイフを見つめている。完全に不審者だ。
リッド殿下の言葉がずっと頭を巡って離れない。
睦言でしか愛を囁いてもらえないような関係でも十分だ。そう思うのに、試すような言葉ばかりが口から溢れそうになる。
「私を愛しておられますか?」
「ああ」
二人の間に妙な沈黙が下りてしまった。
そうか。
私は推しを遠くから眺めるだけでは満足できず、関わりを持ちすぎたせいで、贅沢にも心まで欲しくなっていたようだ。
「嬉しいです」
私はにっこりと笑みを返し、食事を再開した。
欲しい言葉は貰えなかった。
ラーセ殿下やリッド殿下に接することが多いため、火、水、地属性の攻略対象者をあまり意識せずにいたが、当然彼らもこの学園にいる。
一年生は一人。火属性。
二年生は二人。ラーセ殿下は木属性、リッド殿下は金の属性。
三年生は二人。水属性と地属性。
私自身がラーセ殿下ルートの悪役であり、婚約者というモブな立ち位置のため、他学年の攻略対象者たちと接点がない。
そもそも推し以外には興味がないので、前世を思い出し学園に入学後も気に留めていなかった。
私は窓の外を見やり嘆息した。
シェリナが三年生の攻略対象者と楽しげに談笑し、中庭を散歩している。ちなみに数日前はリッド殿下と歩いていた。
帰り支度を終えた私は、例のごとく廊下を歩き、窓際で何やらひそひそと話す女子生徒たちの姿に気が付いてしまった。彼女たちの視線の先をつい一瞥した結果がこれだ。
「あらら、ヒロインは大変ね……」
どうしてもシェリナは目立ってしまう。
光と闇を併せ持つ稀な属性持ち。蜂蜜色の鮮やかな髪は、風に靡くたびにふうわりと動き、彼女の雰囲気を一層和らげる。大きな青い瞳は輝いて見える。
誰にでも優しく朗らかで、人間性もいい。
どうしても男性の目を惹いてしまうせいで、女子生徒からは嫌われている節もある。しかし、そういったことに興味のない者からは好かれているようだ。
ようするに非の打ち所がない。
正直、私もシェリナに対して好印象だ。必死に現状に慣れようと頑張る姿はいじらしく、私が攻略対象者ならば抱きしめたくなるくらい可愛い。
「セチア。何を見ている?」
不意にラーセ殿下が隣に立った。ひょえ、と変な声が出そうになったが寸でのところで堪えることが出来た。
どうしてここにいるのだろうと考えていると、ラーセ殿下は窓の外を見やり「ああ、彼女か」と声をもらす。
「君はシェリナ嬢が気になるのか?」
「気になると言いますか、リッド殿下が気に留めてやってほしいと仰っておられたので」
「なるほど、兄上らしい……」
リッド殿下はシェリナとの出会いをラーセ殿下には話していないようだ。兄がどうしてシェリナを手厚く保護するのか疑問に思っているのかもしれない。
「彼女はとても努力家だね」
ラーセ殿下は窓の外を見ながら小さく笑んだ。私は彼の横顔から目を逸らせなくなる。
「稀有な属性持ちなんて好奇の目に晒されることが多いだろう。それでも己の力に向き合おうとしている」
「ラーセ殿下は殆どの授業がシェリナ様と一緒ですものね」
「ああ。それにセチアや兄上が、やたらシェリナ嬢を気にするものだから、妙に気になって視界に入れてしまうんだ」
ラーセ殿下はそう言って笑い、こちらを見やった。
大好きな緑色の瞳が私を映している。久しぶりにこの瞳を見つめているような気がして、胸が高鳴ってしまう。
「今日は共に帰らないか?」
それは王城での逢瀬を指す言葉だった。
もちろん、必ずしも体を交える必要はない。けれど結局そうなってしまうことは、彼も理解しているはずだ。
「殿下。私、この後、カフェに行こうと思っておりました」
「カフェ? 学園内の?」
「はい。お腹が空いているのです。殿下もご一緒にいかがですか?」
「……うん、一緒に行こうかな」
「はい」
ラーセ殿下に抱かれることが嫌なわけではない。むしろ喜んで! と押し倒したいくらいだ。
けれど、リッド殿下の言葉が心に燻り消えてくれない。
私は思わず顔を顰めてしまう。
「セチア」
「……はい?」
「いや、なんでもない」
何か話しかけられていたのだろうか。ラーセ殿下の声を聞き逃すなんて最悪だ。
悶々とした気持ちを早く吹き飛ばしたい。こんなの私らしくない。
さすが、乙女ゲームに登場するカフェは違う。私はショーケースの中に並べられたスイーツの数々を見ながら息を飲んだ。目にも鮮やかなスイーツが所狭しと並んでいる。
実はこのカフェを訪れたのは初めてだ。
普段、授業後はラーセ殿下を追い回しているか、図書室に行っているかだったので、カフェに行きたいと思ったことがなかった。
我ながら行動の振り幅がおかしい。
テーブルを挟みラーセ殿下と対面で座り、メニュー表を見ながら適当に注文を済ませる。
店内は授業を終えた生徒たちで混み合っていた。ざわざわとした雰囲気の中に甘い匂いが漂っている。
しばらくして私の前に置かれた皿を見て、ラーセ殿下は目を瞠る。
二段に積み上がったパンケーキ。その上にバニラアイスと生クリームが盛られ、取り囲むようにフルーツが散りばめられている。
「セチアは甘いものが好きだったか?」
「はい、実は大好きです」
「実は?」
「以前、殿下が甘い匂いが苦手だと仰っていたので控えていたのです」
「…………そう、なのか」
「やはり不快ですか?」
「いや、平気だ。気にせず食べてくれ」
「ありがとうございます」
私は微笑みを向けてから、パンケーキを一口サイズに切った。
私は何度、ラーセ殿下を試すような真似をする気だろう。
困惑させたくないのに、嫌がらせにも似た行為をしている気がして、胃がキリキリと痛む。
胸奥の苦々しい気持ちや、湧き上がる独占欲が煩わしくて不快だ。
彼の為ならば何でも出来る。彼が幸せになれるなら、ヒロインが現れたら身を引ける。
ずっとそう思ってきたくせに、なんだ、この体たらく。
私らしくない。私らしくない。私らしくない!
好きだと伝えて、その反応を得るだけで幸せだと思ってきたのに。何が不満なのだ。
「セチア?」
ラーセ殿下は紅茶を口にしようとして、私の手が止まっていることに気が付いた。訝し気な瞳が向けられている。
「殿下、果物はいかがですか?」
「え?」
「ほら、あーん」
私は一口サイズの赤い果実をフォークに乗せて、ラーセ殿下に差し出す。
「え!?」
当然ラーセ殿下は戸惑い咄嗟に周囲を見回した。そして眼前に差し出されている物を凝視している。
「そ、それはちょっと……」
ラーセ殿下は顔を赤くしてしまった。なんて可愛い人。
そりゃそうだ。私は笑い、フォークにのせた果実を皿の端に置いた。
「セチア、僕には構わなくていい。君の好きなように食べてくれ」
何やら誤解されて気遣われている気がする。
「はい。ありがとうございます」
そう答えると、彼は微笑を浮かべ紅茶を口にした。
私とラーセ殿下の嗜好は真逆だ。いつも私は彼の嗜好に合わせていた。
ただ単に、彼の不快に感じる物を排除したかったからだ。
私の自分勝手な押しつけがましい行為でしかない。
ラーセ殿下の好きな物で世界を彩ってあげたい。
好きな人が好きな物だけを享受し幸せになってほしい。
愛しい人の幸せそうな姿を見られるなら、私も幸せだ。
一方通行な好意に見返りなんて求めてはいけない。
でも。
ラーセ殿下は私を好きだと言った。愛していると言った。
それならば、少しは私という人間を晒しても許してくれるだろうか。
「殿下は私のことが好きですか?」
何故か目が合わせられない。私は皿に置いたナイフに映るラーセ殿下を見て訊ねる。
眼前の愛しい人が言葉を詰まらせた気配がした。
「いつもそう伝えているはずだ」
「…………はい」
尚も私はまっすぐにナイフを見つめている。完全に不審者だ。
リッド殿下の言葉がずっと頭を巡って離れない。
睦言でしか愛を囁いてもらえないような関係でも十分だ。そう思うのに、試すような言葉ばかりが口から溢れそうになる。
「私を愛しておられますか?」
「ああ」
二人の間に妙な沈黙が下りてしまった。
そうか。
私は推しを遠くから眺めるだけでは満足できず、関わりを持ちすぎたせいで、贅沢にも心まで欲しくなっていたようだ。
「嬉しいです」
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